露地野菜害虫の捕食性天敵オオハサミムシに悪影響の小さい殺虫剤
要約 コナガ、ヨトウムシ類等の露地野菜害虫の天敵であるオオハサミムシ2齢幼虫に対して、ネオニコチノイド系殺虫剤1種類、昆虫成長制御剤2種類、その他の合成殺虫剤2種類、微生物農薬10種類は悪影響が小さ...
結球開始期キャベツ体内窒素濃度の分光画像による推定と結球肥大特性
要約 結球開始期の体内窒素濃度は市販デジタルカメラを改造した分光画像装置の800nm分光反射率と550nm分光反射率の比から推定できる。キャベツの結球肥大は結球開始期の乾物あたり体内窒素濃度が初夏どりで約3...
要約 「スイカ久安1号」は市販品種の雌花着生数に比べ、およそ2倍の両性花を着生する。本系統は、雌花あるいは両性花の着生数が多く、短期間での集中着果が容易なスイカ品種を育成するための育種素材として利...
疫病、青枯病、PMMoV複合抵抗性台木用品種候補「トウガラシ安濃4号」
要約 「トウガラシ安濃4号」は疫病、青枯病およびPMMoV(P1.2)に対して強度の抵抗性を示す。ピーマンおよびトウガラシ類用台木として利用できる。 キーワード ピーマン、トウガラシ、抵抗性台木、疫病、青枯病...
背景・ねらい
ヒラメのVHS感染症において、成魚を用いて20℃で感染試験を行った場合、15℃での感染試験と比較して死亡は著しく減少する。また、20℃でVHSVに浸漬したヒラメは15℃でのVHSV再感染に対して強い抵...
高脂質低タンパク質飼料がマダイ稚魚の成長および肝膵臓の酵素活性に及ぼす影響
背景・ねらい
養殖現場水域における窒素およびリンによる環境負荷が大きな問題になっており,海域によってはその大部分が飼料由来のものである。両者を効果的に削減する方法の一つとして,飼料中の魚粉を脂...
元気に育つウナギ卵を遺伝子で見分ける-健全なウナギ種苗の生産に向けて新たな一歩-
背景・ねらい
養殖研究所では、世界で初めて受精卵から養殖種苗となるシラスウナギまでの人工飼育に成功した。しかし、現状では仔魚の生残率は極めて低い。その原因の一つに、仔魚期に高い頻度でみられる様...
背景・ねらい
海面魚類養殖場では飼料に由来する有機物が周辺海域に拡散し,ときに貧酸素化や硫化物の発生など環境悪化がもたらされる。魚類養殖が周辺環境に及ぼす影響と環境収容力を評価するには生態系...
背景・ねらい
養殖対象魚の多くは生活史が数年と長いため、短時間で効率的な選抜育種技術の開発が強く望まれている。国内外で非発現DNAマーカーを指標とした育種法の有効性が明らかとなりつつあるが、一方...
コイ春ウイルス血症原因ウイルス(SVCV)の各種消毒剤による不活化
背景・ねらい
コイ春ウイルス血症(SVC, spring viremia of carp)はOIE(the International Aquatic Animal Health Code of the Office International des Epizooties)において通達報告義務のある病気として...
ヘテロカプサ・サーキュラリスカーマ現場個体群の簡便な増殖速度測定法の確立
背景・ねらい
三重県の真珠生産海域ではヘテロカプサ赤潮が頻発するため,赤潮予察手法の確立が求められている。現場個体群の潜在的な増殖能力を示す増殖速度を定期的にモニタリングできれば,短期的な赤...
狩猟者の出猟報告を活用したイノシシおよびシカによる農作物被害程度の推定
要約 イノシシ、シカについて、狩猟者の目撃率が農作物の被害程度と関係する。このことから、報告義務のある出猟報告データを活用することにより農作物被害の状況を把握することができる。 キーワード 獣害、イノ...
コムギ縞萎縮病ウイルスのRT-LAMP法を用いた高感度な検出
要約 RT-LAMP法を用いることで、コムギ縞萎縮病ウイルスを高感度に検出できる。この方法は、DAS-ELISA法と比較し1,000倍検出感度が高い。 キーワード コムギ、縞萎縮病、ウイルス検出、RT-LAMP法 背景・ねらい コ...
要約 近赤外分光法により、生ごみ堆肥の作物生育阻害の指標である脂質含量を標準誤差1.24%で測定できる。この方法は、試料の脂肪酸組成の変動の影響を受けにくい。 背景・ねらい 近年、食品廃棄物の循環利用のた...
要約 稲ワラの播種直前すき込みは、小麦の生育量や収量を抑制する。しかし、稲ワラすき込み時に窒素を増施すればその影響は軽減され、生育量が抑制されやすい浅耕栽培でも、普通耕栽培と同等以上の生育量と収量が...
要約 耐倒伏性が劣るフクユタカの無中耕無培土栽培でも、開花期前の摘心処理を組み入れることで倒伏が軽減され、慣行の中耕培土栽培と同等の収量が確保できる。 キーワード 大豆、摘心、フクユタカ、無中耕無培土...
イネ科雑草アシカキの畦畔から水田内への侵入は水稲除草剤で抑制できる
要約 イネ科多年生雑草アシカキの発生源は畦畔の越冬株であり、移植水稲では畦畔から侵入する匍匐茎が問題となる。ベンゾビシクロン、ピラクロニルを含む水稲用除草剤を水田内に散布することにより水田内へ侵入す...
要約 コシヒカリの栽植密度は13株/m2までであれば、21株/m2程度の標準密度と比較して収量差は認められず、整粒歩合および玄米蛋白質含量への影響は小さく、倒伏は軽減される。 キーワード コシヒカリ、疎植、収量...
キーワード ダイズ、納豆用小粒、すずおとめ、奨励品種 背景・ねらい 三重県の大豆作(作付面積2930ha)は、主に豆腐に用いられる「フクユタカ」が作付面積の95%以上を占めている。しかし、実需者から、県産でよ...
酒造好適米「三重酒18号」の奨励品種採用(予定)と多収・高品質栽培法
要約 早生で多収の酒造好適米品種「三重酒18号」を奨励品種に採用する(予定)。本品種の高品質米生産のための適移植時期は4月下旬から5月上旬である。また基肥を窒素成分で0.5kg/a程度施用することで、60kg/a程...