水利システム・人工衛星データによる代かき時の水利用実態調査手法とその適用
要約 水利システムの水田区画等のGISデータ、取水量データ、人工衛星データを組み合わせて利用することで、水利用実態を推察することができる。筑後川およびその関連流域では、一週間程度、下流域が先行して代か...
要約 本法は、調査対象の土壌断面に対して、2cm×4cmの窓を開けた調査板をあて、窓内に観察された根の本数を目視で計数する方法である。栽培現場で適用可能で、迅速に測定でき、測定結果の個人差が少ない。 ...
分布型物質移動モデルによるウォッシュロードと放射性物質の移動予測
要約 降雨によって刻々と変化するウォッシュロードの移動と空間的に不均一に存在する放射性物質の移動を分布型物質移動モデルにより再現が可能となり、放射性物質により広域に汚染された地域におけるダム、頭首工...
湛水期間延長による代かき濁水に伴う放射性セシウム流出の削減効果
要約 水田において代かき後の湛水期間延長による放射性セシウムの流出削減効果を現地試験により評価する。本試験条件では、代かき濁水に伴い流出する放射性セシウムの表面排水負荷量は、湛水期間延長手法により6...
無人で任意時間の採水を可能とする濁度・水質水文遠隔監視システム
要約 水質水文データを監視しながら任意時間における採水が可能な遠隔監視による濁度・水質水文観測システムである。立入制限区域や遠隔地における水質水文調査や、低コストでの農業水利施設の管理等への活用が期...
順応的管理に向けた生物相保全機能が低い生態系配慮施設の抽出手順
要約 優先的な改修等が必要な生物相保全機能の低い生態系配慮施設を抽出するため、農業水路の配慮施設の保全機能を、採捕された魚類のデータから計算される種数、総個体数等の5つの指標の「スコア」および「合計...
要約 用水システムのもつ階層構造を用水路位数によって表記し、位数の整序を通じてシステムの構造的な機能改善を図る手法である。特に水源統合による長大化の更新履歴を持つシステムの用水不到達・不均等配分問題...
要約 水田土壌から大気中に二酸化炭素(CO2 )が放出される。湛水期間の CO2 放出量は僅かであるが、夏期の中干しから水稲収穫までの期間に多くの CO2 が放出され、この期間の...
要約 水田で成長するニホンアマガエル幼生に対する水稲用農薬の影響について、各農薬有効成分に対する幼生の感受性と田面水中濃度の消長から評価した結果、定められた農薬施用量では幼生の個体数に大きな影響を与...
要約 流域スケールの水・物質動態予測モデル SWAT 内の窪地モジュールを改良し、水田における灌漑・湛水・排水、下方浸透、蒸発散等の水文過程をモデル化することにより、水田を含む農業流域から流出する河川水流...
要約 フィリピン・ルソン島北部カガヤン川沿いの丘陵地帯において、近年顕著になったガリー侵食の発生実態の把握のため、高空間分解能衛星データの画像解析によりガリー発生域を抽出する手法を開発する。衛星デー...
多雪重粘土地域の地下水位制御システムにおける新技術導入効果の実証
要約 地下水位制御システムは、日本海側の多雪重粘土地域における水稲乾田直播や2年3作体系の導入を容易にし、単収が高く、作業競合の軽減と耕地利用率2割向上が図られる。費用合計は水稲で約3割、大麦で約2割、...
農業水利施設の洪水危険度評価のための短時間単位の豪雨データの模擬発生法
要約 地域の降雨特性を考慮した短時間単位の豪雨データを容易に多数得るための手法である。これにより観測値が十分でない地域でも未経験の豪雨を含めた幅広い降雨パターンを容易に想定でき、雨の降り方によって異...
要約 豪雨時にため池から貯水が溢れて決壊する被害を防止することを目的として、簡単な現地調査や気象庁の予測雨量から、貯水位の上昇量および決壊防止に必要な事前放流の必要水位低下量を算定して、ため池の減災...
携帯端末とインターネットによる小規模水利施設の機能診断・情報管理システム
要約 多面的機能支払の対象地域における小規模水利施設の点検時に、携帯端末を用いて収集する簡易機能診断調査結果と現場写真の情報をもとに、インターネットを経由して施設に対するライフサイクルコスト(LCC)評...
高精度水田用除草機と米ぬか散布を中核技術とする水稲の有機栽培体系
要約 有機栽培圃場において、高精度水田用除草機による除草作業と移植時の米ぬか散布等を組み合わせることにより雑草を顕著に抑制できる。本技術を中心とした水稲有機栽培体系では、慣行栽培に比べて穂数は減少す...
地下かんがいによる水稲乾田直播の苗立ち安定化と寒地向け直播適性品種の生育指標
要約 乾籾を用いた水稲乾田直播では、地表面まで水位が上昇し始めたら入水を止めるという水管理を繰り返すことで苗立ちの安定化が可能である。「ほしまる」では播種から出穂までに簡易有効積算気温1,100°Cを...
震災で地盤沈下した農地で塩害を回避するための農業用水のモニタリング
要約 震災で地盤沈下した被災地等で農業用水に塩水浸入がある場合、塩害を回避するためには、1年以上継続して塩分濃度をモニタリングし対策を検討する。用水の安全確認や、短期間の塩分上昇に対応した用水管理に...
農業用ダムにおける非灌漑期の安定した小水力発電のための調整型水管理手法
要約 通年継続した発電を行い発電効率の向上を図るため、後続の灌漑期に向けた貯水量の回復に留意しつつ、非灌漑期に一定の放流量を確保する水管理手法である。従来型水管理による完全従属発電と比べて、設備利用...
要約 地下水位制御システムを導入した一筆水田の水稲栽培時用水量は100~400mm程度の節水となり、水田群の用水量も同様の傾向になる。また、大豆栽培時は118~222mmの地下灌漑用水量が新たに発生するが、同一地区...