乾燥した生育環境への適応性を評価するスギの遺伝子発現 マーカーの開発
要約 気候変動を背景として、スギの林木育種においても、今後想定される気象条件を踏まえて品種改良を 行うことが求められています。しかし、ストレスをもたらす環境条件をつくりだして系統を評価する のには多く...
ニホンナシ育種における黒斑病抵抗性実生の選抜を効率化するDNAマーカーセット
要約 黒斑病感受性と連鎖する2種類のDNAマーカーは、ニホンナシ黒斑病感受性品種に特異的なバンドを増幅できる。本マーカーセットにより検出される特異的なバンドを利用することで、幅広いニホンナシ間の交配にお...
リンゴ起源品種から現代品種への染色体ハプロタイプの遺伝自動追跡システム
要約 我が国のリンゴ品種は主に7つの起源品種に由来するため、合計14種の染色体ハプロタイプの遺伝情報は、重要形質を制御する染色体領域やその由来の推定に有用である。複数のコンピューターアルゴリズムを組合...
ブドウの果皮色を制御するMYB遺伝子型を簡便に検出するDNAマーカー選抜システム
要約 ブドウ果皮色のDNAマーカー選抜システムにより、果皮色を遺伝的に制御する多様なMYB遺伝子型を簡便に検出できる。この手法を適用した約600個体のブドウ遺伝資源のMYB遺伝子型情報は、温暖化に対応した優良着...
ニホンナシの交雑育種における重要形質に関連したDNAマーカー情報の整理
要約 主要なニホンナシ59品種・系統におけるニホンナシの重要な育種形質(黒星病抵抗性、自家和合性、早生性、果皮色、黒斑病抵抗性)の遺伝子型および表現型情報を利用することで、ニホンナシ品種育成を加速化する...
デジタルカメラで撮影した画像を用いたリンゴ果肉褐変の効率的な評価法
要約 デジタルカメラで撮影した画像内の複数領域における色彩値の同時定量を行い、Browning indexによるリンゴの果肉褐変の客観評価を効率的に行う手法である。野菜スライサーと抜き型で調製された果肉ディスクを...
要約 複数の根頭がんしゅ病菌菌株に対して抵抗性を示すリンゴ属の野生種ミツバカイドウを用いて、リンゴの根頭がんしゅ病抵抗性に関与する3箇所の染色体領域を特定した。根頭がんしゅ病抵抗性のリンゴ台木の育成...
要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとと...
要約 有用な分子育種技術が開発されていないキヌアにおいて、ウイルスベクターを用いてキヌアの遺伝子発現を制御し、遺伝子機能を解析する技術を確立する。本手法はキヌアの新規遺伝子の同定や、分子育種素材の開...
生殖細胞凍結保存技術によりクルマエビ類の遺伝的多様性保全を図る
要約 卵の凍結保存技術が確立されていない魚介類において、生殖細胞の凍結保存は、全遺伝情報を保存できる唯一の手法となっている。開発した水産重要種クルマエビ類2種における生殖細胞凍結保存技術は、水生無脊...
要約 本手法は、圃場において水稲の初期の生育量や形態の違いを空撮画像から数値化し、遺伝的に多様な集団に適用することにより生育量や形態の違いに関わる染色体領域を特定する技術である。 キーワード ドローン...
リンゴ斑点落葉病の罹病性原因遺伝子Altを識別できるDNAマーカー
要約 リンゴ斑点落葉病の罹病性原因遺伝子Altに特異的な多型を検出できるプライマーを用いたPCRによりAltの有無を判別できる。本手法により、罹病性個体の効率的な淘汰が可能となり、抵抗性品種育成が促進される...
根こぶ病に強い暖地および温暖地向けナタネ品種「CRななしきぶ」
要約 「CRななしきぶ」は暖地および温暖地向けの無エルシン酸品種であり、栽培特性は「ななしきぶ」とほぼ同じである。ハクサイから導入した根こぶ病抵抗性を備えており、根こぶ病発生圃場において強い抵抗性を発...
要約 ラピッドビスコアナライザーの測定容器(RVA缶)を用いて炊飯から物性測定までを行う炊飯米物性評価法である。物性測定容器を用いて炊飯することで5 gと少量の精白米で一日に最大50点程度の炊飯米物性が評価可...
効率的な遺伝解析及び特性評価を可能にするギニアヤム多様性研究材料の選定
要約 西アフリカで最も重要な作物の一つであるギニアヤムについて、遺伝解析及び特性評価を容易にし、効率的な育種及び栽培研究を可能とする、遺伝的多様性を保持した多様性研究材料セット102系統を選定した。 キ...
「Chimarrita」、「Coral」はモモせん孔細菌病抵抗性の有望な育種素材である
要約 ブラジルからの導入品種「Chimarrita」、「Coral」およびその後代系統は、「もちづき」および「つきかがみ」よりもせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の強い実生を高頻度で獲得するための交雑親として有効であ...
要約 ニホンナシ成熟果実の主要な糖の含量を、育種実生集団においてQTL解析すると、スクロースからフルクトースとグルコースの代謝に関わるQTLが第1連鎖群と第7連鎖群に、全糖含量のQTLが第11連鎖群に同定される...
ブドウべと病抵抗性に関与する葉裏の毛じ密度を減少させる遺伝子座
要約 ブドウべと病抵抗性を付与する葉裏の毛じ密度を著しく減少させる遺伝子座が、欧州ブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」に見出され、同様の効果を持つアレルが由来の異なる欧州ブドウ「パルケント」...
要約 カキの甘渋性DNAマーカー領域の多型解析により甘渋性遺伝子型を推定することで、次世代で完全甘ガキ個体の獲得が期待できる非完全甘ガキ品種を選定できる。本法で選定した17品種を交雑親に用いることで、完...
べと病菌感染時に発現が誘導される「シャインマスカット」の防御応答関連遺伝子
要約 中程度のべと病抵抗性を示すブドウ「シャインマスカット」において、5種類の防御応答関連遺伝子の存在が明らかとなり、その中の一つであるPR-2 はべと病菌の感染時に発現誘導される。 キーワード ...