廃棄物から生まれた空気浄化塗料 ─スギ合板乾燥廃液の価値を高めるには?─
要約 これまでスギ合板の製造過程で発生するタール状の乾燥廃液には、積極的な利用法がありませんでし た。ところが、この廃液には有害な二酸化窒素を除去する機能があることが分かったので、塗料に配 合して我々...
キチン分解好熱嫌気性細菌Capillibacterium thermochitinicolaの発見
要約 石垣島の堆肥から分離した新属新種のCapillibacterium thermochitinicolaは、結晶性キチンを分解できることが確認された、はじめてのキチン分解好熱嫌気性細菌である。キチンを含むエビ殻やカニ殻等の食品加...
要約 大豆製品である納豆の機能性表示による高付加価値化を目指して、粘りの主成分であるγ-ポリグルタミン酸(γ-PGA)の食後血糖値上昇抑制作用を動物モデル及びヒト介入試験により明らかにして、γ-PGA高含有納豆の...
要約 からしなを湿式加熱調理する際、水溶性の機能性成分であるGABA(γ-アミノ酪酸)の損失を抑えるためには茹で加熱より短時間の蒸し加熱を行う方が望ましい。また、シニグリンの損失を抑えるためには90秒以上の蒸...
要約 「はねうまもち」は寒冷地優良品種「ファイバースノウ」の「もち性」突然変異品種であり、麦飯の食感が優れるほか、健康機能性成分β-グルカン含量が原品種の1.4倍多い。栽培特性は「ファイバースノウ」...
要約 アカマンボウ Lampris guttatus は遠洋延縄漁業で混獲されるが、主漁獲対象魚のマグロ類に較べ価格は安く知名度が低い。バレニンはイミダゾールジペプチドの一種で抗疲労性があることが知られ...
メタボリックシンドロームモデルマウスにおける板アラメ摂取の糖代謝機能改善効果
要約 日本海沿岸に広く生育するツルアラメ(Ecklonia stolomifera Okamura)の加工品である板アラメをメタボリックシンドロームモデルマウスに投与し、板アラメの摂取がその病態...
β-グルカンを多く含む大麦粉用二条裸麦品種「ビューファイバー」と「ワキシーファイバー」
要約 両品種はlys5.hを有し、「ユメサキボシ」より整粒重が低く穀粒がしわ粒で外観品質が劣るが、食物繊維のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含む。これらの大麦粉を利用してうるち性の「ビューファ...
要約 リンゴ由来プロシアニジンの「体脂肪を低減する」機能が研究レビューで示され、機能性成分含量のばらつきや安定性を明らかにすることにより、リンゴの機能表示食品の届出が可能になる。 キーワード リンゴ、...
要約 ルテインを機能性関与成分とする宮城県産寒締め栽培ホウレンソウ(商品名)「野菜でルテイン ちぢみほうれんそう」について、「光による刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)の色素を増加させる」ことを...
LC-MS/MSを用いた大豆タンパク質β-コングリシニンα、α ?およびβサブユニットの定量法
要約 液体クロマトグラフタンデム質量分析装置(LC-MS/MS)と安定同位体標識内部標準ペプチドを用いることで、大豆の機能性タンパク質β-コングリシニンを構成するα、α ?およびβサブユニット...
ルテイン含量の保持とシュウ酸除去のバランスを考慮したホウレンソウのゆで調理法
要約 ホウレンソウのゆで調理において、機能性成分であるルテイン含量を保持し、シュウ酸を減少させるための最適条件は100℃、120秒であり、この条件ではルテインは77%保持され、シュウ酸は67%除去される。 キーワ...
要約 再生ホーネットシルクのコイルドコイル構造は、延伸加工によって、アモルファス領域の延伸により形成されるβ-シートと、コイルドコイルの延伸により形成されるクロスβ-シートの二種類のβ-シ...
要約 食物繊維が豊富な煎り大豆は糞便中への脂質排出を促進する一方、大豆タンパク質が多い豆乳や生豆腐、凍り豆腐は脂質合成を抑制し、凝固タンパク質を...
要約 機能性農産物を組み合わせた「機能性弁当」を週5回(平日昼食時)、12週間摂取するヒト介入試験では、内臓脂肪面積が有意に低下し、特に50 %大麦及び玄米摂取で高い効果が認められる。 キーワード 機能性農産...
ルチンを多く含むダッタンソバ「満天きらり」加工品の体脂肪率上昇抑制効果
要約 ダッタンソバ品種「満天きらり」は子実に多量のルチンを含み、本品をそば粉として使用した乾麺でもルチンが保持され、苦味はほとんど生じない。実施したヒト介入試験においては、「満天きらり」配合麺の摂取...
要約 水田農業の将来の担い手である80~100ha規模の経営が業務用多収品種と水稲乾田直播を組み合わせた大規模水田輪作を導入すると、60kg当たり米生産費は15ha以上層の平均に比べ1~4割低くなり、小麦-大豆2毛作...
要約 リンゴの親水性抗酸化能(H-: Hydrophilic, H-ORAC値)と機能性成分のプロシアニジンを測定する。加工用品種は、H−ORAC値で約4.3倍、プロシアニジン量で約3倍生食用品種よりも高く、H−ORAC値とプ...
要約 カラフルポテトを、アミラーゼやペクチナーゼ等の酵素で処理することにより、甘みや滑らかさを有するマッシュやフレークなどの加工素材が製造できる。マッシュやフレークはアントシアニンやカロテノイドを含...
暖地春まき栽培に適するだったんそば品種候補「九州D6号」の育成
要約 だったんそば「九州D6号」は、耐倒伏性に優れ暖地の春まきおよび秋まき栽培が可能であり、春まき栽培でより多収である。 キーワード だったんそば、春まき栽培、二期作栽培、わい性、耐倒伏性 背景・ねらい ...