要約 利用率の低い干拓地や埋立地を活用して、生物生産性を向上させる干潟再生技術を開発した。小規模な沿岸遊休地の干潟再生実験を実施し、海水導入により沿岸遊休地だけでなく、周辺海域の生物量が向上すること...
要約 低塩分海水を満たした循環式水槽(以下、低塩分海水養生)と真珠養殖漁場(以下、海上養生)とで、挿核手術直後のアコヤガイを2週間養生し、生産された真珠のキズ・シミの有無を調査した。その結果、低塩分...
要約 ヒラメは主要な養殖魚であるが、魚病被害が多く、健康状態の把握による感染症監視技術の確立が求められている。そこで、「抗体・プロテインチップ」を応用した診断ツールの開発を試みた。感染で量的変動を示...
魚類養殖由来溶存態窒素のバイオフィルタとしてのアオサの有効性
要約 魚類養殖由来の溶存態窒素を吸収するアオサ類の機能を把握するために、野外調査・実験を行った。五ヶ所湾で採取したアオサ類の窒素安定同位体比と窒素量は生簀から離れるに従い低下し、藻体による窒素の吸収...
安全・安心・安価なカンパチ人工種苗を環境にやさしく育てる技術の開発
要約 養殖用のカンパチ輸入種苗において寄生虫が確認され、大きな社会的問題となった。国産人工種苗の安定的生産技術の開発に着手し、親魚の飼育環境条件を制御して成熟を促進させ、12月に採卵する技術を開発した...
ワムシ給餌期のカンパチ仔魚におけるDHAおよびタウリンの要求量
要約 開口時から10日令までカンパチ仔魚をDHAおよびタウリン強化ワムシで飼育した。その結果、ワムシのDHA含量の増加に伴い成長、生残率および開腔率が向上し、また、ワムシのタウリン含量の増加に伴い生残率が向...
マコガレイのレオウイルスの精製、遺伝子解析とRT-PCRによる診断法の確立
要約 病原体が未同定で迅速診断法が確立されていなかったマコガレイのレオウイルス様感染症についての研究に取り組んだ。感染稚魚組織からのウイルス粒子の精製に成功し、FLAC法によりウイルスゲノムRNAの全塩基...
要約 ブリ性決定遺伝子座は連鎖群12上にあると特定された。また性決定と連鎖するアレルは雌親魚から遺伝することがわかり 、本結果からブリがZW型の性決定遺伝様式を持つことが明らかになった。性決定遺伝子座と...
ロータリシーダを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できる作溝・畦成形ユニット
要約 市販のロータリを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できるユニットである。市販されている2機種に対応できる。受注生産で市販化され、以前に提案したモデルに比べて播種機構成がコンパクトになり種子・肥料の補...
要約 10年以上前から養殖カンパチがキリキリ舞いを呈して死亡する疾病が知られていた。ここ数年我が国での本疾病による被害が増加したため、本疾病の病理組織学的、分子生物学的研究を行い、本疾病が中枢神経に感...
要約 市販化されたワクチンがない現状では、冷水病の発症予防対策として、放流種苗の保菌検査は特に重要です。そこで、より高精度な保菌検査のために、冷水病菌だけを簡便で高感度に検出できる新しい冷水病菌検出...
要約 アコヤガイにおける閉殻力と軟体部諸形質・栄養成分との関係について調査し、閉殻力が本種の生理状態を反映する指標として有用であることを明らかにした。また、家系の異なるアコヤガイの閉殻力の季節変動特...
国内で分離されたEdwardsiella ictaluriのAFLP法によるDNA多型解析
要約 2007年よりアユで発生しているエドワジエラ・イクタルリ感染症について各地で分離された原因菌E. ictaluriの疫学的関連性を明らかにするためAFLP法によるDNA多型解析を行った。国内各地で分離された<...
要約 マナマコの放卵、放精を誘発するペプチドホルモン(クビフリンと命名)の同定に成功した。化学合成したクビフリンを成熟したマナマコに投与するとおよそ1時間後に雄では放精、雌では放卵が始まった。また一...
要約 伊勢湾におけるアサリ浮遊幼生の分布を調べ、幼生の殻長組成と水温から産卵日を推定した。幼生の浮遊期間における湾内の流動を数値計算し、採集日の幼生の分布を起点として、逆追跡により産卵場所を、順追跡...
ヒラメ細菌感染症(連鎖球菌)に対する抵抗性関連領域特定のための連鎖解析
要約 本研究では、連鎖球菌症に対するヒラメの抵抗性遺伝子座領域の特定を目標として、作成した高密度遺伝子連鎖地図を参照に、F1家系における連鎖解析により、4連鎖群において細菌感染抵抗性に関連す...
要約 ウナギにおいて、ふ化率、仔魚の生残率等の卵質と卵の栄養成分の関係を調べ、高い卵質を示す良質卵の成分特性を明らかにした。良質卵はビタミンC含量およびビタミンE/脂質比が高いこと、脂質含量は低いこと...
底質有機物量のコントロールによる、生物多様性を向上させる干潟造成技術
要約 多様な生物の定着に適した有機物量に底質を調整することにより、生物多様性を向上させる干潟造成技術を開発した。異なる有機物量の干潟の調査より、底生生物の生息に適した有機物量を明確にし、浚渫土を用い...
要約 紙タオルを培地として試験管内でウリ科種子を培養し、水を加えて振とうして得た細菌懸濁液を選択培地に塗沫することにより、不発芽や発芽後無病徴となるものも含めた種子の各粒からウリ科果実汚斑細菌病菌を...
小明渠浅耕播種機を用いた大豆狭畦無中耕無培土栽培における灌漑特性
要約 小明渠浅耕播種機を用いた大豆の狭畦無中耕無培土栽培では、排水路としての小明渠を灌漑水路として活用することによって灌漑(小明渠灌漑)が可能である。小明渠灌漑において畦中央部に水が浸透する時間は、慣...