牛由来Salmonella Typhimuriumの遺伝子型に基づくデータベースの構築
要約 Multiple-locus variable-number tandem-repeat analysis (MLVA)およびパルスフィールドゲル電気泳動 (PFGE)プロファイルに基づくデータベースを用いることにより、流行型のモニタリングや新型菌の検出が可...
近年北海道で分離される牛由来Salmonella Typhimuriumの遺伝学的特徴
要約 北海道で分離された牛由来Salmonella Typhimuriumはパルスフィールドゲル電気泳動で型別するとⅠからⅨ型に分類され、Ⅶ型菌は2000年から出現して近年最も多く分離される。Ⅶ型菌の多くが多剤耐性を示...
Mannheimia haemolyticaの薬剤耐性の推移と血清型による耐性傾向の違い
要約 Mannheimia haemolyticaの薬剤感受性を調査したところ、2系統以上の抗菌薬に耐性を示す株が2001年以降増加している。また、血清型6型菌は、他の血清型に比較して薬剤耐性を示す株の割合が高く、複...
多剤耐性を規定する遺伝子領域を染色体上に保有するSalmonella Typhimuriumの出現
要約 広域スペクトラムセファロスポリン耐性を含む11の薬剤耐性遺伝子を含む遺伝子領域を染色体上に保有するSalmonella Typhimuriumが出現し、北海道の一部地域の牛群に拡散したと考えられる。 キーワー...
要約 東南アジアで集約的養殖されたウシエビおよびバナメイエビに付着した薬剤耐性菌の分布実態を調査したところ、いずれにも薬剤耐性菌が検出され、多剤耐性菌もみられる。薬剤耐性菌の分布はエビへの抗生物質の...
トビイロウンカと縞葉枯病に強く、高温登熟性に優れる水稲品種候補「西海267号」
要約 水稲「西海267号」は「ヒノヒカリ」熟期の複合抵抗性系統である。マーカー選抜により、トビイロウンカ、縞葉枯病、穂いもちに対する抵抗性遺伝子が導入されている。「ヒノヒカリ」よりも高温登熟条件下での...
要約 遺伝子組換えカイコの作出により物理化学的性質が天然型と同一な組換え型ブタリゾチームを大量に生産する系を開発した。絹糸表層のセリシン層に蓄積される組換え型ブタリゾチームは絹糸から容易に溶出し、高...
健康乳牛由来志賀毒素産生大腸菌株O群血清型の最近10年間での変化
要約 健康乳牛から分離される志賀毒素産生大腸菌はそのO群血清型が10年間で大きく変遷している。また、抗菌薬剤に対する耐性化傾向を示している。 キーワード 乳牛、志賀毒素産生大腸菌、O群血清型、STEC 背景・...
要約 マダニ唾液腺から血管新生抑制物質の「ヘマンギン」を検出した。In vitroで血管新生を阻害し、遺伝子発現抑制マダニでは吸血が阻害される。 キーワード 吸血性節足動物、マダニ、吸血、病原体媒介者 ...
牛呼吸器病原因菌Mannheimia haemolyticaのキノロン系薬剤耐性
要約 M. haemolyticaのキノロン系薬剤耐性株は、1~3箇所のアミノ酸置換がキノロン耐性決定領域で起こっている。フルオロキノロン系薬剤耐性株は全て多剤耐性を示し、また、血清型および遺伝子型が同一で...
低濃度ストレプトマイシン耐性変異による微生物の有用物質生産能力増強
要約 新規な低濃度ストレプトマイシン耐性変異であるrsmG変異は、バクテリアにおける有用物質(生理活性物質、酵素等)生産を活性化する。また、低濃度および高濃度ストレプトマイシン耐性を順次導入することにより...
感受性増強剤を利用した抗生物質耐性選抜による新規麹菌形質転換系
要約 麹菌は多くの抗生物質に耐性のため、抗生物質耐性選抜による形質転換は困難であるが、感受性増強剤併用による新規ブレオマイシン耐性選抜形質転換系を開発した。本技術は栄養要求性を持たない野生株の遺伝子...
東京湾周辺地域で保護された野鳥の病原性大腸菌保菌状況と分離株の性状
要約 東京湾周辺地域で保護された野鳥(62種447羽)の糞便から2f型志賀毒素産生大腸菌と腸管病原性大腸菌がそれぞれ4羽および39羽から分離され、さらに約半数の野鳥の腸内細菌叢大腸菌が何らかの抗菌薬剤に対し...
離乳子豚への乳酸菌添加発酵リキッド飼料の給与は薬剤耐性菌を減少させる
要約 子豚用飼料にプロバイオティック乳酸菌Lactobacillus plantarum LQ80を添加して調製した発酵リキッド飼料を離乳子豚に給与すると、子豚用飼料をそのまま給与する子豚に比べて糞中のクロルテトラサイクリン耐...
リボゾーム工学を応用して、微生物の物質生産性を飛躍的に向上!
要約 8種の薬剤に対する耐性変異を逐次的に導入する事により、微生物の抗生物質生産能を劇的に上昇させる事ができる。本技術は簡便さに特徴がある。 キーワード リボゾーム工学、薬剤耐性変異、8段育種、放線菌...
要約 南米と日本から分離したダイズ紫斑病菌は、7つの遺伝子型グループ(I~VII)に類別できる。グループIおよびIIIは両地域に共通して分布する。また、グループIは両地域で優占している。 キーワード ダイズ紫...
要約 DMI剤耐性キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子(ステロール脱メチル化酵素遺伝子)には特異的な塩基置換変異があり、この変異を利用して設計したプライマーを用いれば、高度耐性菌をPCR法により検出できる。 ...
わが国の牛群におけるSalmonella Dublin 薬剤感受性の変化
要約 30年間にわたって収集したS. Dublin株の薬剤感受性動向は、1980年代半ばのナリジクス酸(NAL)製剤の動物薬市場導入が、わが国の牛群におけるNAL耐性株の増加につながったことを示唆する。 キーワード Sal...
Mycoplasma hyopneumoniaeマクロライド耐性簡易スクリーニング法の開発
要約 マクロライド系抗菌剤に耐性を示す豚マイコプラズマ肺炎原因菌Mycoplasma hyopneumoniaeの耐性機構の知見を応用することにより、マクロライド系抗菌剤耐性株を迅速、簡便に検出することが可能である。 キ...
背景・ねらい
養殖対象魚の多くは生活史が数年と長いため、短時間で効率的な選抜育種技術の開発が強く望まれている。国内外で非発現DNAマーカーを指標とした育種法の有効性が明らかとなりつつあるが、一方...