放牧地における吸血昆虫対策を基軸とした牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)伝播阻止の効果
要約 BLVを機械的に運ぶアブやサシバエなどの吸血昆虫に重点をおいた対策の導入により、放牧地におけるBLV伝播リスクの大幅な低減が可能になり、牧場および牛群のBLV清浄化を推進できる。 キーワード 吸血昆虫、B...
乳用種育成牛への破砕玄米発酵TMR(乾物比25%)給与の実用性
要約 乳用種育成牛に対して破砕玄米(乾物比25%)を給与しても、飼料摂食量やルーメン内容液性状、血液性状に顕著な影響は無く、圧ぺんトウモロコシの代替として利用可能である。 キーワード 乳用種育成牛、破砕玄...
乳用雌牛の初回授精受胎率は放牧とその他の飼養形態とで遺伝的能力の優劣が変わる
要約 乳用雌牛の分娩後初回授精受胎率は、放牧主体で発現する遺伝的能力の優劣がタイストールおよびフリーストールと異なる。飼養形態ごとの遺伝的能力評価により、放牧飼養牛群の繁殖能力改良に適した種雄牛の評...
要約 クヌギ林放牧による原木椎茸と肉牛生産で構成される林畜複合経営は、経営資源の家族労働力と繁殖牛、里山の汎用利用が行われ、単一経営と比べて各部門の作業労働や経費が低減されるため収益性が高く、生産物...
黒毛和種繁殖牛に対する「たちすずか」WCSの飼料特性を活かした飼料設計
要約 「たちすずか」WCSは非繊維性炭水化物(NFC)が高く、粗蛋白質(CP)が低い飼料である。要求量に対するCP不足を補った上で、飼料全体のNFCと分解性蛋白質(DIP)の比率(NFC/DIP)を5.0~6.0程度にすると、分娩後に...
要約 粗飼料多給下の黒毛和種子牛において、7.5ヵ月齢で離乳するとストレスレベルが低く、栄養の切り替えもスムーズなことから、3ヵ月齢離乳と比べ発育成績は向上する。 キーワード 黒毛和種子牛、粗飼料多給、発...
摂餌開始期における飢餓状態がスケトウダラ仔魚の生残と成長に及ぼす影響
要約 摂餌開始期のスケトウダラ仔魚に及ぼす飢餓の影響を飼育下で調べた。2~8℃で、初回摂餌は1~3日齢、point-of-no-return(PNR)は10~15日齢であった(図1、2)。孵化後の飢餓が短いほど成長と生残は良好であ...
搾乳ロボットと飼料生産等の外部化による酪農収益性向上の可能性と条件
要約 ロボット等による搾乳および飼養管理の省力化と飼料生産等の外部化等により、夫婦1世代で経産牛約120頭の飼養と収益性の高い酪農が可能となる。ただし、高泌乳牛飼養となるため収益確保にはICT等を活用した...
周年親子放牧により子牛生産コストを半減する繁殖経営の生産管理と経営対応
要約 労働時間の7割低減と生産コスト半減を実現する肉用牛繁殖経営の要点は、放牧用地の団地化と定置方式による周年親子放牧、1日2回の集畜と個体管理、高い牧養力を維持する草地管理、コントラクターとの連携に...
要約 オーエスキー病ウイルス(ADV)陽性農場は陰性農場より離乳後死亡率が高く、出荷頭数、分娩回数、分娩率が低い傾向が認められる。ADVの撲滅の推進により、養豚農場の生産性の向上が期待される。 キーワード オ...
冬季のススキ優占草地は子牛生産性に影響を及ぼすことなく放牧利用できる
要約 積雪の少ない温暖低標高地のススキ優占草地は、黒毛和種繁殖牛の妊娠中期までの冬季放牧地として活用でき、連年での冬季放牧飼養においても生産された子牛の生時体重や発育性には影響しない。 キーワード ス...
水田を利用した省力・低コスト肉用子牛生産に活用できる「水田放牧の手引き」
要約 水田放牧に適した牧草や飼料イネの栽培と放牧利用技術、放牧飼養による繁殖への影響、放牧に伴うリスクとその低減方策、環境への影響、営農への導入効果を解説した手引書である。水田を利用した省力・低コス...
要約 生物資源モニタリングの活用により放牧地・放牧牛を適切に評価・判断することを通して、広域地域間の連携による繁殖和牛の周年放牧ができ、環境負荷軽減、更なる低コスト飼養、耕作放棄地の積極的活用を図る...
要約 放牧条件下において胚移植により日本短角種から生まれ、親子放牧する黒毛和種子牛は、日本短角種母牛の泌乳能力が優れることにより、哺育期における体重増加ならび体型の発育・発達が加速する。 キーワード ...
要約 2010年の口蹄疫発生事例について、疫学調査により農場間伝播のリスク要因を分析したところ、発生の中心地域では、人や車両の出入りがない場合であっても農場間に疾病が伝播するリスクが高く、それ以外の地域...
要約 小規模稲単一経営の多い中山間地域では、年金生活者の家計を維持できる所得確保の可能な放牧畜産経営により、農地管理と家畜飼養管理作業を低減しながら農地の活用と肉用牛の増頭が可能となり地域全体の所得...
要約 牧草と飼料イネを組み合わせ、1頭当たり約33aの水田で、妊娠牛の約7か月間の放牧が通年可能なモデルである。このモデル導入による繁殖成績は良好で、肉用牛経営では飼養管理の省力化と飼養頭数の拡大がはか...
乳用牛および肉用繁殖牛における牛白血病ウイルスの全国浸潤状況
要約 近年の全国的な牛白血病ウイルスの抗体陽性率は、乳用牛で約40%、肉用繁殖牛で約30%であるが、それぞれ地域差が認められる。また0歳時点で乳用牛の約20%、肉用繁殖牛の約15%が抗体陽性を示し、その後抗体陽...
要約 持続性エストロジェン製剤であるエストラジオールプロピオン酸エステルとプロスタグランジンF2αを用いると、簡便にブタの発情周期を同期化できる。また、本法は、養豚農場においても発情同...
黒毛和種におけるQTLアリル型情報活用による収益上昇額算出プログラム
要約 黒毛和種繁殖肥育一貫経営農家において、BMSナンバーや枝肉重量に影響を与える優良QTLアリルをDNAマーカーにより判定し、交配に活用した場合の販売収益上昇額を算出するためのプログラムである。 キーワード...