果樹園における化学肥料削減に資する適正施肥に関する取組の現状
要約 果樹園では、樹種ごとの減肥基準策定割合は低く、策定を進めるためには周辺地域との連絡試験やデータ共有、現地実証試験が望まれている。低成分肥料の使用や配合肥料への低価格資材の利用など、取り組みやす...
硝酸態窒素濃度が低いイタリアンライグラス中間母本候補系統「LNG5」
要約 イタリアンライグラス中間母本候補系統「LNG5」(エルエヌジーファイブ)は硝酸態窒素濃度が市販品種中で最も低い「優春」よりも34%低い。また市販品種と単交配させた後代の硝酸態窒素濃度は両親のおよそ中...
低硝酸イタリアンライグラス中間母本候補系統「LNG5」の硝酸態窒素蓄積特性
要約 低硝酸イタリアンライグラス中間母本候補系統「LNG5」は茎葉の硝酸態窒素濃度が低い。「LNG5」幼植物では根による硝酸態窒素吸収量は変わらない。茎葉への窒素輸送量は同等であるが、硝酸態窒素輸送量が低下...
堆肥・飼料中のクロピラリドのLC/MS/MSを使用した定量方法
要約 堆肥・飼料中のクロピラリドは、LC/MS/MSを使用することで精度良く定量でき、詳細な動態解析に利用できる。 キーワード クロピラリド、堆肥、LC/MS/MS、園芸作物 背景・ねらい トマト等の園芸作物の栽培にお...
西アフリカ・サヘル地域における持続的作物生産のための有機物資材の必要投入量は0.8tCha-1である
要約 西アフリカ・サヘル地域における土壌有機物動態の予測に対し、既存の土壌有機物動態モデルRothamsted Carbon Modelの予測精度は、調査した全ての土壌管理技術において概ね良好であり、土壌有機物動態の長期...
要約 転作畑利用頻度の高い水田において、土壌の可給態窒素量の低下が認められ、ダイズ作で懸念されている土壌肥沃度の低下を裏付ける。牛ふん堆肥2t/10a前後の施用、緑肥ヘアリーベッチの活用は、土壌の可給態窒...
水田における稲わらのすきこみと冬期湛水を組み合わせた水系の硝酸性窒素除去技術
要約 硝酸性窒素の除去による水質浄化が必要な地域内の水田において、湛水直前に稲わらをすきこみ、本来は非灌漑期間である冬から初春に湛水状態を保つことにより、農業水系における窒素除去量を安定的かつ効率的...
要約 赤黄色土で栽培されるバレイショは,石灰資材の無施用および過剰な化学肥料の施肥により強酸性を呈する土壌で,交換性アルミニウム含量も高く,交換性カルシウム含量は,調査した92%のほ場で土壌診断基準値以下...
福島、山形県内有機および慣行ミニトマト栽培農家土壌の糸状菌群集構造
要約
要約 暖地における稲わらや稲わら堆肥の連用は、通常の年だけでなく、高温年、低温年、寡照年など天候不良年でも水稲に対する増収効果が高く、特に収量の低い時に大きく、収量や品質の高位安定化に貢献する。 キ...
硝酸態窒素を蓄積しにくいイタリアンライグラスの選抜手順と多面的選抜効果
要約 乾物あたりの硝酸態窒素濃度等を指標とした個体選抜を5世代繰り返すと、硝酸態窒素濃度が既存品種中最も低い「ワセアオバ」の約60%まで低下する。選抜集団では乾物率が向上し、カリウム濃度が低下するなど...
AtNAR2.1の105番目のアミノ酸はシロイヌナズナの硝酸吸収能に関与する
要約 シロイヌナズナの突然変異誘起処理によりAtNAR2.1(AtNRT3.1)遺伝子に対して1塩基置換が生じた突然変異体は硝酸塩をほとんど吸収することができない。AtNAR2.1タンパク質の105番目のアミノ酸であるアスパラ...
要約 土壌理化学性の悪化および不適切な肥培管理による根傷みや石灰の吸収阻害により、タマネギ乾腐病の発生が助長されていた。防除対策として、有機物の施用やプラウ耕等による土壌管理法と、施肥量の適正化、肥...
スーダングラスの硝酸態窒素濃度を低減するための土壌診断に基づく施肥管理
要約 作土の生土培養窒素量が40mgN/kg乾土以上では、窒素肥料施用によるスーダングラスの増収効果はなく、硝酸態窒素濃度は2g/kg乾物を越えるため、窒素肥料の基肥、再生草への追肥は行わず、堆肥等有機物の施用...
中山間水田における害虫総合防除等による高品位野菜生産システム
要約 防虫ネット、天敵、太陽熱処理、簡易天窓設置と送風、有機質資材の合理的施用等により、中山間水田でのアブラナ科野菜等の露地および雨よけハウス栽培において、化学合成殺虫剤80%以上削減、化学肥料50%以上...
要約 高塩類堆肥を連用すると土壌溶液中のNa+、K+濃度が増加する。ARK+Naでイオンバランスを評価すると12mS/cm程度の高塩類堆肥では2t/10aの連用でもイオンバランスは大きく崩れる。コマツナは正常に生育するが...
要約 原スペクトルの2次微分値によるPLS回帰分析法を利用した近赤外分光分析法により、牛ふん堆肥に含まれる窒素の単純型分解パラメータが推定できる。 キーワード 近赤外分光分析法、家畜ふん尿、窒素、分解、...
葉緑素計を用いたイタリアンライグラスの硝酸態窒素濃度の簡易診断
要約 出穂期のイタリアンライグラスの止葉における葉緑素計の指示値(SPAD値)を用いて、飼料作物中の硝酸態窒素濃度の基準値0.2%を上回るか否かを立毛状態で判定できる。SPAD値が47を超える場合は硝酸態窒素濃度...
近赤外分光分析法による牛ふん堆肥の窒素無機化パラメータの推定
要約 原スペクトルの2次微分値によるPLS回帰分析法を利用した近赤外分光分析法により、牛ふん堆肥に含まれる窒素の単純型分解パラメータが推定できる。 キーワード 近赤外分光分析法、家畜ふん尿、窒素、分解、...
草地飼料畑では堆肥による重金属の投入量が作物収奪量よりも多い
要約 我が国の草地飼料畑における銅、亜鉛、カドミウム、鉛の堆肥による投入量は、牧草および飼料作物による収奪量より約4~6倍多い。10~100年の時間スケールで、堆肥由来の銅、亜鉛、カドミウムの土壌蓄積に注...