要約 アサリ垂下養殖に用いる基質の量や種類がその成長に及ぼす影響を検討した結果、基質の量を増しその深さを深くした試験区で成長が優れることや、一般的に用いられる砂や礫の代わりに軽石を用いても同水準のア...
要約 病原体の遺伝子情報を利用し、培養の困難な病原体(難培養性病原体)であるブリの細菌性溶血性黄疸に対する新しいワクチンの開発に成功した。 背景・ねらい 我が国で市販されている全ての水産用ワクチンは、...
要約 新しいアサリの養殖システムの開発のため、干潟養殖と垂下養殖の比較試験を行った。コンテナで垂下養殖したアサリは、干潟上の網袋で養殖したアサリよりも成長が良好で、約1年で出荷サイズに達することがわ...
要約 海産養殖魚においては、海外への優良系統の流出防止、成熟による成長の停滞などの理由により不妊化技術が求められているが、実用的な技術は開発されていない。そこで、海産養殖魚であるヒラメの受精卵に紫外...
クロアワビのXenohaliotis californiensis感染症(国内初事例)
要約 種苗生産中のクロアワビの累積死亡率が5ヶ月間で33%に達した。5個体の病貝の病理組織検査の結果、3個体の消化管上皮細胞内にXenohaliotis californiensis症原因菌に特徴的な好塩基性の細菌塊が観察...
要約 小型マアナゴの保護による成長乱獲の抑制およびその選別作業の省力化のため、魚槽設置型の選別器を開発した。漁業者による試用試験では、選別器のマアナゴに対する選択性能は徒手での選別と同等との評価を得...
要約 円筒を横向きに配置した形状をしたクライゼル水槽を用いてイセエビ幼生を飼育したところ、飼育作業の効率化と幼生生残率の向上が認められ、クライゼル水槽はイセエビ幼生の飼育に有効と判断された。 背景・...
要約 KHVターミナーゼ遺伝子のエキソン・イントロン構造部位でプライマーを設計することにより、KHV mRNAを特異的に検出できるRT-PCR法を開発した。本法は、魚体内でのKHV増殖の有無を判定する一手段に成り得る。...
生体内寿命の長い組換えウナギ生殖腺刺激ホルモンの産生とその人為催熟への応用
要約 哺乳類細胞を用いて、2種類の組換えウナギ生殖腺刺激ホルモン(GTH)の大量生産系を確立した。また、組換えGTHを作製する際に、タンパク質の生体内寿命に関与する糖鎖結合部位を付加することにより、生体内...
要約 アコヤガイ真珠の品質を決定する重要な要素である光沢と干渉色を光学的に計測・可視化する技術を開発した。光沢、干渉色の計測結果は、真珠鑑定士(専門家)による目視の評価結果とよく一致し、本技術の実用...
要約 分子量の異なる大豆タンパク質・ペプチドを主成分とする無魚粉飼料をニジマスに給与し、胆汁生理や腸管・肝臓組織に及ぼす影響を調べた。その結果、大豆タンパク質の分子量が低下すると胆汁生理や腸管・肝臓...
要約 トラフグ伊勢・三河湾系群の初期生態に関する知見を得るため、伊勢湾西部砂浜海岸で採集したトラフグ稚魚の消化管内容物を分析し、同海域におけるトラフグ稚魚の食性を明らかにした。 背景・ねらい トラフグ...
要約 ウイルス堆積底泥を活用した赤潮防除技術(海底耕耘・底泥散布)の可能性について検討するため、ウイルスによる赤潮制御メカニズムを把握するとともに、技術開発に必要な知見を収集した。英虞湾では、既にウ...
要約 枯草菌を主体とする複合菌種により発酵させた大豆油粕を主成分とする無魚粉飼料をニジマスに給与し、飼育成績や生理状態に及ぼす影響を調べた。その結果、未発酵大豆油粕を配合した無魚粉飼料の給与で生じる...
要約 対照区と、飼育水温を高く、給餌頻度を多くし、成長に従って飼育密度を減らした適正化区の2試験区を設け、比較飼育試験を行った。適正化区においては対照区よりも早い時期から変態する個体が現れ、最終的に...
モノクローナル抗体によるウイルス性出血性敗血症ウイルスの遺伝子型識別
要約 本研究により作製した8つのモノクローナル抗体と既存のVHSウイルス診断用抗体とを組み合わせることにより、現在世界で分離されるVHSウイルスの9つの遺伝子型すべてを迅速かつ簡易に識別することが可能となっ...
要約 エドワジエラ症は、マダイ養殖に最も大きな被害をもたらす疾病の一つである。本症の予防を図ることを目的に、ミモザ抽出物を用いてマダイの食細胞の殺菌能を高める技術開発を行った。その結果、ミモザ抽出物...
マダイの非定型Edwardsiella tarda感染症に対する不活化ワクチン開発
要約 本研究では、マダイのエドワジエラ症に対する不活化ワクチンの有効性を確認した。また、本ワクチンに対するオイルアジュバントの有用性についても確認を行った。ワクチン試験の結果、マダイの非定型E. t...
要約 育種研究では様々な有用形質の育種が要望されるが、何世代もの交配による通常の選抜育種では、様々な経済形質について産業ニーズに応えることが難しい。天然遺伝資源から複数の優良形質について、高速に選抜...
コイ春ウイルス血症(SVC)のまん延リスク評価のための感染実験系の確立
要約 コイ春ウイルス血症原因ウイルス(SVCV)の5株を錦鯉、野生型黒鯉、金魚に筋肉内注射して感染実験によりSVCVの病原性を検討した。錦鯉では5株、黒鯉では4株において死亡率が60%以上(6/10尾)に達して病原性を示...