要約 日本のコムギ縞萎縮ウイルスのゲノム配列は、アミノ酸残基の違いからRNA1ゲノムは3つ、RNA2ゲノムは2つの遺伝子型に分かれる。RNA1ゲノムの遺伝子型は各株の病原型と対応することから、RNA1に病原型を決定す...
要約 大豆のラッカセイわい化ウイルス(PSV)に対する抵抗性遺伝子は第7染色体上に座乗する。主なPSV抵抗性品種の抵抗性もこの座にあり、近傍DNAマーカーは品種育成における抵抗性品種・系統の選抜に利用できる。 ...
「ハイスターチ」のサツマイモネコブセンチュウ抵抗性遺伝子保持系統選抜用DNAマーカー
要約 DNAマーカーE33およびE41は、「ハイスターチ」の後代において、サツマイモネコブセンチュウレースSP1およびSP2に対する抵抗性系統の推定と選抜に利用することができる。 キーワード サツマイモ、サツマイモ...
甘露排出量を指標としたチャのチャノミドリヒメヨコバイ抵抗性評価法
要約 チャノミドリヒメヨコバイが排出する甘露の量を計測することでチャへの吸汁加害程度を評価できる。吸汁量と相関のある甘露排出量が少ない場合は、抗寄生性があると評価できる。 キーワード チャ、チャノミド...
疫病・青枯病複合抵抗性台木用トウガラシ品種候補、安濃交1号および安濃交2号
要約 トウガラシ安濃交1号と安濃交2号は、疫病と青枯病に強度の抵抗性を有する。トウガラシ安濃交1号はトバモウイルス抵抗性遺伝子(L遺伝子)としてL4を持ち、安濃交2号は持たない。...
要約 うどんこ病高度抵抗性キュウリ系統CS-PMR1および中程度抵抗性品種「山東」の持つうどんこ病抵抗性には、それぞれ7カ所および2カ所のQTLが関与する。低温時に十分な抵抗性を発揮するためにはこれら9カ所のう...
要約 「いちご中間母本農2号」の炭疽病抵抗性は寄与率の大きいひとつのQTLに支配され、2つのSTSマーカーを用いて選抜できる。 キーワード イチゴ、イチゴ炭疽病抵抗性、DNAマーカー 背景・ねらい イチゴの主要品...
要約 「あきめき」は3つの根こぶ病抵抗性遺伝子を集積したハクサイF1品種で、根こぶ病菌の4つの病原型に抵抗性を有する。播種後約75日で収穫可能な中早生品種であり、草姿は立性で外葉は濃緑色、球内部は鮮やかな...
新梢への付傷接種法によるモモのせん孔細菌病の拡大抵抗性の品種間差異
要約 せん孔細菌病菌液を新梢に接種して形成された病斑長を測定することで、モモ品種・系統のせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の程度を評価できる。「Chimarrita」、「もちづき」、「錦」は比較的抵抗性が強く、育...
「宮崎もち」の新規穂いもち抵抗性QTL qPbm11は単独で作用する
要約 日本型水稲品種「宮崎もち」には穂いもち抵抗性に関与する2つのQTL座、qPbm9およびqPbm11がある。qPbm11は、単独で宮崎もちと同程度の抵抗性を示す。穂いもち抵抗性遺伝子Pb...
要約 ミャンマー由来の在来イネ品種Haoruのいもち病抵抗性には、3つの抵抗性遺伝子が関与する。このうち二つは、標準判別いもち病菌菌系に対する抵抗性反応が既知のものとは異なり新規のものであり、第12染色体の...
要約 マツノザイセンチュウ抵抗性品種同士の子供から、より抵抗性の高い5品種を開発し、第2世代の抵抗性品種の開発が本格化しました。 背景・ねらい 潮風や飛び砂等から生活環境を守る海岸クロマツ林はマツ材線虫...
要約 飼料用トウモロコシF1品種の根腐病抵抗性は、絹糸抽出期のトウモロコシ株元に菌培養した爪楊枝を接種することで安定的に評価できる。接種部直上の稈断面を0~4で評点し、評点2以上発病個体率の逆...
3種のジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子の同時検出と遺伝資源の評価
要約 3種のジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子に連鎖するDNAマーカーの同時検出が可能であり、抵抗性遺伝子の有無が効率的に評価できる。遺伝資源の評価結果は新たな抵抗性系統の選定に活用できる。 キーワ...
要約 ダイズさび病菌に対する16のダイズ判別品種の反応を抵抗性型、中間型、感受性型に分類することで、南米のダイズさび病菌の病原性を評価する。2007年~2010年の3ダイズ作期に採集したブラジル、アルゼンチン...
東北地方等におけるマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ品種の開発
要約 クロマツのマツノザイセンチュウ抵抗性品種の増加が望まれていた東北地方等において12品種を開発しました。これらは海岸林の再生等に資することが期待されます。 背景・ねらい クロマツは海岸林の景観や環境...
要約 クロマツのマツノザイセンチュウ抵抗性品種の抵抗性の機構は不明でしたが、線虫を接種し、遺伝子の発現を調査したところ、抵抗性品種では、一般のクロマツで生じる過敏感反応がなく、自らの防御機構で線虫を...
要約 2012年12月31日で全廃となった土壌くん蒸用臭化メチル剤の代替技術として開発した国内8地域4品目対象の産地適合型マニュアルによる栽培は、同剤使用時の慣行栽培に対し何れも90%以上の収量を確保することが...
トマト台木品種LS-89の青枯病抵抗性関連遺伝子の網羅的探索
要約 トマト台木品種LS-89の茎部では青枯病菌の感染に伴い140以上の抵抗性関連遺伝子が発現する。高発現したグルカナーゼ、リグニン合成等の遺伝子は他の抵抗性品種でも同様に発現する。本解析データは台木品種の...
雪腐病菌接種で発現が誘導されるコムギフルクタン分解酵素遺伝子
要約 積雪下の秋播コムギの茎葉部では、雪腐病菌を接種するとフルクタン分解速度が速まるとともにwfh-sm3遺伝子の発現が特異的に増加する。本遺伝子がコードするタンパク質は、低温順化中にコムギ組織に...