要約 水稲乾田直播栽培において、作業分散のために早晩性の異なる品種を組み合わせる場合、日長反応性により作期間の生育日数の変動に品種間差を生じるため、播種時期によって成熟期の差が短縮するなどの作期変動...
FOEAS導入圃場では狭畦と不耕起の組み合わせがダイズの省力化、増収に貢献
要約 関東地域のFOEAS導入現地圃場のダイズでは、苗立ち数、全乾物重、収量は、不耕起播種狭畦栽培、ロータリ播種狭畦栽培、慣行ロータリ播種栽培の順で高く、特にFOEASと不耕起播種狭畦栽培の組み合わせはダイズ...
要約 ソバ新品種候補「九州7号」は春まき品種「春のいぶき」と比較し穂発芽しにくく、春まき適期および10日ほど遅まきの条件においても多収で、容積重が重い。夏まき栽培では、夏まき品種「さちいずみ」と比較し...
湿潤転換畑での放牧では、耐湿性草種でも踏圧により早期に衰退する
要約 水田転換畑に耐湿性草種フェストロリウム(品種バーフェスト)を播種すると、湿害もなく、牧草地が造成できる。しかし、土壌の水分が高く、柔らかい水田転換畑では、放牧牛の踏圧が強いため、フェストロリウム...
ダイズ代謝系シミュレイションモデルは耐湿性関連遺伝子の絞り込みに有効である
要約 シミュレイションモデル構築と検証により、解糖系とクエン酸回路周辺の代謝系を対象にした好気・嫌気呼吸を切換えるモデルを構築することで、冠水ス...
中山間水田作での飼料用米直播、大豆晩播と用排水技術による所得効果
要約 中山間集落営農法人の水田作において、飼料用米の鉄コーティング湛水直播、除草体系を改善した大豆「あきまろ」の晩播栽培、地下水位制御システムを...
要約 東北および北陸地域におけるタマネギの春まき夏どり作型の開発により、これら地域での生産性が慣行の秋まき作型より向上し、端境期出荷も可能となる。公表した栽培マニュアルから、適品種選定等栽培技術情報...
要約 チゼル有芯部分耕による大豆の狭畦栽培は、1.2~2.0km/hで播種が可能で、作物が土壌表面を被覆することで雑草の繁茂を抑えることができる。疎播で倒伏程度が小さく、最下着莢節位が高くなり、収穫作業を良好...
トウモロコシの耐湿性育種に利用可能な湛水・還元耐性に関与する遺伝子座
要約 トウモロコシの近縁野生種テオシントの一種"Zea nicaraguensis"は第4染色体長腕に湛水・還元耐性に関与する量的形質遺伝子座"Qft-rd4.07-4.11"を持つ。Qft-rd4.07-4.11は相加効...
出芽期大豆の核内タンパク質群は冠水ストレスにより同調的に抑制される
要約 冠水ストレス下の大豆において、プレmRNAプロセッシングおよびプレリボソーム構築が抑制され翻訳が阻害される。さらに、ヒストンH3を中心とするクロマチン構造が変化する。 キーワード 大豆、出芽期、湿害、...
近縁野生種由来の耐湿性を持つトウモロコシ新品種「那交907号」
要約 「那交907号」はトウモロコシの近縁野生種テオシント由来の耐湿性の関連形質"地表根形成能"を導入した親自殖系統「Na110」を種子親に持つ中生品種である。既存品種に比べて湿害が発生しやすい条件での生育が...
大豆の出芽期における冠水による障害をナノ酸化アルミニウムが軽減する
要約 大豆の出芽期における冠水ストレスによる生育遅延は、ナノ酸化アルミニウム添加により軽減される。その軽減効果には、エネルギー代謝系や細胞死の抑制が関与している。 キーワード 大豆、出芽期、湿害、プロ...
FOEAS導入圃場で不耕起播種機を用いた低コストな水稲・小麦・大豆輪作体系
要約 FOEASを導入した大規模営農において、高能率な大型不耕起播種機の使用、事前の耕起・整地による水稲乾田直播、小麦の追肥重点施肥、大豆の不耕起播種等を用いた技術体系により、全算入生産費を慣行対比で稲...
難防除雑草マルバルコウ防除のための大豆品種「あきまろ」狭畦晩播栽培体系
要約 マルバルコウ多発圃場でも晩播適性大豆品種「あきまろ」の30cm狭畦の晩播栽培を行い、FOEASにより苗立ちを確保し、適期に土壌処理剤、選択性茎葉処理剤の全面散布、非選択性茎葉処理剤の畦間株間散布を実施...
農家が収穫残渣等を活用して排水改良できる有材補助暗渠機「カットソイラー」
要約 農家が保有するトラクタで使用できる有材補助暗渠機「カットソイラー」を用いると、農地から出る収穫残渣や容易に入手可能な堆肥などの資材を疎水材として、農家が自ら簡便に圃場の排水性を改良できる。 キ...
近縁野生種由来の耐湿性遺伝子を持つトウモロコシ新親自殖系統「Na110」
要約 「Na110」は、トウモロコシの近縁野生種テオシントが持つ耐湿性の関連形質"地表根形成能"を優良デント親自殖系統「Mi29」へ導入した新親自殖系統である。水田転換畑など湿害が発生しやすい条件での生育が良...
国頭マージ土壌における耕耘同時畝立て播種技術によるソバの湿害回避
要約 沖縄本島北部に広く分布する国頭マージ土壌において、アップカットロータリを用いた耕耘同時畝立て播種技術により、ダウンカットロータリを用いた耕耘播種一工程の慣行栽培に比べて土壌の体積含水率は低くな...
大豆の出芽期における冠水による障害軽減にアブシジン酸が関与する
要約 大豆の出芽期における冠水ストレスによる生存率低下は、アブシジン酸添加により軽減され、その軽減効果には糖代謝系およびユビキチンプロテアソーム系の抑制が関与している。 キーワード 大豆、出芽期、湿害...
重粘土FOEAS圃場でのネギ・ブロッコリー栽培における水位制御の効果
要約 重粘土FOEAS圃場では、地下水位を定常的に畝面下-30cm程度に設定する制御によるネギ・ブロッコリーの生育促進効果は小さいが、夏季の土壌乾燥時の定植直後など、一時的に地表付近まで給水することによる生育...
要約 出芽期の大豆では冠水ストレスにより子葉中のシュウ酸カルシウムが減少し、細胞内のカルシウム応答性タンパク質が変動する。カルシウムの添加によりストレスが緩和されることから、カルシウム濃度の上昇がス...