要約 日本で発生しているトマト葉かび病菌のレースは、国内で独自の寄生性分化を遂げ、日本特有のレースが生じており、またそれぞれの地域で独立して別々の親系統から新レースが発生する。 キーワード トマト葉か...
要約 全国から収集したトマト葉かび病菌は、新たなレースを含む12種類のレースに分化しており、そのうち5種類のレースは海外でも報告のない日本特有のレースである。これら多様なレースの全てに対して抵抗性を示...
チャ赤焼病の発病抑制可能な銅剤事前散布法に適する銅水和剤とマシン油乳剤
要約 チャ赤焼病初発茶園で銅水和剤を散布3~7日後に、マシン油乳剤を散布する銅剤事前散布法では、水酸化第二銅水和剤と塩基性硫酸銅水和剤(硫酸銅71.2%)の防除効果が高い。銅水和剤散布後はマシン油98%乳剤の使...
東北地域における2003-2013年の斑点米カメムシ類の発生と被害の傾向
要約 東北6県の斑点米カメムシ類の発生とその被害は年次変動があるものの、2003年以降増加傾向にある。特に、2010年の大発生以降、日本海側を中心としたアカスジカスミカメの発生地点の増加が顕著であり、発生種...
静電散布とエアアシストを併用した園芸施設向け自動走行式防除機
要約 静電散布技術とエアアシスト技術とを組合せた散布装置を自動走行台車に搭載し、施設栽培作物の畝間を自動的に走行しながら農薬を散布する防除機。手散布では避けられない農薬被曝を避けながら、手散布並みの...
要約 ブドウべと病抵抗性の評価にあたり、発病葉に形成された分生子数を正確に計測するためには、分生子懸濁液に界面活性剤を添加して実験器具への分生子の付着を妨げることにより誤差を抑制する。 キーワード ブ...
ピーマン主要産地における加害線虫種はサツマイモネコブセンチュウが主体である
要約 ピーマンの主要産地である宮崎県、鹿児島県、高知県、茨城県の線虫発生圃場50圃場において優占する有害線虫種はサツマイモネコブセンチュウである。また、調査した31圃場中6圃場では抵抗性打破系統線虫の割...
要約 煮沸処理後に薬剤浸漬処理したチャ葉上での菌叢生育の有無によって、チャ輪斑病菌のQoI剤感受性を簡単に検定できる。 キーワード チャ、輪斑病、QoI剤、耐性菌 背景・ねらい チャ輪斑病菌Pestalotiopsis...
要約 果樹、チャに加え、トウガラシ類を加害し、国内での分布を拡大しているチャノキイロアザミウマC系統は、南方由来の侵入系統と推定される。C系統は、リボゾームDNAのITS2領域のマルチプレックスPCR法により、...
交信かく乱剤を設置したモモ圃場におけるモモハモグリガの発生消長調査法
要約 交信かく乱剤を設置したモモ圃場において、交信かく乱剤のディスペンサー5本を性フェロモントラップの誘引源に使用することでモモハモグリガのオス成虫の発生消長を把握できる。この時、誘引源として用いる...
黒斑病・黒星病複合抵抗性を持つ良食味のニホンナシ新品種「ほしあかり」
要約 「ほしあかり」は、黒斑病と黒星病に対して複合抵抗性を持つ、やや早生で良食味のニホンナシ新品種である。殺菌剤無散布圃場での栽培でも両病害の発生は認められず、減農薬栽培や黒星病の多発する年次・地域...
紫外線除去フィルムのトンネル被覆によるレタス菌核病の発生抑制
要約 春どり作型玉レタスのトンネル栽培では、紫外線除去機能を有するフィルムを被覆に用いることで、菌核病の発生を軽減することができる。紫外線除去による玉レタスの生育や品質の低下はほとんどない。 キーワ...
非病原性細菌試作液剤は各種キサントモナス属病害に防除効果を持つ
要約 非病原性細菌11-100-01株試作液剤を1E+08cfu/mLの濃度に希釈して散布することで、モモせん孔細菌病、カンキツかいよう病、ブロッコリー黒腐病に対して、既存の無機銅水和剤や化学農薬と同等の防除効果を示す...
要約 播種から収穫まで耕起しない狭畦不耕起栽培は、慣行の耕起播種・中耕培土栽培と比較して、ダイズ白絹病の発生を減少させる。狭畦不耕起栽培による白絹病の抑制は中耕培土前の段階でも認められる。 キーワー...
要約 カブリダニ類の体色、胴背毛、周気管、腹肛板、受精嚢を検鏡し、カブリダニ識別マニュアルの顕微鏡画像と比較すると、農業に有用なカブリダニ類の土着16種と導入3種を識別できる。 キーワード 天敵、カブリ...
イネ稲こうじ病の最適防除日の決定を支援する薬剤散布適期判定システム
要約 薬剤散布適期判定システムは、利用者が診断に必要な情報を登録するとイネ稲こうじ病の発生予測モデルから薬剤の散布適期を予測し、散布適期開始日を含む薬剤散布に必要な情報を電子メールで配信するウェブプ...
要約 生産地で深刻な被害をもたらすトマトやナスの土壌病害に対して、発病を抑制する効果が見出された微生物株の培養から植物体への処理までの手順と抑制効果の実例等を取りまとめたマニュアルを公開しました。こ...
要約 働きアリの触角から、情報伝達物質に特異的に結合して輸送する新規タンパク質(アリNPC2)を発見した。このタンパク質を標的とすることで、害虫のアリ以外には作用しない、安全で環境に優しい農薬の開発につ...
要約 [ポイント]
トマトとウイルスの生き残り戦略の攻防をタンパク質の立体構造から解明
要約 トマトのウイルス抵抗性タンパク質(Tm-1)がウイルスのタンパク質(ToMV-Hel)と結合してウイルス増殖を抑える仕組みを、X線結晶構造解析から解明した。トマトとウイルスが、互いのタンパク質のアミノ酸を...