簡易茎頂接ぎ木法によるパッションフルーツのウイルスフリー化技術
要約 簡易茎頂接ぎ木法により、トケイソウ潜在ウイルス(PLV)に感染したパッションフルーツ株からPLVフリー株を得ることができる。無菌操作や特殊な施設は不要なうえ、処理約2カ月後にはウイルス検定が可能で、現...
要約 複数の根頭がんしゅ病菌菌株に対して抵抗性を示すリンゴ属の野生種ミツバカイドウを用いて、リンゴの根頭がんしゅ病抵抗性に関与する3箇所の染色体領域を特定した。根頭がんしゅ病抵抗性のリンゴ台木の育成...
NAC水和剤によるリンゴの摘果に影響を及ぼす要因と摘果効果の推定
要約 NAC水和剤処理によるリンゴの落果程度(摘果効果)は、処理した果そうの着果数と果そう葉数、処理後3日間の日最高気温の平均値および満開後3週間から1週間の日射量の影響を受け、これらを変数とする重回帰式に...
カキから検出されるウイルス・ウイロイドと、カキ品種「麗玉」の生育不良
要約 カキの新品種「麗玉」は、一部の中間台木に高接ぎすると、接ぎ木不親和や樹勢低下を生じることがある。その原因の一つとして、特定のウイルスの関与が推察され、非感染の台木に接ぎ木することで被害を回避で...
網羅的遺伝子診断による、ブドウ台木3品種のウイルス・ウイロイド非検出個体の獲得
要約 主要なブドウ台木3品種(「テレキ5BB」、「グロワール」、「101-14」)について、熱処理と茎頂培養によるウイルスフリー化処理を行い、従来法よりも網羅的診断が可能な次世代シーケンス解析を併用した診断を行...
要約 「励広台1号」は、イチジクとイヌビワの種間雑種であり、イチジク株枯病に真性抵抗性である。休眠枝や緑枝挿し木によって容易に繁殖でき、「桝井ドーフィン」および「蓬莱柿」との接ぎ木親和性は高い。 キー...
要約 接合資材に低コストな樹脂製テープを用いて、熟練作業者と同等程度の活着率及び2倍以上の作業能率で接ぎ木作業可能なトマト用接ぎ木装置である。接合資材は、弾性力を有した素材であるため、手作業用のチュ...
リンゴ「ふじ」の果実の大きさに影響を与える樹体及び着果管理要因
要約 リンゴ「ふじ」の果実の大きさは、摘果時期や着果負担に加え、前年および当年の花芽率や新しょう長も影響する。 キーワード 果実肥大、着果負担、摘果時期、摘果程度、花芽率 背景・ねらい 日本では、リンゴ...
園地単位全量購入契約のもとで成立するジュース加工向けリンゴ栽培の特徴
要約 ジュース加工向けリンゴ生産では、長期的な園地単位の全量購入契約のもと、樹上で行う結実管理作業や収穫・調製作業を大幅に削減することが可能となる。また、高樹高化により、収量及び収益性を著しく向上さ...
カラムナータイプのリンゴでは根特異的ジオキシゲナーゼ遺伝子が地上部でも発現している
要約 普通樹形のリンゴでは主に根で発現しているジオキシゲナーゼ遺伝子が、カラムナータイプのリンゴでは根に加え、茎頂や葉などの地上部でも発現している。 キーワード リンゴ、樹形、カラムナー、根、突然変異...
要約 リンゴ台木の育種において、挿し木発根性に対して主働的に寄与するQTLに連鎖するDNAマーカーMdo.chr17.5の遺伝子型を指標として、休眠枝挿しによる発...
要約 わが国の主要品種の低温要求量は約1,100チルユニット(CU)であるが「モモ筑波 127号」は約650CUと少ない。休眠覚醒日から満開日までの高温要求量(GDH)...
ゲノム編集技術CRISPR/Cas9法により標的遺伝子に変異導入したリンゴを効率的に作成できる
要約 リンゴ品種「JM2」にCas9とgRNA を形質転換することによって、ゲノム編集個体が得られる。ゲノム編集個体が得られる割合はgRNA配列により異なり、gRNA配列を最適化することにより標的配列への変異導入効率の...
高糖度で外観に優れ、種なし栽培可能なカキ新品種「麗玉」(れいぎょく)
要約 カキ新品種「麗玉」は、高糖度で良食味な早生の完全甘ガキである。へたすき、果頂裂果、汚損果がほとんど発生しないため、外観が優れる。結実性が良好で、受粉樹を混植しない条件では種なし果が生産できる。...
「シマカボチャ」に接ぎ木したセイヨウカボチャの高温下での生育と収穫果実重
要約 セイヨウカボチャ「黒皮デリシャス」を沖縄在来のニホンカボチャ「シマカボチャ」台木に接ぎ木すると、高温下での根の乾物重当たりの出液速度が高く、葉の相対含水率が高く維持される。その結果、高温下での...
イチジク株枯病抵抗性をもつイチジクとイヌビワの種間交雑体の獲得
要約 イチジク花のうにイヌビワの花粉を受粉することによって、交雑種子を多数獲得できる。種子の発芽率は高いが、生存率は数%である。種間交雑体は、イチジク株枯病に対してイヌビワと同程度の強い抵抗性をもつ...
要約 リンゴ台木「JM7」とリンゴ属野生種のミツバカイドウ「サナシ63」の連鎖地図はほぼ全ゲノムをカバーし、多数のSSRマーカーを含む。このためリンゴ台木重要形質解析の基盤として用いることができる。 キーワ...
リンゴ樹の接ぎ木部の折れやすさはJM系台木の種類により異なる
要約 JM2及びJM7台木使用樹は接ぎ木部で折れにくいが、JM1及びJM5台木使用樹は接ぎ木部で折れやすい。また、JM1及びJM5台木使用樹はJM2及びJM7台木使用樹と比べて接ぎ目こぶ程度が大きく、穂木品種間における接ぎ...
ipt遺伝子導入キウイフルーツでは過剰なサイトカイニンにより形態が小型化する
要約 アグロバクテリウム由来のipt遺伝子を形質転換により導入したキウイフルーツでは、内生サイトカイニン(特にトランスゼアチン)の蓄積量が増大し、葉の大きさが小さくなる、節間が詰まる等の形態変化...
新種の白紋羽病菌Rosellinia compactaの性状と死滅温度
要約 新種の白紋羽病菌Rosellinia compactaは、日本で従来知られていた白紋羽病菌R. necatrixと形態が類似し、R. necatrixと同様に35℃で死滅する。 キーワード 白紋羽病菌、新種、病...