ビワの光合成の最適温度は季節変動し、冬季の光合成は加温により増加する
要約 ビワの光合成の最適温度は夏季に高く(30°C)、冬季に低くなる(5°C)。また、冬季は加温することにより最適温度が上昇し、光合成速度が大幅に高まる。 キーワード ビワ、光合成、光飽和点、最適温度、...
要約 わが国の主要品種の低温要求量は約1,100チルユニット(CU)であるが「モモ筑波 127号」は約650CUと少ない。休眠覚醒日から満開日までの高温要求量(GDH)...
要約 圃場内外への天敵温存植物の植栽と天敵に悪影響の少ない殺虫剤の選択によって土着天敵の定着や増殖を促すことにより、薬剤抵抗性を発達させて難防除害虫となっているアザミウマ類やハダニ類等を安定的に管理...
要約 花粉を運ぶ昆虫など(送粉者)が日本の農業にもたらしている利益(送粉サービス)の経済価値を推定したところ、2013 年時点で約 4,700 億円(そのうち約 3,300 億円は野生送粉者による)と推定されました。...
要約 マツタケは、アカマツなどマツ科の針葉樹と菌根を形成し、根から栄養分をもらって生育しますが、中南米に分布する広葉樹セドロ(センダン科)とも菌根を作り、マツタケ菌糸が土壌中に広がり、セドロも良好に...
要約 2012年12月31日で全廃となった土壌くん蒸用臭化メチル剤の代替技術として開発した国内8地域4品目対象の産地適合型マニュアルによる栽培は、同剤使用時の慣行栽培に対し何れも90%以上の収量を確保することが...
要約 モモ花芽における自発休眠覚醒効果は6℃が最も有効であり、それより高温でも低温でも有効性は低下する。3℃での有効性は6℃の約90%、0℃では約70%、-3℃では約50%、-6℃は無効である。また、9℃では6℃の約90%、12℃...
要約 モモのトンネルハウス栽培では、晩霜の被害を受けやすい開花直前から結実期にストーブ等による施設内の晩霜対策が可能であり、露地栽培に比べて被害を軽減することができる。 キーワード モモ、施設栽培、ト...
要約 有核栽培したブドウ「安芸クイーン」の雨よけおよび露地栽培では満開後70、80日頃に最高気温が高く、最低気温が低いと収穫時の果房の着色歩合が良い。加温栽培では、満開後70日頃の最高気温が低いと着色歩合...
要約 施設栽培メロンの主要病害虫(ナスハモグリバエ、ハダニ類、ワタアブラムシ、うどんこ病)に対し、生物農薬の効率的な使用や化学農薬との併用などにより、化学農薬使用回数を50%以上削減した減農薬栽培が可...
積雪地域におけるクロルピクリン剤を用いた晩秋期土壌消毒によるホウレンソウ萎
要約 積雪地域における晩秋期のクロルピクリンくん蒸剤による土壌消毒は、翌年の3月下旬まで被覆を行うことにより、夏期の土壌消毒と同等のホウレンソウ萎凋病に対する防除効果を示し、6~7月の連続作付けを可...
施設栽培モモ「日川白鳳」における環状はく皮は果実肥大を促進する
要約 樹勢が強い施設栽培モモを開花期に主枝の直径の10%幅で環状はく皮すると樹勢は安定し、果実肥大は促進され、成熟期はやや早くなる。 キーワード 施設栽培、モモ、環状はく皮、果実肥大、熟期促進 背景・ねら...
要約 モモのトンネルハウス栽培は、露地栽培に比べ、高品質な果実が生産でき、収穫期が1週間程度前進化できる。天井ビニールの被覆時期については、2月下旬または3月初めが適する。天井ビニールの除去は、収穫後...
ブドウ黄緑系品種「ロザリオビアンコ」の環状はく皮による熟期促進
要約 「ロザリオビアンコ」は、開花35日後頃に主幹部に幅2~3cmの環状はく皮処理を行うと糖度の上昇と減酸が早くなり果皮の退色がすすみ、7~10日程度熟期が促進され早期収穫が可能となる。 キーワード ブドウ、...
要約 幼果期に果実内部がしみ様に褐変化し、肥大とともに果実の背部の果柄に近い部位が凹み奇形果になる障害は、開花終期の花穂にホウ砂溶液(0.2%)を散布することで軽減できる。 キーワード マンゴー、果実障害...
低温によるウンシュウミカンの花成誘導時期には茎のCiFT 遺伝子発現が増大する
要約 ウンシュウミカンでは低温により花成が誘導されるが、これに対応して茎におけるCiFT 遺伝子のmRNA発現量が増大することから、低温による花成誘導にはCiFT 遺伝子の発現が重要である。 キーワード ウンシ...
施設栽培紫系パッションフルーツに対する系統3の他家受粉による安定生産
要約 施設栽培における紫系パッションフルーツの生産は、系統3を受粉することで天候に左右されることなく結実率が高まり安定する。 キーワード パッションフルーツ、紫系、他家受粉 背景・ねらい 紫系パッション...
雨よけ栽培の導入によってブドウ晩腐病防除の殺菌剤散布回数が削減できる
要約 ブドウ樹上にビニールを被覆する雨よけ栽培を導入することで、「展葉2~3枚期」、「開花終期」、「果粒小豆粒大~果粒大豆粒大期」のブドウ晩腐病への殺菌剤の散布を省略(約30%削減)できる。 キーワー...
要約 1990年代以降、気候温暖化による高温が原因と思われる果樹の生育障害の発生が多い。過去の気象推移から算出した気温上昇値をもとに、30年後の温度環境をシミュレーションすると、施設果樹での加温時期の遅れ...
施設栽培パッションフルーツのつり下げ型垣根整枝における最適な結果枝密度
要約 施設栽培パッションフルーツの結果枝密度は、無整枝において収量、商品化量が高い。 キーワード パッションフルーツ、結果枝密度、無整枝 背景・ねらい パッションフルーツの枝梢管理については、収量を高め...