要約 ウンシュウミカンの全配列長は3億5965万塩基であり、約40%が反復配列で構成される。解読された塩基配列の機能予測から29,204個の遺伝子が予測され、カロテノイドやジベレリン生合成に関わる遺伝子が新たに見...
要約 リンゴ台木の育種において、挿し木発根性に対して主働的に寄与するQTLに連鎖するDNAマーカーMdo.chr17.5の遺伝子型を指標として、休眠枝挿しによる発...
「タマイズミ」にコムギ縞萎縮病抵抗性を導入した小麦新品種「タマイズミR」
要約 「タマイズミR」は中華麺適性に優れた白粒・硬質の「タマイズミ」に、コムギ縞萎縮病抵抗性を導入した小麦品種である。栽培性と品質は「タマイズミ」とほぼ同等で、コムギ縞萎縮病常発圃場では、「タマイズ...
雄性不稔維持遺伝子型(rf1)を識別できるDNAマーカーを利用した効率的選抜法
要約 開発したDNAマーカー(s17-CAPS)は、テンサイの放任受粉集団では複対立遺伝子系で保持されている5種類のRf1座のアリルを識別でき、このうち4型は細胞質雄性不稔維持遺伝子型に典型的に認め...
いもち病に強く耐倒伏性に優れる多収良食味水稲新品種候補系統「奥羽424号」
要約 「奥羽424号」は、寒冷地中部では"やや早"熟期に属する粳種である。いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに"かなり強"である。耐倒伏性は強く、多収で、良食味である。 キーワード イネ、多収、い...
南方さび病に強い飼料用トウモロコシ一代雑種の新親品種「Mi29SRR」
要約 飼料用トウモロコシの親品種「Mi29SRR」(エムアイニジュウキュウエスアールアール)は、九州での早晩性が"中生の早"の自殖系統で、南方さび病抵抗性が強く、採種性に優れる。南方さび病抵抗性の一代雑種(F
トマトの高品質多収育種のためのゲノム情報に基づく高精度形質予測
要約 ゲノム全体に配置したDNAマーカー情報に基づく形質予測モデルおよび交雑後代のゲノム構成コンピューターシミュレーションによって、トマトの果実糖度と果実収量を同時に向上させる育種過程を高精度に予測で...
要約 ナス系統LS1934が有する半枯病抵抗性は第2染色体末端の遺伝子座FM1によって支配されている。同遺伝子座は2つのSSRマーカーによって選抜可能である。 キーワード ナス、半枯病抵抗性、土壌伝染性病害、育種選...
要約 「悠白」と「サラホワイト」は加工品の臭いや黄変の原因となる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレートを含まないF1品種である。「悠白」は漬物原料用に、「サラホワイト」は大根おろし等の生食...
要約 これまで事業レベルでの種苗生産では適用が難しかったクルマエビ類の人為催熟技術を実用化し、従来よりも放流時期を早めることで、放流種苗の年内漁獲における回収率の向上が図られることを明らかにした。ま...
コシヒカリ環1号を判別できる DNA マーカーとその利用方法に関するマニュアル(ver1.0)を公開
要約 コシヒカリ環1号と他の品種を判別できる DNA マーカー情報とその利用方法を公開しました。この判別マーカーを用いることで、効率的な個体選抜が可能となり、様々な品種を容易に低カドミウムタイプに変える...
要約 本連鎖地図は、発現遺伝子情報に由来するSNPマーカーを主として構築された、ニホンナシ「豊水」の高密度連鎖地図である。ニホンナシゲノムの大部分をカバーしていると考えられ、リンゴやセイヨウナシ標準連...
リンゴの収穫期など複雑な果実形質を支配する主要なQTLの同定
要約 リンゴの収穫期を制御するQTLのひとつが、収穫前落果性のQTLとほぼ同位置にあり、早生性と落果性は連鎖して子孫に遺伝する。また、果汁褐変性を制御するQTLは酸度のQTLとほぼ同位置にあり、果汁が褐変しにく...
3つの冠さび病抵抗性遺伝子を持つイタリアンライグラス新品種「那系33号」
要約 イタリアンライグラス「那系33号」は収量性と耐倒伏性に優れる品種「はたあおば」に3つの冠さび病抵抗性主働遺伝子を集積した品種である。約7割の個体が冠さび病抵抗性を示し、「はたあおば」より収量はやや...
要約 ライグラスの新規いもち病抵抗性遺伝子LmPi2はライグラス第3連鎖群に座乗し、単独でいもち病抵抗性を制御する。 キーワード いもち病、QTL解析、抵抗性遺伝子座、DNAマーカー、ライグラス 背景・ね...
CAPSマーカーおよびSNPマーカーで構築されるカンキツの標準連鎖地図
要約 本連鎖地図は、カンキツの発現遺伝子の塩基配列をもとに開発したCAPSとSNPなどのDNAマーカーによって構成される。各マーカーの配列などの遺伝子情報によりクレメンティンのゲノムシーケンスと比較でき、カン...
ニホンナシ花粉側自家和合性突然変異体415-1の自家和合化の原因
要約 花粉側自家和合性変異体415-1は、S 遺伝子座を含む染色体の一部分が重複している二倍体で、S 遺伝子型はS4S5S5 である。重複<...
長い塩基反復単位を持ち誤判定の少ないニホンナシの新規SSRマーカー
要約 ニホンナシ「豊水」の次世代シーケンス解析から開発した4, 5, 10-14塩基反復単位を持つ合計120種類のSSRマーカーは、ナシの連鎖地図上に位置づけられる高精度DNAマーカーである。 キーワード ニホンナシ、SS...
要約 [ポイント]
イネの開花しない突然変異の交雑抑制能力と既存品種へ導入した場合の影響
要約 イネの突然変異superwoman1-cleistogamyによる開花しない性質は、自然交雑を効果的に抑制できる。また、DNAマーカーと連続戻し交配によってこの性質を既存のイネ品種に効率よく導入でき、その農業...