製粉によって小麦粉とふすまに配分されるデオキシニバレノールの濃度
要約 赤かび病発生圃場産の小麦は、ブラベンダーテストミル製粉によって、小麦粉では原料小麦の約半分、ふすまでは約2倍のデオキシニバレノール濃度を示す。 キーワード 小麦、赤かび病、デオキシニバレノール、...
米粉向け水稲品種「ほしのこ(北海303号)」の粉質性に関する選抜DNAマーカー
要約 粉質性を備えた水稲品種「北海303号」では、第5染色体上の粉質性に関わるflo4座にコードされるPPDK遺伝子に挿入変異が認められる。この挿入変異を識別するDNAマーカーによって、粉質性後代の簡便な選抜が可...
要約 麦類をリビングマルチに用いる大豆栽培の播種には、普通畑圃場では平畝型、転換畑圃場では畝立て型の麦類・大豆同時播種機を用いる。麦類の抑草効果は播種後50日頃で乾物重150g/㎡以上確保した場合に認めら...
「ミナミノカオリ」の開花期の窒素追肥量は開花期の葉身乾物重により推定できる
要約 パン用小麦品種「ミナミノカオリ」の目標とする子実タンパク質含有率を得るための開花期の窒素追肥量は、開花期の葉身乾物重により推定できる。 キーワード ミナミノカオリ、子実タンパク質含有率、開花期、...
農薬自動混合装置付防除機を活用した少量散布によるバレイショ防除の省力化
要約 農薬散布後の洗浄が簡単な自動混合装置は最大12%以内の誤差で薬剤を希釈できる。バレイショの少量散布防除を7ha規模で試算すると慣行防除の年間作業時間を67%に短縮できる。 キーワード バレイショ防除、自...
要約 超強力小麦は硬さ(破断応力)において生パスタ加工適性が優れている。特に「北海262号」は硬さ・粘弾性・麺色において総合的に優れた生パスタ加工適性を持ち、多肥条件で小麦粉中のタンパク質含量が増加した...
要約 小麦種子の微細構造と製粉性の関連を走査型電子顕微鏡と蛍光顕微鏡を用いて解析することができる。製粉歩留が高い「きたほなみ」はふすま成分である外表皮と胚乳細胞壁が薄い。 キーワード コムギ、製粉性、...
硬質小麦のピュロインドリン遺伝子型は子実硬度や加工適性に影響する
要約 小麦子実の硬軟質性に関係するピュロインドリン対立遺伝子は硬質小麦の子実硬度や製粉歩留、小麦粉粒度、損傷デンプン含量に影響し、これらはピュロインドリン蛋白質の発現と関係がある。ピュロインドリン蛋...
要約 「利根3号」は、早生、多収で栽培性に優れ、かつ「農林61号」と同様に通常アミロース含量で多用途に向く汎用性の高い特性を有するので奨励品種に採用する。 キーワード 小麦、利根3号、早生、多収、秋播性...
硬質、高製粉歩留で麺の食感が優れる小麦認定品種候補「あおばの恋」
要約 小麦「あおばの恋」は早生で縞萎縮病および穂発芽に強い。硬質で製粉歩留が高く、やや低アミロース含量で麺の食感が優れる。宮城県で奨励品種に採用された。 キーワード コムギ、硬質、麺用、縞萎縮病、穂発...
二毛作地帯での複数品種組み合わせと作業請負組織による飼料イネ適期収穫
要約 稲麦二毛作地帯で早晩性の異なる飼料イネ複数品種の計画的な作付けは適期収穫を拡大し、刈り遅れを回避できる。収穫調製を担うコントラクター2組織により、後作小麦播種適期前に約40haの適期収穫が可能とな...
要約 地元産の素材を使用したラーメンの商品化にあたって、消費者の支払意思額を「麺」「具」「スープ」の3種類に分けて計測した結果、地元産素材でも「麺」に対しては極めて高い支払意思額が認められた。 背景...
秋播性を有する早生で収量の多い通常アミロース含量小麦新品種候補「利根3号」
要約 「利根3号」は、秋播性程度Ⅳの早生、短稈で倒伏に強く多収であり、赤かび病には“中”で、うどんこ病、赤さび病及び小麦縞萎縮病には“強”でありる。農林61号より製粉歩留及びミリングスコアが高く製粉性に優...
要約 小麦加工食品の使用品種表示の確認を目的として開発したSSRマーカー10組を利用して、小麦58品種(国内41、国外17)の遺伝子型カタログから、国内品種と国外品種を判別できる。国内品種間では26品種を判別し...
製粉性と製めん適性の優れる日本めん用硬質小麦新品種「ふくはるか」
要約 小麦「ふくはるか」は温暖地・暖地に適する早生・短稈の硬質小麦で、小麦粉の粒度が大きいため製粉しやすく、また製粉歩留も高い。やや低アミロースで、生地物性が適度に強く、粉の色が明るく黄色みを帯びて...
飼料用・米粉用など多用途に利用できる多収水稲新品種「ミズホチカラ」
要約 「ミズホチカラ」は出穂期が「ニシホマレ」並の中生種で、耐倒伏性が強く粗玄米収量が一般主食用米より約20%多収である。玄米品質・米飯の食味は不良であり主食用には適さないが、飼料米や米粉原料などの加...
細粒灰色低地土における水稲-イタリアンライグラス体系での牛ふん堆肥連用効果
要約 水稲-イタリアンライグラス体系の牛ふん堆肥連用は、水稲-小麦体系での稲麦わら堆肥連用に比べ土壌の有機物、可給態リン酸含量は増加し、膨軟になる。しかし、この体系において、化学肥料の減肥なしで牛ふん...
種子貯蔵タンパク質蓄積変異体esp2 米粉の優れた製パン適性
要約 タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ欠損変異体esp2 から作製した米粉は伸展性と可塑性に優れ、米粉パンの材料として作業性がよく生地特性にも優れる。 キーワード 米粉パン、貯蔵タンパク質蓄積変異体、米...
要約 モチ性裸麦「ダイシモチ」に対して、実需者は、1)消費者間の認知度は低いが食味は高いと受け止められている、2)加工適性や食味は高いが色の白くない点は課題である、3)製造業などの業種で新商品の開発...
麦類を用いたリビングマルチ大豆栽培の抑草メカニズムと麦類の生育の目安量
要約 麦類を用いたリビングマルチ大豆栽培では、大豆の草冠完成前に、麦類が乾物重で大豆の3倍程度に生育して被蔭力を高め、雑草の生育を抑制する。十分な抑草効果が得られる麦類の生育量の目安は、播種後50日時...