国内野生種に由来する高度なサトウキビ黒穂病抵抗性を選抜できるDNAマーカー
要約 飼料用サトウキビ品種「やえのうしえ」の高度な黒穂病抵抗性は、国内野生種「西表8」に由来する寄与率の大きいひとつのQTLに支配され、STSマーカーを用いて選抜できる。 キーワード サトウキビ、黒穂病抵抗...
子実生産にも利用できる耐倒伏性の飼料用トウモロコシ新品種「みとりゆたか」
要約 「みとりゆたか」は子実生産用、および乾雌穂重割合が高いことから高栄養なホールクロップサイレージ原料用として利用できる。耐倒伏性、すす紋病、およびごま葉枯病に強く、赤かび病抵抗性は既存品種と同程...
漏生イネ対策のためのHIS1破壊によるゲノム編集除草剤感受性系統の作出
要約 塩基置換技術を用いたゲノム編集によって、元のイネが有する除草剤抵抗性遺伝子であるHIS1を働かないようにすることができる。これにより、漏生イネ対策に資する除草剤感受性の飼料用イネ系統を、HIS1上のピ...
北海道向け飼料用米多収水稲品種「きたげんき」の多収要因と多収達成条件
要約 「きたげんき」は、「ななつぼし」や「たちじょうぶ」よりシンク容量が大きく、「きたあおば」よりシンク充填率が高いことで多収となる。「きたげんき」において粗玄米収量1t/10aを達成するためには、シンク...
要約 イネ縞葉枯ウイルスに感染したイネ組織中のウイルス濃度は、リアルタイムPCRのCt値を用いた比較Ct法により推定できる。発病株のウイルス濃度と病徴との関係に基づき新たに考案された発病指数を用いて従来法...
耐病性と耐倒伏性に優れる飼料用サトウキビ新品種候補「KY09-6092」
要約 飼料用サトウキビ系統「KY09-6092」は黒穂病をはじめさび病などの耐病性に優れた系統である。「KRFo93-1」や「しまのうしえ」に比べ株出し収量は同程度で耐倒伏性に優れている。 キーワード 飼料用サトウキ...
ワラビー萎縮症及び南方さび病抵抗性飼料用トウモロコシ新品種「なつひむか」
要約 飼料用トウモロコシの新品種「なつひむか」は、九州の夏播き栽培の減収要因であるワラビー萎縮症と南方さび病に抵抗性の晩生品種で、耐倒伏性や折損抵抗性も強い。晩播適性も高く、九州の夏播き及び晩播栽培...
南方さび病抵抗性で晩播できる早生の飼料用トウモロコシ新品種「さとみどり」
要約 飼料用トウモロコシの新品種「さとみどり」は、九州での早晩性が"早生"で、南方さび病抵抗性が強く晩播栽培ができる。晩播栽培では晩生品種と同程度のTDN収量、春播き栽培では中生品種以上の収量で耐倒伏性...
要約 「つきことか」は温暖地西部において"極晩"熟期に属する水稲粳種で、極長稈で茎葉乾物収量が極めて高いイネWCS用品種である。晩植でも穂重割合が小さいため、茎葉重割合が高いイネWCSの生産が可能である。 ...
要約 「くらのぬし」は、温暖地東部において出穂期が"やや晩"、成熟期が"晩"に属する粳系統で、温暖地東部の主食用品種との作期分散が可能である。粗玄米収量が高く、葉いもちに強いため、飼料用米の低コスト安定...
縞葉枯病抵抗性で糖含量が高い稲発酵粗飼料専用品種「つきすずか」
要約 「つきすずか」は、「たちすずか」と同様に牛に消化されやすい茎葉の割合が高く、サイレージ発酵に必要な糖含量が高い。縞葉枯病に抵抗性であるため、稲麦二毛作地帯などの縞葉枯病が発生しやすい地域での稲...
要約 DNAマーカーHIS28DELを用いることで、新規需要米向け水稲品種「モミロマン」「ハバタキ」などに由来する4-HPPD阻害型除草剤感受性の選抜が可能となり、抵抗性と感受性を容易に判別することができる。 キーワ...
ワラビー萎縮症に強い飼料用トウモロコシ一代雑種の新親品種「Mi116」
要約 飼料用トウモロコシの親品種「Mi116」(エムアイヒャクジュウロク)は、九州での早晩性が"中生の晩"の自殖系統で、ワラビー萎縮症抵抗性が強く、ワラビー萎縮症抵抗性の一代雑種(F1)品種の親として...
南方さび病に強い飼料用トウモロコシ一代雑種の新親品種「Mi29SRR」
要約 飼料用トウモロコシの親品種「Mi29SRR」(エムアイニジュウキュウエスアールアール)は、九州での早晩性が"中生の早"の自殖系統で、南方さび病抵抗性が強く、採種性に優れる。南方さび病抵抗性の一代雑種(F
播種時期を選ばない暖地向けサイレージ用トウモロコシF1品種「PI2008」
要約 「PI2008」は暖地の春播きから晩播、夏播き栽培まで利用できるオールシーズン用品種で"中生の晩"に属する。南方さび病に抵抗性で耐倒伏性、折損抵抗性も強く、多収で使い勝手の良い品種である。 キーワード ...
茎葉多収型イネWCS用品種「たちはやて」は飼料用稲麦二毛作体系に適する
要約 飼料用稲麦二毛作体系にイネWCS向け茎葉多収型早生品種「たちはやて」を導入すると、オオムギWCS収穫後の6月中旬に移植しても、9月中旬に黄熟期収穫が可能で、出穂期が近い穂重型品種と同等の乾物収量、TDN...
損傷デンプンが少なく膨らみの良い米粉パンが出来る水稲新品種「こなだもん」
要約 「こなだもん」は、タンパク質組成に変異のある米であり、暖地では「ヒノヒカリ」級の中生のうるち米品種である。米粉の損傷デンプンが少なくパンの膨らみが優れるため米粉パン用途に適する。 キーワード イ...
最適な遺伝子発現制御により収量を向上させた複合病害抵抗性イネの作製
要約 イネの転写因子「WRKY45」を遺伝子組換えによって強く働かせると、イネが複数の病害に対して抵抗性になったが、同時に収量が低下した。今回、WRKY45を適切な強さで働かせることにより、複数の病害に抵抗性を...
耐塩性が強く茎葉が多収な稲発酵粗飼料用新品種「ソルトスター」
要約 「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用系統である。「ソルトスター」は「リーフスター」と比較し出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。 キーワード 稲...
要約 飼料用トウモロコシF1品種の根腐病抵抗性は、絹糸抽出期のトウモロコシ株元に菌培養した爪楊枝を接種することで安定的に評価できる。接種部直上の稈断面を0~4で評点し、評点2以上発病個体率の逆...