要約 近年の起きているサンマの肥満度減少要因の解明を目的として、索餌回遊期における食性および餌環境を調べた。漁獲されたサンマの消化管内容物を分析した結果、索餌を活発に行う北上回遊期には、ネオカラヌス...
馬鈴薯澱粉を用いたプロセスチーズの物性と微細構造に与える水分含量の影響
要約 馬鈴薯澱粉を用いたプロセスチーズにおいて、水分含量の違いによるクリーミング効果(粘度上昇)と微細構造の変化を調べる。水分含量がクリーミング効果と微細構造に与える影響を明らかにし、馬鈴薯澱粉を用い...
国内の家畜に流行する非定型Salmonella Typhimuriumに遺伝的多様性が生じている
要約 国内の家畜において、特定の遺伝子型(9型)に属する非定型Salmonella Typhimuriumの分離が近年増加している。本菌では可動性遺伝因子の獲得・欠失によって変異を重ね、二つの系統グループが生じている。家畜...
要約 日本国内の野生シカの薬剤耐性大腸菌保有率は2.1%である。国内においては野生シカが薬剤耐性菌を家畜や環境へ拡散させる可能性は低い。 キーワード 薬剤耐性、大腸菌、野生動物、ニホンジカ 背景・ねらい 薬...
要約 空撮写真から構築される農場の三次元モデルを分析して収量予測や雑草識別を行う際、モデルが含む森林、家屋、倉庫、作業道路等を除外する必要がある。モデル作成用ソフトウェアが備える点群分類機能等と開発...
要約 シャキシャキ・パリパリといった擬音語で表現されるキュウリの食感"クリスプネス"には複数のQTLが関与する。そのうち、第3染色体上には、栽培年次や交配組み合わせが異なる3集団に共通してクリス...
要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとと...
携帯型メタン計を用いた水田からの経路別メタン排出量の迅速評価手法
要約 本手法は、一般的なクローズドチャンバ法に原位置でのメタン濃度測定を組み合わせた水田メタン排出量の迅速評価手法である。従来30分程度を要していた測定を最短4分に短縮するとともに、イネ体を通る経路と...
要約 冷温な地域のバイオマス生産技術として有望視されているヤナギの超短伐期栽培において、収穫回数 の増加や気象条件が木質バイオマス収量に及ぼす影響を明らかにするため、10年にわたる収穫試験 を行いました...
要約 紙はリサイクルされ、最後は自然環境で分解されるため地球に優しい材料です。この紙は、木材の主 成分であるセルロースと呼ばれる繊維状の多糖がからみ合い、こう着してできています。そのため、 紙は水を吸...
乾燥した生育環境への適応性を評価するスギの遺伝子発現 マーカーの開発
要約 気候変動を背景として、スギの林木育種においても、今後想定される気象条件を踏まえて品種改良を 行うことが求められています。しかし、ストレスをもたらす環境条件をつくりだして系統を評価する のには多く...
要約 ネギ属遺伝資源を長期間安定的に保存できる技術である。ネギ属茎頂に処理液で脱水耐性を付与した後、風乾で脱水し-80°C冷凍庫で急速冷却すると、一年間保存後の再生率は液体窒素を用いた超低温保存品と大差...
要約 農畜産物の香りを下方から一定距離で測定する手法を考案し、試作機を作製した。食品を置くだけで簡便に測定することが可能であり、香りの見える化に有効である。 キーワード 香り、センサー、食品 背景・ね...
要約 イネカメムシ成虫の発生状況の把握には、白色粘着トラップをイネの草冠の高さで地面と垂直に設置する方法が有効である。アカスジカスミカメ等の他の斑点米カメムシ類の発生調査に用いられるフェロモンには影...
要約 太陽熱土壌消毒、防虫ネット、バンカー法、天敵製剤、栽培用器具等の温湯消毒、有機JAS規格に適合する殺虫・殺菌剤などを活用した施設有機栽培ミニトマトの総合的病害虫管理体系を実践することにより、10aあ...
フォールアウト後に新植したクリ・温州ミカン・カキの放射性セシウムの移行係数
要約 放射性物質が降下した樹園地に定植したクリ、温州ミカンおよびカキの移行係数は10-4~10-3の範囲である。また、カキ果実の137Cs濃度に、定植時の表土管理方法(耕うん、表土剥土、表土戻し)は影響しない。 キ...
カラムナータイプリンゴを用いた隔年交互結実による加工用リンゴの生産方法
要約 隔年結果性の強いカラムナータイプリンゴを無摘果で管理することで、大量着果と無着果を園地の半分ずつの木で交互に繰り返させることができる。着果管理と着色管理を省くことで、単価の安い加工用リンゴを、...
Mycoplasma bovisの抗菌剤感受性低下に関わる点突然変異検出法
要約 牛乳房炎原因菌であるM. bovisは、近年様々な抗菌剤に対する感受性低下が懸念されている。わが国のM. bovis抗菌剤感受性変化に関わる点突然変異を特定し、これら点突然変異を簡易迅速に検出可能な方法を開発...
要約 西洋料理の高級食材であるトリュフは、近年、日本にも分布することが明らかになりました。そこで、国産トリュフの安定的な生産に向けて人工栽培技術の開発を開始しました。まず、食用として有望な国産トリュ...
衛星画像を使ってミャンマーの沿岸部の塩水遡上がモニタリングできる
要約 東南アジアの主要な農業生産地である大型河川のデルタ地帯では、塩水遡上が問題になっている。衛星画像から塩分濃度を直接推定することはできないが、河川水の電気伝導度と濁度との間の強い関係性から、間接...