「谷津田」に代表される枝流水田の分布状況の空間指標としての役割
要約 「谷津田」のような幅の狭い枝流水田の分布状況を、GIS(地理情報システム)手法により地図データから全国スケールで把握しました。この分布状況は、周辺の土地利用状況などとの関係から農業生態系の変化を...
要約 漏水過多の棚田では畦畔法面へ横浸透が顕著に見られ、これによる高い水分状態が法面崩壊の要因の一つとなっている。畦畔内側に作土層より深く遮水シートを埋設することにより横浸透水量は減少し、かつ高い水...
耕種農家主体の地域資源を活用した堆肥づくりシステムの形成と運営の要点
要約 耕種農家を主体とした地域資源活用による堆肥づくりシステムの形成・運営には、堆肥づくり技術の普及や堆肥材料の収集を促す工夫による農家の活動意欲向上、農家が満足する堆肥の品質と販売価格の維持、一般...
大豆作における集落営農法人の広域的連携による地域支援システム
要約 地域を基礎に全集落営農法人が参加して形成される広域的な連携組織は、大豆作での大型機械の共同利用を通じてコスト削減と収支改善を可能とし、法人同士の相互支援的な対応や地元実需者との連携の下で、法人...
中山間地に適する建設足場資材を利用した低コスト・高強度な園芸ハウス
要約 建設足場資材利用園芸ハウスは、改良スパイラル基礎杭を利用することで水平方向の力に対する変位を低減できる。間口5.4m片屋根型単棟で奥行きが30mを超えると、1平方メートル当たりの骨組み資材費が4,000円...
要約 「きんのめぐみ」は、東北地域中部では“中生の中”に属する粳種である。食味は「あきたこまち」並の良食味で、精米時に胚盤が残りやすい特性を持つ。耐倒伏性は強く、いもち病圃場抵抗性、障害型耐冷性、白葉...
要約 水耕栽培トマトの第一花房開花開始後に、根域が12℃前後となるように養液を冷却すると、根域温度が20℃の場合と比べて果実の糖度が高くなる。その効果は冬作で特に顕著である。 キーワード トマト、果実、糖度...
ペレニアルライグラス混播による耐湿性草種の導入は遊休水田の草地化が早い
要約 遊休水田に耐湿性の高いレッドトップ、リードカナリーグラスをペレニアルライグラスと混播して導入すると、牧草群落の形成が速やかで、雑草の侵入も少ない。この混播草地の植生は経年化に伴いレッドトップ・...
要約 実家の耕作放棄を防止するための支援として、他出子弟は、農作業手伝いを選び、金銭支援を避ける傾向がある。経営主の子以外、県外居住の他出子弟は農作業手伝いを避ける傾向があり、あとつぎの他出子弟は、...
要約 土地利用・水田管理が異なる中山間地での水文観測結果から、ピーク流出係数、流域保留量、直接流出率等の短期流出特性を評価する。耕作・放棄水田主体流域の流出特性は流域の乾湿状態で異なり、湿潤状態で放...
要約 寒地型牧草を利用した小規模移動放牧方式により、30aの圃場で、春から夏までは3頭、夏から秋までは2頭の黒毛和種肥育素牛を放牧することができ、補助飼料無給与で全期間平均0.69kg/日の日増体量を得ることが...
放牧地への飼料の持ち込みが少なければふん尿由来窒素負荷は少ない
要約 中山間地における小規模移動放牧では、ふん尿由来窒素の負荷はほとんどみられない。水田地帯の周年放牧で冬季に飼料を多量に持ち込む場合、給飼場所を固定すると土壌溶液中のアンモニア態窒素濃度が高くなる...
葉枯病の不稔粒が少ない中生多収性のはとむぎ新品種候補「九州3号」
要約 はとむぎ「九州3号」は熟期が中生で関東以南の栽培地域に適する。耐倒伏性が強く、着粒数が多くて多収である。葉枯病には強く、葉枯病に起因する不稔粒の発生が少ない。製茶加工適性はよい。 キーワード ハ...
要約 十勝地方では、耕作放棄地を含む不耕作地の8割以上が、平野部周辺の丘陵地帯や中山間地に位置し、放棄前の利用形態は牧草地である。土壌化学性は、圃場間で変動しており、特に有効態リン酸の少ない圃場が多...
サービス・マーケティングに基づく農業公社主導の新規参入支援の改善課題
要約 新規参入者のニーズと農業公社等の支援のミスマッチを解消するため、サービス・マーケティングに基づく改善が有効であり、両者の間で支援に対する共通理解の形成、適時・継続的な支援の提供、支援スキルの向...
「高距限界集落」の動向と地域活動参与調査結果に見る集落存続のための方策
要約 高距限界集落の殆どが現在でも活力を有しながら存続する。その事由は、地域の「村がら」を活かした自律的な住民活動による。そうした自律的な活動には、活動資源の「羅列」と「取り合わせ」により、住民自身...
要約 航空撮影オルソ画像を用いた耕作放棄田の省力的な調査手法である。画像を目視判読して耕作放棄田であると判断できる水田と耕作放棄田である可能性のある水田を抽出し、後者のみを現地踏査して耕作放棄田であ...
暖地高標高地の耕作放棄地における飼料用トウモロコシの不耕起栽培技術
要約 暖地の標高800m程度の雑木等のない傾斜のある耕作放棄地において、前植生を刈払った後にトウモロコシの出芽前および生育初期に除草剤処理することで、平地の飼料畑と同様に飼料用トウモロコシを不耕起栽培で...
中山間地域における地元農家との関わりからみた新規就農者の地域定着条件
要約 新規就農者の地元農家との関係形成には研修終了後3~4年を要する。新規就農者の定着には、住宅や農地の確保、技術研修等の初期支援のほか、早期からの地域活動参加や自立後の定住に向けた継続支援の受け皿と...
要約 コウモリの発する超音波に似た特性を持つ断続的パルス音を発振する装置を、モモ園地に設置することにより、ヤガ類の侵入を阻止して果実への加害を防ぐ技術。 キーワード 超音波、ヤガ類、果樹、防除、中山間...