老化性および簡易アミロース含量測定による高品位米選抜のための食味検定法
要約 北海道米の良食味品種の食味は向上したが、米飯テクスチャーが適正で、アミロースやタンパク質含有率の年次変動の少ないことが求められる。米飯の老化性とアミロース含量の簡易・省力測定法を用いた米の食味...
安定多収で、麺、茶に加工適性のあるだったんそば新品種新品種候補「北海T8号」
要約 子実用だったんそば品種「北海T8号」は、「道南産」と比較し耐倒伏性にやや優り、道内各地域で安定多収である。実需による官能評価で麺、茶への加工適性がある品種である。そばの主産地北海道で新たに優良品...
要約 北関東で越冬可能なサトウキビ近縁遺伝資源を選抜するための圃場試験を行ったところ、サトウキビ近縁遺伝資源リピディウム属のJW 630とサトウキビ近縁野生種スポンタニウムのJW 599だけが越冬し、植付けした...
TriticumおよびAegilops属植物における胚乳澱粉の側鎖長分布
要約 Triticum およびAegilops 属植物の胚乳澱粉の側鎖長分布には種内に変異が認められる。種間の変異は小さいため、節および属の間には明瞭な違いが認められない。これらの属の植物の澱粉には老化特性に影響を与...
要約 低アミロース米品種「スノーパール」の変異体から選抜した「SP14」は、アミロース含量が原品種より5%程度高い。SP14はアミロース含量が高まる新規の変異体で、その特性は二つの劣性遺伝子に支配されている...
要約 ナシ栽培品種について、SSRマーカー遺伝子型と自家不和合性遺伝子型のデータベース化により、品種判別、親子鑑定などのDNA鑑定を高い精度で行うことができる。 キーワード ナシ、SSRマーカー、自家不和合...
要約 低アミロース米品種「スノーパール」の変異体から選抜した「SP14」は、アミロース含量が原品種より5%程度高い。SP14はアミロース含量が高まる新規の変異体で、その特性は二つの劣性遺伝子に支配されている...
背景・ねらい 養殖魚の育種を効率的に行うには、遺伝情報を利用した新しい育種手法の開発が必要であるが、そのためにはまず対象種の遺伝情報の蓄積(ゲノム解析)が重要である。ゲノム解析の材料となる高分子DNA...
要約 小麦のグルテニン-D1f 遺伝子によるものと考えられる。 背景・ねらい 製パンや製麺などの重要な品質・加工特性に関連する、コムギの種子貯蔵タンパク質の分析とその遺伝変異の解析により、日本のコムギ品種...
要約 C1化学変換技術(ガス化合成法)を用いれば、ソルガムは、品種、部位にかかわらず、乾物重の44~49%の重量のメタノールを生産できる。極晩生ソルガム品種を多肥条件下で栽培すれば、5ヶ月間に12.8t/haのメ...
要約 カンショには葉部の総ポリフェノール含量が一般野菜を上回る系統が多数ある。カンショ葉部にはカフェー酸およびその誘導体5種類が含有されており、これら6物質の中で最も多く含まれている物質は3-O-,5-O-ジ...
要約 てんさい単胚果実に軟X線を照射することにより果実内の複胚珠種子が効率的に調査できる。また、非破壊調査であるため、調査後の種子の利用が可能である。 キーワード てんさい、複胚珠、単胚、軟X線、非破...
要約 愛媛県農業試験場が県内の中山間地から収集し、選抜・保存してきた「愛媛在来系」は、県内4カ所の中山間地での現地適応性評価の結果から、優良と認められ、「愛媛在来系」を利用した地域特産こんにゃくへの...
要約 桑品種「大唐桑」にコルヒチン処理を行って育成した桑新品種「ポップベリー」は、植え付け翌年から果実の収穫が可能なばかりでなく、従来みられなかった大粒果で、豊産性であることから、果実採取用に適する...
要約 セサミン、セサモリン含有量の多い熱帯型ごまの遺伝資源を素材として育成した「ごまぞう」は、国内で栽培可能な高リグナン含有系統である。この系統を混入した飼料で飼育したラットは、肝臓における脂肪酸代...
大麦の加熱褐変に関係する穀粒中のポリフェノール含量の品種間差異
要約 大麦の加熱褐変に関係する穀粒中のポリフェノール含量は、0.19~0.75mg/gの品種間差異があり、日本や朝鮮半島の裸麦品種のポリフェノール含量が低い。低ポリフェノール遺伝資源には、プロアントシアニジンフ...
要約 山口県阿武郡旭村由来のエコタイプから栄養系選抜によって育成した「方便山4」は、芝密度が高く雑草が侵入しにくいことが特長である。この特性は芝地の早期造成に有効である。 背景・ねらい シバは放牧用の...
塊根貯蔵中の低温耐性が異なるカンショ2品種はミトコンドリアの低温反応性が異なる
要約 塊根貯蔵中の低温耐性が異なるカンショ品種「高系14号」と「九州112号」は、呼吸温度反応が異なり、さらにこの違いはミトコンドリアの脂質の差異が影響している可能性がある。九州農業試験場・畑地利用部・...
要約 とうもろこしの花粉の液体窒素による超低温保存の場合、花粉の含水率を12%前後まで乾燥させ、保存花粉の解凍後、緩やかな再吸湿処理を行うことにより、保存花粉の交配による雑種種子が得られる。 背景・ね...
要約 紫カンショ品種「アヤムラサキ」の塊根のアントシアニン色素の色価は内部組織より表皮も含めた約5 mmの部分の外部組織で高く、色素成分として抗変異原活性の強いシアニジンを多く含んでいる。九州農業試験場...