要約 新根を供試した遺伝子診断技術のひとつであるRAPD分析によりカンキツ「天草」の自根と台木根を高い確率で比較的容易に区別することができる。また、ひこばえを発生させる方法でも簡易的に自根発生樹を識別す...
要約 カンキツ台木実生の主幹に別の台木の樹皮を皮接ぎすると、相対的に樹勢の弱い台木の樹皮を接いだ部分が太くなる。この現象を利用し、カンキツ台木の樹勢調節能を実生の段階で早期評価することが可能である。...
カラタチ台早生温州の樹体に対するカンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)の影響
要約 カンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)は、カラタチ台の根の呼吸量や早生温州の生育を抑制する。しかし、着果負担が適正な条件下においては、1果実重、糖度および酸度に対する影響は無い。 背景・ねら...
カンキツ新品種「天草」苗木における自根の発生状況と樹勢及び果実品質
要約 カンキツ新品種「天草」の苗木においては自根の発生が多く見られる。自根発生樹は樹勢が旺盛で、樹冠容積も大きくなるが、果実の糖度、酸度は低くなる。佐賀県果樹試験場・常緑果樹研究室、宮崎県総合農業試...
スイングルシトルメロ台利用によるカンキツ「不知火」(デコポン)の樹勢強化
要約 樹勢の弱化しやすいカンキツ「不知火」(デコポン)は、スイングルシトルメロを台木に利用することにより、果実品質を低下することなく樹勢が強化され、収量が増加する。 背景・ねらい
カンキツ「不知...
「ヒリュウ」台木を用いた高糖系温州みかん「青島温州」の低樹高栽培
要約 高糖系温州みかん「青島温州」の台木としてカラタチの変異系統「ヒリュウ」を用いることにより、慣行の台木であるカラタチと比べて樹高が75%に抑制され、果実品質も向上する。 背景・ねらい カンキツ類の台...
要約 「ありあけ」タンゴールへのカンキツ類を用いた中間台利用(二重接ぎ)は幼木時からの果実品質を向上させる。 背景・ねらい
「ありあけ」タンゴールは年内に出荷が可能なネーブルオレンジ様のみかんと...
要約 カラタチのとげなし性の遺伝には一対の遺伝子が関与し、劣性ホモの個体はとげなしとなる。 背景・ねらい カンキツ類の実生苗には一般にとげがあり、台木養成や芽接ぎ繁殖を行う上で支障となる。特にカラタチ...
要約 樹勢の強いカンキツ「清見」の台木として「ヒリュウ」、「曲針」を使用すると樹冠容積が、従来の台木に比較して小さくなる。1樹当たりの収量は少なくなるものの樹容積当たりの収量は多くなる。果実は小さく...
要約 樹勢の弱い極早生温州ミカン「山川早生」の台木として「ポメロイ」を使用すると、従来の台木(カラタチ中葉系)を使用した場合に比べて果実品質が低下することなく 1樹当たりの収量が安定して多くなる。 背...
要約 「紀の国温州」ではヒリュウ台で樹体のわい化効果が認められ、果汁の糖度が増加する。また、ヒリュウ台では1樹当たりの収量は少ないが、樹容積当たりの収量は多い。 背景・ねらい わが国におけるカンキツ...
ハウス高うね栽培における「ヒリュウ」台カンキツ品種の生育および収量
要約 カンキツのハウス高うね栽培で「ヒリュウ」を台木にすると、春枝の節間長が短くなり、葉も小型化し、わい性の特徴を示す。「今村温州」や「清見」では生育の抑制程度が強く、樹冠容積当たりの収量が多くなる...
要約 〔要約〕青島温州の台木として,トロイヤシトレンジは品質並びに収量の面から優れている。トロイヤシトレンジと比べてUSDA,クライダー,ポメロイ台ではより高収量となるが,果汁の糖度は低下する。大葉...
カンキツトリステザウイルス抵抗性育種素材として有望な「サンキツ」
要約 サンキツはカンキツトリステザウイルス(CTV)に感染するが、ウイルスの増殖程度が低く、また、強毒ウイルスによっても生育阻害がみられないので、CTV抵抗性育種素材として有望である。 背景・ねらい ...
食味良好でオレンジ香のあるカンキツ新品種候補「カンキツ口之津20号」
要約 カンキツ新品種候補「カンキツ口之津20号」は、「清見」に「トロビタ」オレンジを交雑し、育成したタンゴールである。肉質が柔軟・多汁でオレンジ香があり、減酸しやすい食味良好な少核品種である。成熟期は...
要約 かんきつ新品種「不知火」に温州萎縮ウイルス、カンキツタターリーフウイルスの感染が確認され高接ぎ増殖が汚染を助長した物と推測された。 背景・ねらい 最近の急速な品種更新にともない全国の産地でウイル...
要約 カンキツ新品種「陽香」は,「清見」に「中野3号ポンカン」を交雑して育成したミカンである。糖度が比較的高く,ポンカンに似た芳香の強い食味良好な大果・無核品種である。適熟期が1~2月であることから...