多収性品種「オオナリ」の疎植栽培による飼料用米の省力多収生産体系
要約 牛ふん堆肥を施用した水田で、多収性品種「オオナリ」を用いて肥効調節型肥料を活用した50株/坪(約15株/m2)の疎植栽培を行うことにより、リン酸・カリの化学肥料施用量を大幅に削減しながらトコトリエノール...
テンサイ作業受委託の円滑化には農作業支援組織による情報統合と調整が重要
要約 テンサイの作業受託を円滑に運営している農作業支援組織は、生産者、糖業(集荷業者)、輸送業者と互いに情報共有をする際に、支援組織のマネージャーがそれぞれの情報を統合して作業計画等を示しており、この...
飼料用トウモロコシの新たなカリ減肥指針「土壌養分活用型カリ施肥管理」
要約 飼料用トウモロコシ栽培において、カリ施肥が不要と判定される交換性カリの基準値を従来値よりも大幅に引き下げた36mg/100gとし、低カリ肥沃度条件におけるカリ施肥量を10kg/10aに抑える施肥管理により、目...
土地、労働生産性ともに高いダイコン-サツマイモ畦連続使用有機栽培体系
要約 南九州地域を対象としたダイコン-サツマイモ畦連続使用有機栽培体系は、サツマイモ、ダイコンとも地域平均収量以上の生産量が得られる。本体系のサツマイモ作は単作の慣行より土地生産性が52%、労働生産性が...
レタスビッグベイン病を媒介するOlpidium virulentusの血清学的定量法
要約 レタスビッグベイン病を媒介するOlpidium virulentusの休眠胞子を認識する抗体を用いたDAS-ELISAにより、感染レタス根内の休眠胞子数を推定できる。休眠胞子数を計測した罹病感染根は、土壌中での...
転炉スラグを用いた土壌pH矯正による土壌伝染性フザリウム病の被害軽減
要約 転炉スラグを原料とした石灰肥料を施用して土壌pHを矯正すると土壌伝染性フザリウム病の被害が軽減し、土壌pH7.5前後までは微量要素欠乏による生育の影響は見られない。また、耐病性品種の利用や太陽熱消毒...
中国のトウモロコシ単収に与える投入財価格・量及び環境影響の要因分解
要約 中国のトウモロコシ単収変化に与える投入財価格・量及び環境条件の影響の大きさを、要因分解法と要素需要関数、作物応答モデルを用いて推計する。推計の結果、播種密度低下やカリウム肥料増加の、単収増加へ...
要約 地力増進基本指針における改善目標の下限値を基準とし、安全を見越した幅を持たせて、有効態リン酸が10~15mg/100gの場合には各地の土壌条件に応じて標準施肥量~その半量の施肥を、15mg/100gより大きい場合...
飼料畑二毛作における放射性セシウム移行を抑制するための土壌交換性カリ含量
要約 牛ふん堆肥を連用し、窒素単肥とした飼料用トウモロコシ-イタリアンライグラス二毛作栽培体系において、飼料のミネラルバランスを悪化させずに放射性セシウムの移行を抑制できる栽培後土壌の交換性カリ含量...
飼料用イネにおける放射性セシウム濃度に及ぼす養分管理と刈り取り高さの影響
要約 牛ふん堆肥の継続的な施用によりカリ施用効果が得られ、飼料用イネの放射性セシウム(Cs)濃度の抑制に有効である。一方、窒素肥料の多肥は放射性Cs濃度を高める傾向がある。放射性Cs濃度は株元に近いほど高く...
要約 国頭マージにおけるソバ栽培において、家畜ふん堆肥施用により土壌の可給態リン酸濃度が高まり、ソバ茎葉のリン酸濃度が高まる。堆肥からの全リン酸投入量と子実収量との間には相関が認められる。 キーワー...
堆肥の継続的な施用は飼料用トウモロコシの放射性セシウム低減に有効である
要約 堆肥を1作あたり3t/10a程度継続的に施用することにより、土壌からの飼料用トウモロコシへの放射性セシウムの移行を、施用しない場合に比べ40%程度抑制できる。原発事故当年において、土壌からトウモロコシへ...
要約 「べにまさり」は、土壌診断により圃場を選定し、窒素施肥量0.1kg/a、カリ施肥量1~2kg/a、畝間90cm、株間25cm、5月中旬~6月中旬挿苗、4節植えを組合せて栽培することにより、丸品、曲がりやくびれ等の...
要約 北海道十勝地方の山麓、沿海地帯における秋まき小麦の低収は、日照時間の短さと低温、一部では土壌低pH・土壌凍結に起因している。収量改善対策として、品種「きたほなみ」の導入が最も効果的で、融凍融雪の...
雪中貯蔵キャベツの結球内部黒変症状対策と雪中貯蔵による品質保持
要約 黒変症状発生履歴がある圃場での「冬駒」栽培では土壌pH矯正と硫酸カルシウム施肥が、著しい発生履歴がある圃場では「大学寒玉」の導入が有効である。雪中貯蔵により、収穫時の外観・内部品質ともに長期間維持...
ダイズちりめんじわ発生条件の解明と石灰または微量要素施肥によるしわ粒発生率の軽減
要約 ダイズ「エンレイ」のちりめんじわ発生率は、子実肥大盛期の切葉処理で増加する。また、石灰、三要素肥料を無施用で連作栽培すると成熟期の早期化と収量低下に伴い高まるが、石灰施用により軽減される。また...
要約 家畜ふん堆肥の連用でリン酸とカリが蓄積した圃場における秋冬ブロッコリー栽培では、リン酸、カリをほとんど含まないセル内肥効調節型肥料により、窒素成分を50%削減できるとともに、リン酸、カリ蓄積圃場...
要約 たまねぎ直播栽培には「北もみじ2000」等中生品種が適し、4月中の播種、移植栽培と同等の窒素施肥量、移植栽培よりやや密植の35000株/10a程度の栽植密度設定で、移植栽培の基準収量である5500kg/10aの収量...
金時類の茎折れリスク低減と土壌・作物栄養診断による高品質安定生産技術
要約 金時類の茎折れには品種間差があるが、標植、適正施肥でそのリスクを低減でき、開花期の追肥が効果的である。土壌無機態窒素量(0-40cm)と熱水抽出性窒素量(10cm土層相当量)から必要窒素施肥量を決定でき...
要約 草地造成の際は、基肥に発酵鶏ふんペレットをN換算4kg/10a施用し、播種を1番刈以降に行う。雑草草丈が20~30cmの時期に初回掃除刈を行う。維持段階では秋に腐熟堆肥4t/10a及び熔燐30kg/10aを施用する。飼...