要約 オオムギの赤かび病抵抗性向上に有効な閉花遺伝子の同定に成功し、開花に必須な遺伝子Cly1の中の1塩基の変異により閉花性になることを明らかにした。また、この変異により、マイクロRNAによる切断が...
低平地重粘土地帯の野菜栽培において水環境に配慮した施肥を行うための窒素流出予測モデル
要約 裏作大麦圃場のデータに基づき開発された既存の窒素流出モデルは、数点の改良によって、低平地重粘土地帯での野菜栽培における窒素流出に対しても高い再現性を有する。この改良型モデルを用いた多様な施肥条...
九州北部の水稲大麦二毛作飼料生産での土壌窒素供給を踏まえた窒素施肥法
要約 九州北部の水稲大麦二毛作で飼料生産する場合、水稲「タチアオバ」で2.0t/10a、大麦「ニシノチカラ」で1.4t/10aの乾物収量を目標にし、対応する吸収窒素量をいずれも15kgN/10aとする。窒素施肥量は土壌から...
大麦HINb-2の欠失を判別するDNAマーカーで穀粒硬度が高い系統を選抜できる
要約 オオムギ種子タンパク質の1つであるホルドインドリンB2(HINb-2)が欠失した系統は穀粒硬度が高い。この変異を判別するPCR-RFLPマーカーにより育種の初期段階で穀粒硬度が高い系統を判別し、選抜できる。 キー...
要約 小型コンテナで大豆と麦類を混作して栽培すると、麦類の根は生育初期に大豆株位置側まで伸長し、大豆の根の発達を抑制する。麦類のうち、大麦は小麦に比べてより強く大豆の根を抑制し、大豆地上部の生育も抑...
要約 麦類をリビングマルチに用いる大豆栽培の播種には、普通畑圃場では平畝型、転換畑圃場では畝立て型の麦類・大豆同時播種機を用いる。麦類の抑草効果は播種後50日頃で乾物重150g/㎡以上確保した場合に認めら...
要約 麦焼酎粕濃縮液は、泌乳牛用混合飼料に使用しても、飼料の乾物摂取量に影響しない。また、乳牛の血液性状、泌乳量、主要乳成分に影響を与えず、濃厚飼料の節減効果が期待できる。 キーワード 麦焼酎粕濃縮液...
ムギヒゲナガアブラムシは天敵寄生蜂ギフアブラバチの代替寄主として利用できる
要約 ギフアブラバチはムギヒゲナガアブラムシに寄生して正常に発育し、羽化した成虫は野菜害虫のジャガイモヒゲナガアブラムシやモモアカアブラムシに寄生する。ムギヒゲナガアブラムシはギフアブラバチのバンカ...
要約 ダイズ黒根腐病菌は、大麦粒で培養し-80℃で冷凍庫に保存することで、3年以上の安定した保存が可能である。また、培養大麦粒は接種源としてそのまま使用できる。 キーワード ダイズ黒根腐病菌、長期保存法 背...
切断麦に適し極低ポリフェノールで炊飯後褐変が少ない六条皮麦新品種「はるしらね」
要約 六条皮麦新品種「はるしらね」は、プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28を有し、炊飯後の褐変が極めて少ない。砕粒率が低いため、切断麦用としても優れる。縞萎縮病抵抗性で、穂数が多く多収である。 キー...
機能性多糖β-グルカンおよびアラビノキシランを多く含む裸麦新品種「ビューファイバー」
要約 二条裸麦新品種「ビューファイバー」は、機能性多糖のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含有し、アラビノキシラン含量も高い。大麦粉としての利用や、β-グルカンやアラビノキシランの抽出用など、機能性食品原...
要約 ダイシモチ穀粒のアントシアニンはシアニジンマロニルグルコシドを主成分とし、果皮に局在する。開花後35日に最も多く蓄積する。 キーワード ハダカムギ、アントシアニン、プロアントシアニジン、登熟、蓄積...
要約 北陸・東北地域での優占レースJ-4aに対するオオムギ雲形病圃場検定では、15品種・系統が抵抗性遺伝資源として有望である。そのうち病原性の広いレースJ-7に対して、AlmerfelderおよびLIGNEE 185 DE GEMBLOUX...
要約 ホルドインドリンB2遺伝子型がHinb-2の二条大麦における精麦時の砕粒率は、穀粒硬度と負の相関があり、千粒重と正の相関がある。これらの測定値を用いた回帰式から、砕粒率の低い系統を選抜することが可能で...
要約 栃木県および山口県で見出したオオムギ縞萎縮ウイルス(BaYMV)系統は、既知の系統と病原性が異なるⅣ型およびⅤ型である。また、「スカイゴールデン」、「木石港3」、「中泉在来」は、Ⅰ~Ⅴ型のいずれにも抵抗...
加熱後褐変が極めて小さく精麦品質の優れる二条大麦新品種「とちのいぶき」
要約 二条大麦新品種「とちのいぶき」は早生で整粒歩合が高く多収である。オオムギ縞萎縮ウイルス全系統に抵抗性である。プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28を有し、ポリフェノール含量が低く、炊飯麦の色相...
大豆後作における焼酎用二条大麦「はるしずく」の高品質安定栽培法
要約 大豆後作における焼酎用二条大麦「はるしずく」の収量性、外観品質および精麦特性からみた安定栽培法は、苗立本数100本/㎡、施肥量(窒素成分量/10a)は基肥0kg、第1回追肥4kg、第2回追肥2kgである。 キーワ...
水田転換畑におけるレーキ付正転ロータリによる大麦耕うん播種一工程作業技術
要約 2.2m幅の代かきハローに肥料ホッパ200Lと種子ホッパ40L、強度改良した鎮圧ローラなどを装着した、播種幅15cmで、畝間45cmの麦整地播普通栽培用の4条ハローシーダである。埼玉県北部地域の小麦ドリル播き栽...
外観品質が優れるビール大麦「サチホゴールデン」の佐賀県における特性
要約 「サチホゴールデン」は「ほうしゅん」と比較して出穂・成熟期が1~2日早く、稈長が4~7cm短く、耐倒伏性は優れる。オオムギ縞萎縮病ウイルスのⅠ~Ⅲ型系統に抵抗性を示し、大粒、多収で、外観品質は安定して...
要約 高速液体クロマトグラフタンデム型質量分析装置(LC/MS/MS)を用いてフザリウム属産生かび毒の一斉分析法を検討した。代表的なフザリウム属産生かび毒であるデオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(N...