低温によるウンシュウミカンの花成誘導時期には茎のCiFT 遺伝子発現が増大する
要約 ウンシュウミカンでは低温により花成が誘導されるが、これに対応して茎におけるCiFT 遺伝子のmRNA発現量が増大することから、低温による花成誘導にはCiFT 遺伝子の発現が重要である。 キーワード ウンシ...
ウンシュウミカン強樹勢系統へのガンマ線照射によるわい性系統の獲得
要約 樹勢が強いS1152(「青島温州」珠心胚系統)にガンマ線を照射し、わい性傾向にあり果実品質は「青島温州」と同等である2系統を選抜する。わい性形質は接ぎ木二代目においても比較的安定している。 キーワ...
ウンシュウミカン樹の水分状態を簡易に判別できる「水分ストレス表示シート」
要約 「水分ストレス表示シート」は、樹体の水分状態を反映して葉裏面から放出される水分を塩化コバルトの吸湿による色変化として捕らえ、視覚的に樹体の水分状態を推定することができる。 キーワード ウンシュウ...
要約 ウンシュウミカン栽培における、隔年結果の原因特定と対策選択の意志決定を支援するエキスパートシステムである。樹体の情報や栽培管理履歴の情報を入力すると、今後の隔年結果の傾向とその主な要因、および...
「ヒリュウ」台「青島温州」の主幹形整枝による軽労働・高品質化
要約 「ヒリュウ」台「青島温州」を主幹形に整枝し、マルチ栽培を組み合わせた新しい栽培システムでは、樹高が約2mに維持されるので収穫労力を省力・軽労働化でき、また、果皮色の紅が濃く、糖度が13度以上の果...
露地早生ウンシュウミカンの全量施肥用配合肥料による省力施肥法
要約 露地早生ウンシュウミカンに複数のシグモイド型被覆尿素と無機、有機肥料を配合した全量施肥用配合肥料を、11月上旬に全量1回施用すると、慣行施肥に比べ収量・品質を落とすことなく、年間窒素施用量が20%...
要約 「肥のみらい」は、普通ウンシュウ「白川」の変異系統を種子親に「はるみ」を花粉親として育成した珠心胚実生である。「白川」に比べ樹勢がやや弱く、結果性が良いため、収量は多く、果実の中玉果率は高い。...
グラニエ法によるウンシュウミカンの樹液流速度を利用した水分ストレス診断法
要約 ウンシュウミカンにおいて、グラニエ法によって測定した樹液流速度の相対値は、葉の最大水ポテンシャルと相関があり、樹体の水分ストレス診断に利用することができる。 背景・ねらい ウンシュウミカンの樹体...
早生ウンシュウのマルドリ栽培における高水圧剥皮機を利用した土壌改良
要約 早生ウンシュウのマルドリ栽培において高水圧剥皮機の水圧を利用するとかん水チューブを 切断することなく土壌改良用の穴が掘削でき、軽労化できる。さらに掘削した穴にバーク堆肥を 投入することで、慣行の...
ナギナタガヤ草生栽培は傾斜地カンキツ園のリン流出量を削減できる
要約 傾斜地カンキツ園にナギナタガヤ草生栽培を導入すると、降雨時の表面流出水量が減少し、懸濁態として流出するリンの量を削減できる。 キーワード 草生栽培、懸濁態リン、ナギナタガヤ、表面流出水、ウンシュ...
要約 ウンシュウミカン樹の栄養診断を迅速に行うため、近赤外分光法による根中デンプン含有率の測定法を検討した。根の乾燥粉末を用い、1300~2400nmの近赤外吸収スペクトルをPLS回帰分析して得られた検量線は、...
機能性成分を高濃度含有する早生のミカン新品種「西南のひかり」
要約 カンキツ新品種候補「西南のひかり」は「(アンコール・興津早生)No.21」に「陽香」を交雑して育成した早生のミカンである。年内に成熟し、剥皮容易でじょうのう膜が薄く、少核性で食べやすいうえ、果肉は柔...
カンキツ栽培におけるマルチおよび点滴かん水施肥法導入の現状と課題
要約 露地カンキツ栽培における点滴かん水施設の導入面積は500ha以上であり、多くはかん水のみが目的である。普及拡大には助成事業の貢献が大きい。点滴かん水施肥法では、施設のコスト低減、かん水管理、水源確...
要約 カンキツ新品種候補「津之輝」は「(清見・興津早生)No.14」に「アンコール」を交雑して育成したミカンである。剥皮は比較的容易で、じょうのう膜が薄く、無核性で食べやすい。糖度が高く食味良好で、施設栽...
要約 施設栽培キンカンでは3番花または4番花の満開1週間後に、エチクロゼート100ppmを散布すると、着果量が減少し、摘果作業が軽減できる。 キーワード 施設栽培キンカン、エチクロゼート、着果率、摘果、労力軽...
要約 ウンシュウミカン作農家は従来からの隔年結果対策に加えて、隔年結果是正と高品質生産を両立する技術に期待するとともに、費用の節減、マルチ栽培等の高品質化、直売等の販売対応の工夫、品種更新や品目の転...
高糖度で特徴的な食感の、中晩生カンキツ新品種「せとみ」の特性応じた台木の選択
要約 中晩生カンキツ新品種「せとみ」は高糖度で独特な食感を持ち、水田転換園においても安定した品質が得られる。 キーワード 交雑育種、中晩生カンキツ、糖度、予措貯蔵 背景・ねらい 近年、消費者嗜好の変化か...
要約 生葉測定用に開発した可搬型近赤外分光器を用いて、ウンシュウミカンの葉中窒素含量を迅速に非破壊測定できる。1枚当たり約8秒の測定時間でノイズの少ない1300~2400 nmの連続スペクトルが得られ、実用可能...
ウンシュウミカン「原口早生」における緑葉の分光特性と水分ポテンシャルとの関係
要約 ウンシュウミカン「原口早生」の樹に水分ストレスを負荷すると、緑葉における反射光の分光特性として、レッドエッジのブルーシフト現象を確認できる。シートマルチ栽培の強い水分ストレス下では、樹体の最大...
要約 ウンシュウミカン樹の主幹および根域の土中に挿入した電極間の静電容量をLCRメータを用いて測定することで、カンキツ根の乾燥重を非破壊的に推測できる。 キーワード 静電容量、根量、非破壊測定、ウンシュ...