摘要 一般的に菌類による病害の防除は殺菌剤に依存しており、薬剤耐性菌の出現が懸念される。近年、多剤耐性の原因となるABCトランスポーターを介した薬剤排出系が植物病原菌類の殺菌剤耐性に関与することが明...
拮抗微生物活用によるもみ枯細菌病防除を核とした病害の総合防除技術の確立
摘要 水稲の育苗期にはもみ枯細菌病、苗立枯細菌病及びばか苗病が発生して苗不足を引き起こす。一般にこれらの病害は化学農薬による種子消毒によって防除してきた。しかし、耐性菌の出現や化学農薬の環境汚染の問...
摘要 アユ冷水病はアユ増養殖事業において甚大な被害を生じさせている細菌性疾病で、その対策として現在用いられている抗菌剤の単純経口投薬は、一時的に病勢を抑制するが再発する事例も多く、高い治療効果が得ら...
摘要 薬剤による治療が不可能なウイルス性疾病や、薬剤耐性菌の出現により治療が困難になりつつある細菌性疾病の被害を軽減するためには、その病原体の侵入ル-トを明らかにし、これを遮断することが有効である。...
摘要 野菜生産現場における病原性大腸菌の動態解明が急務になっているが、農業生態系からの大腸菌の検出・定量手法は確立されていない。そこで、植物体上および土壌中からの大腸菌の検出・定量を目的として、選択...
摘要 近年、環境ホルモンや残留農薬の問題が社会的に大きな関心事となっている。また農薬の多用などの影響によって耐性菌が出現しているのも深刻な問題となっている。このような状況を受けて環境に対する負荷の小...
摘要 ジーンバンクより分譲を受けたバシラス・サブストリス菌の中で灰色かび病菌に培地上で強い拮抗作用を有する4菌株を、ストレプトマイシン5及び10ppm添加PDA培地に画線接種して生育する耐性菌を選抜...
摘要 茶の主要病害の発生は気象や立地条件で異なり、さらに、年次、地域、茶園間での変動が激しく、安定しない。このため防除暦に基づいた予防的な防除が行われている。チャ輪斑病は1970年代後半から多発生す...
摘要 輪斑病は1970年代後半に顕在化し、新梢枯死等が多発し、1980年代には耐性菌が出現し、防除が困難となった。このため病害の顕在化と薬剤耐性との関連を検討した。東海地域、高知県、鹿児島県の無農薬...
摘要 各種の植物病原糸状菌がベンゾイミダゾール系薬剤に耐性を獲得し、この薬剤の効力が低下して病害が多発する例が増加している。そこで、本剤感受性を支配するβ-チューブリン遺伝子の突然変異により、菌が耐...
果樹病原菌のエルゴステロール生合成阻害剤に対する耐性(223)
摘要 菌の耐性発達によるエルゴステロール生合成阻害剤の効力低下を未然に防止するために、耐性の検定法の検討、ほ場における薬剤散布と耐性のモニタリング、菌の交雑による耐性の遺伝解析、菌のステロール成分の...
摘要 イネばか苗病の防除にはベノミルに代わって新たにエルゴステロール生合成阻害(EBI)剤が使用されるようになったが、最近EBI剤耐性菌が出現している。しかしEBI剤耐性菌の病原性については明らかで...
ベンズイミダゾール耐性そうか病菌の分布及びジェトフェンカルブに対する負相関交差耐性
摘要 11県下のカンキツ園から分離したそうか病菌74菌株についてベンズイミダゾール耐性検定を行なった結果、既に報告されている熊本県、鹿児島県の他に和歌山県、高知県、山口県、沖縄県で耐性菌が確認された...
果樹病原菌のエルゴステロール生合成阻害剤に対する耐性(239)
摘要 わが国のナシ園では、黒星病の防除にDMI剤が広く使用されている。しかし、DMI剤の1つ、フェナリモルに対して感受性の低下した黒星病菌が最近各地のほ場から低率ながら検出されている。そこで6年度、...
摘要 リンゴ黒星病菌の主要なステロールはergosta-5,7-dien-3β-olであり、そのほかにergosterol、ergosta-7,24(28)-dien-3β-ol、ergost-7-e...
摘要 家畜生産における大型化・集約化にともない、複合感染症や日和見感染症が多発し、疾病防除の目的で抗生物質等の薬剤を多用する傾向が強くなっている。薬剤の多用は耐性菌の出現をもたらすばかりでなく、畜産...
摘要 イチゴ炭そ病菌2種とシクラメン炭そ病菌のベノミル剤、プロシミドン剤、ジエトフェンカルブ剤に対する薬剤耐性の現状と薬剤散布による菌群構成の変遷を調査した。イチゴ炭そ病菌C.gloeosporio...
摘要 2種類のイチゴ炭そ病菌(C.gloeosporioidesとC.acutatum)に複合感染したイチゴの茎葉に両菌に選択的に作用する薬剤(DT)とそうでない薬剤(DP)を反復散布した前後の両菌...
摘要 サルモネラは家畜・家禽のサルモネラ症のみならず、ヒトの食中毒の原因としても重要であり、その発生の一部は汚染鶏肉、鶏卵によるものである。サルモネラ感染防除技術の開発は、家畜衛生のみならず、安全な...
摘要 合成プライマーを用いて、ナシ黒星病菌のベンゾイミダゾール剤耐性菌及び感受性菌のβ-チューブリン遺伝子断片をPCRにより増幅し、その塩基配列の一部を明らかにした。炭そ病菌Glomerella c...