摘要 植物ウイルスを農薬で防除することは困難であるが、最近抵抗性誘導剤をタバコに処理するとタバコモザイクウイルス (TMV) によるモザイク症状の発現を抑制することが報告された。抵抗性誘導剤は既に糸状菌病...
拮抗微生物活用によるもみ枯細菌病防除を核とした病害の総合防除技術の確立(157)
摘要 イネ細菌病に対する拮抗細菌CAB-02を利用したイネ育苗期の病害に対する総合防除技術を開発するために、イネ育苗期に使用する他の種子消毒剤との混合試験を行った。CAB-02をトリフルミゾール、ペフラゾエート...
摘要 大阪シロナのコナガに対する防除技術を確立するために、寒冷紗のべたがけと卵寄生蜂Trichogramma brassicae放飼の併用効果を検討した。べたがけ区のコナガ密度は無処理区に比較して非常に低く、べたがけの防...
天敵を利用した野菜重要害虫アブラムシ類の防除法確立に関する研究(153)
摘要 モモアカアブラムシの寄生蜂Aphidius gifuensisについて、寄生能力および寄生分布パターンを明らかにした。羽化直後の雌成虫は25℃条件下で24時間に1個体当り少なくとも90頭以上のモモアカアブラムシに産卵...
暖地水稲の省農薬・良食味・持続的土壌養分管理技術の開発(151)
摘要 岡山県加茂川町と広島県世羅町周辺において、畑および栽培施設から水系への窒素流出の実態解明を行った。年間を通じた月例水質調査の結果および集落カード等の統計資料から、林地および畑地からのおおよその...
野菜主要虫害に対する新生物農薬剤の防除効果に関する研究(150)
摘要 ナスとトマトのアブラムシ類、トマトのハダニ類及びキャベツのコナガ・ヨトウムシに対し新生物農薬剤を放飼し、防除効果を明らかにした。ナスのアブラムシ類に対してナミテントウ、トマトのアブラムシ類に対...
暖地水稲の省農薬・良食味・持続的土壌養分管理技術の開発(149)
摘要 中山間水田の窒素浄化機能を把握するため、加茂川町内において水質調査を行った。全窒素濃度は2mg/l以下と低レベルであり、潅漑期は非潅漑期より低くなる傾向があり、既存の水田除去機能付窒素流出モデルに...
イネ苗に発生する種子伝染性病害を抑制する拮抗微生物の拮抗機構の解明と利用技術の確立(147)
摘要 イネ病原細菌に対しての発病抑制作用をもつ拮抗細菌CAB-02のイネ幼苗上での動態把握を行うために、GFP遺伝子の組み込みを可能にするプラスミドの作製を行った。まず、発光遺伝子導入用プラスミドのpUCD620を...
性調節機構を導入した卵寄生蜂有用遺伝資源維持法の開発(146)
摘要 卵寄生蜂トリコグラマ属は重要な鱗翅目害虫の天敵であり生物農薬として利用されつつある。このトリコグラマ属において高寄主探索能力、高産卵能力、薬剤低感受性等に関与する遺伝子を有する系統の選抜法を検...
摘要 中山間地域における水田畦畔管理作業の省力化,軽労化を図るため,草刈り機の作業試験,現地の畦畔調査を行った。いずれの機種も傾斜法面での作業負荷が大きかった。長尺型刈払い機を導入することにより,標...
温暖地・暖地向けホールクロップサイレージ用イネ品種の育種技術の開発(79)
摘要 飼料イネ品種として既存のイネ品種を越える子実・茎葉収量、TDN収量、さらに低コスト生産のための直播栽培適性や複合耐病虫性を備えた品種を育成する。飼料への利用性が考えられる水稲品種系統を移植と乾...
棚田における単軌条運搬機を利用した栽培管理作業技術の開発(69)
摘要 単軌条運搬機を棚田における栽培管理作業に応用するため,水田畦畔へレールを敷設し耐久性を調査するとともに,畦畔散布作業試験を行った。レールを敷設した畦畔の土壌硬度は本田の耕盤より低かったが,敷設...
摘要 小区画水田用の機械除草技術を開発するため,人力式の小型除草機を試作し圃場試験を行った。除草機の先端に付けた数枚の円盤は土中に入ると抵抗が大きくなったので,ソリのように表面を滑らせる構造が良い。...
摘要 中山間棚田の基盤整備が進むにつれて長大な法面が増大し,在来棚田法面と合わせ,その管理作業の省力化が課題となっているため,既存の草刈機を応用した法面対応草刈作業機および作業法の確立を目指している...
摘要 中山間農業の活性化のためには水田作の省力・省資材化は不可欠であり、直播栽培の導入が望まれている。近年、酸素供給剤を用いずに、代かき直後に、土中散播を行う無粉衣湛水土中直播技術が開発されつつある...
摘要 虫害研究室では卵寄生蜂を利用した野菜の重要害虫コナガの生物的防除法の開発を進めている。しかし、農業生態系を考慮すれば特定の防除手段にたよるのではなく、害虫個体群-作物個体群を中心として複雑な生...
天敵を利用した野菜重要害虫アブラムシ類の防除法確立に関する研究(145)
摘要 天敵を用いた野菜害虫アブラムシ類の生物的防除技術を確立するため,我が国在来の寄生蜂2種ミカンノアブラバチ(Lysiplebus japonicus)及びギフアブラバチ(Aphidius gifuensis)について,それぞれワタアブラ...
拮抗微生物活用によるもみ枯細菌病防除を核とした病害の総合防除技術の確立(144)
摘要 トリフルミゾール、ペフラゾエート、チウラム・ベノミル水和剤はCAB-02水和剤と併用しても、ばか苗病に対する防除効果は維持していた。また、CAB-02水和剤と糸状菌病防除剤を混合する処理方法はもみ枯細菌病...
寄生性天敵・べたがけ利用を核としたコナガの総合防除技術の確立(140)
摘要 べたがけのコナガ密度抑制効果の評価を行った結果,べたがけはコナガ幼虫の侵入を防げなかった.これはべたがけに卵を産付し,それがふ化してネットの中に侵入したためと考えられた.コナガ卵に対してより優...
ウイルス病に対して抵抗性誘導剤が有効な作物の選抜・評価(138)
摘要 アシベンゾラルSメチル水和剤1000倍液を散布したタバコでは,タバコモザイクウイルス による発病率の低下が認められ,発病に要する日数も長くなった。散布1~5日後の接種で,その効果は散布後接種までの...