摘要 1.当年度の研究目的 将来的な環境変動に対する樹木の応答機構を明らかにするため,環境変動の現状を把握し,環境条件が個葉の生理的形態的特性および個体の成長特性に与える影響を評価することを目的と...
摘要 1.当年度の研究目的 全国を6地域に区分して森林病害虫発生情報を解析し,被害の増減を予測する。カシ・ナラ類枝枯細菌病やホルトノキ萎黄病などの被害実態調査を進め,コウモリガの性フェロモン試験等を...
森林群落の多様性評価のためのモニタリング手法の開発と森林動態データベースの確立
摘要 1.当年度の研究目的 データベースの標準化に必要な追加データの収集とモニタリング手法を検討する。データベースの基本構造を決定する。 2.当年度の試験研究方法と結果 1)データベースの標準化に...
森林の成立と更新期間短縮に及ぼす放牧インパクトの評価(660)
摘要 鹿角サイトでは,1972年以降に林間放牧が導入され,林床植生が継続的な抑制を受けて,林内外に稚幼樹が多く蓄積したと推測された。固定調査区でカウントした稚樹の99年秋までの1年間の変動を把握した。スギ...
国際的情報公開ネットワーク対応のための日本産広葉樹材の識別データベース構築(325)
摘要 出土木材や木製文化財の樹種識別,および木材加工適性の解明など,木材組織による樹種同定の要望は多い。また近年,パソコンでも識別のためのデータベース構築が容易となった。そこで日本産広葉樹の木材標本...
摘要 全期間の研究成果として、根元部分の2週間の冠水で枯れるものは無く、湖畔の樹木の生育障害で最も悪影響のある気象害は台風による波浪の害であった。また、下刈りによる誤伐は致命的な生育障害をもたらした...
摘要 しおれにくさから見た乾燥耐性は,ミヤマナラ>ミズナラ>ダケカンバ>カラマツ>イタヤカエデ>ヤチダモの順であった。庇陰条件下で育てた苗は耐乾性が低く,林床に生育する稚樹は択伐などの撹乱による蒸散...
摘要 庇陰区から裸地に移動させた苗の光合成速度(Pn)は,イタヤカエデ,ミズナラでは対照区,庇陰区と比べて差はなかったが,ヤチダモ,シナノキでは対照区と庇陰区の中間の値を示し,シラカンバでも同様の傾向...
病害発生情報の収集・解析と突発性病害の発生生態の解明(527)
摘要 イヌエンジュがんしゅ細菌病の病原菌がPseudomonas syringaeであること,北海道中央高地で発生しているヤナギ類の萎凋病害が、Erwinia salicisによるヤナギ類水紋病であることを明らかにした。道南地域のス...
世界遺産地域と外縁部の相互作用に基づく森林遷移モデルの開発(618)
摘要 造林地11箇所と保残帯11箇所の各プロット内の広葉樹群集をクラスター分析によって類型化し、群集パターンの有無を検討した。その結果、群集はA~Eの5タイプに分けられた。それぞれを特徴づけた種は、A=...
病害発生情報の収集・解析と突発性病害の発生生態の解明(584)
摘要 阿寒町の壮齢トドマツ林で6月ごろ集団枯損が発見された。病原菌や虫害による枯損ではない。土壌や樹幹内の水分凍結時期に蒸散が開始し,樹液上昇が阻害された可能性がある。江差町の人工ヒバ林で漏脂病被害...
摘要 新たに開発した携帯用のダイヤルゲージ式成長計を用い,当支所の実験林に植栽されている針・広葉樹(23樹種,132本)の肥大成長経過を3年間にわたって継続して測定した。その結果,この成長計は実用的にか...
森林の更新を制御する因子としてのササの動態およびその被覆の影響の評価(539)
摘要 落葉広葉樹林における樹木実生群の更新特性を,林床を覆うササの状態と関連づけて調査,解析した。特に野ネズミの採餌行動が更新へ及ぼす影響が大きいことに注目し,その特質との関係を解明する。札幌市羊ヶ...
北方系天然林における成長及び更新動態の長期モニタリング(538)
摘要 苫小牧広葉樹試験地(4ha)において行った毎木調査(dbh>5cm)および稚樹(樹高30cm以上かつdbh<5cmで萌芽を含む)の生育状況調査から試験地の構造と更新状況を明らかにした。試験地全体で30種の樹種が出現...
摘要 イタヤカエデ、シラカンバ、ミズナラの鉢植え苗を,灌水間隔を変えて育成し、乾燥ストレスが葉の水分特性に与える影響を調べた。乾燥条件で育てたイタヤカエデ、シラカンバ、ミズナラ3樹種とも、通常灌水条...
低養分環境下でCO2濃度上昇が樹木の生育に及ぼす影響の解明(29)
摘要 落葉広葉樹16樹種(エノキ、ムクノキ、ケヤキ、アカシデ、クマシデ、イタヤカエデ、イロハモミジ、コブシ、ホオノキ、ウメモドキ、カツラ、マルバチシャノキ、ナナカマド、キハダ、センダン、マメガキ)とス...
ブナ帯における天然更新不良地の現況把握と森林復原手法(630)
摘要 10年前に天然下種更新を期待する抜き伐りが実施されたいくつかの林分において更新状況を調査した。ブナの更新の成否は林分によってさまざまであった。しかしブナ以外の樹種ではホオノキ、ダケカンバ、シウ...
摘要 砂耕栽培によって育てたトチノキ(1995年に測定)とミズナラ(1998年に測定)の当年生苗の第1葉のP-V曲線を比較した。ミズナラは土壌水分不足に対して葉の水を吸い上げる能力を高める反応を示し...
摘要 光利用型の異なる落葉広葉樹3種について光阻害感受性の比較をおこなった。シラカンバ(強光利用型)、ミズナラ(中間型)、イタヤカエデ(弱光利用型)を、庇陰処理なし(open)と光強度が10%、5%...
摘要 イタヤカエデ、シラカンバ、ミズナラの鉢植え苗をCO2濃度を変えて育成し、高CO2環境が葉の水分特性に与える影響を調べた。高CO2条件で育てたイタヤカエデ、シラカンバ、ミズナラ3樹種とも、通常大...