要約 牛白血病ウイルス(BLV)感染農場において、BLV感染牛が隣接配置された非感染牛は、隣接配置されていない非感染牛よりも感染しやすいことが確認されたことから、BLVの農場内伝播防止には感染牛と非感染牛を牛...
インプリンティング効果を考慮したゲノム情報に基づく遺伝的能力評価法の開発
要約 遺伝子型値ベースおよび配偶子ベースにおいてインプリンティング効果を考慮するために開発した2つのゲノミックBLUP法は、全遺伝能力およびその分散成分の推定精度を向上させる。 キーワード ゲノム情報、イ...
イネホールクロップサイレージを給与した乾乳牛の維持に要する代謝エネルギー
要約 イネホールクロップサイレージを給与した乾乳牛の維持に要する代謝エネルギーは121.6kcal・kgBW-0.75/dayであり、日本飼養標準・乳牛(2006年版)に示されている乾乳牛の維持に要する代謝エネルギ...
南九州の夏播き栽培に適するネコブセンチュウ増殖抑制エンバク「スナイパー」
要約 夏播き栽培でネコブセンチュウの増殖を抑制するエンバク「スナイパー」は、播種適期より20日程度遅く播種した場合でも年内に出穂する極早生品種で、南九州では他の普及品種と同程度に多収である。 キーワー...
要約 受精後14日の伸長胚を特殊な機器・技術を用いることなくバイオプシーし、性判別を行った後、バルーンカテーテルまたはシース管を改良した移植器を用いて移植する方法は従来の胚移植と同等の受胎率であり、農...
初産牛の栄養管理にはTMRの乳期別2種飼養より一乳期1種飼養が適している
要約 初産牛におけるTMR(TDN72%、CP18%)の一乳期1種飼養は乳期別2種飼養に比べ、泌乳後期の産乳量、乾物摂取量が高く、適正な増体と乾乳時体重となる。また乳飼比は上がるが、乳代から飼料費を控除した収益額は増...
伏流式人工湿地ろ過システムは有機排水を冬期も含め長期間安定して浄化できる
要約 伏流式人工湿地ろ過システムは、酪農施設、養豚場、養鶏場などからの排水に含まれる有機物や窒素、リン、大腸菌などを冬期も含めて5~10年間にわたり安定して浄化できる。運転費用は一般的な活性汚泥処理の5...
堆肥発酵熱を利用して寒冷期の乳量を増加させる連続温水給与システム
要約 吸引通気式等の発酵排気を直接回収可能な堆肥化施設において、堆肥発酵熱回収装置と貯留水の常時循環加温を組み合わせた温水給与システムを構築することで、搾乳牛に30~35℃程度の飲水供給が可能であり、こ...
要約 包装材として抗酸化剤と脱酸素剤を封入した高密度ナイロンフィルム内装紙袋を用いることにより酸化失活しやすいアスタキサンチンを含む補助飼料を長期間安定的に貯蔵・流通させることができる。 キーワード ...
要約 開発したアブ防除用新型トラップは折りたたみ可能で運搬・保管性に優れ、ホームセンターで購入可能な資材を用いて1個数千円で自作できる。このトラップは炭酸ガスを使わずに、牛の背中側から吸血する種類も...
堆肥はスラリーより採草地の土壌炭素収支を改善する効果が大きい
要約 採草地で乳牛の堆肥またはスラリーと化学肥料を適切に併用すると、収量は同等であるが、土壌炭素の減少を抑制する効果は堆肥の方が大きい。炭素投入量はスラリーより堆肥の方が多く、炭素分解量はスラリーよ...
ルーメン内繊維分解部分では特定の糖質加水分解酵素群の遺伝子発現が高い
要約 ルーメン細菌群は3つのセルロース分解酵素群および7つのヘミセルロース分解酵素群の主作用で植物繊維を分解している。繊維分解部分では、セルロース鎖から離れることなくセルロースを効率的に分解するセルラ...
連鎖不平衡の程度を考慮したゲノム情報に基づく遺伝的能力評価法の開発
要約 連鎖不平衡の程度を考慮するために開発した、すべての1塩基多型マーカーに3通りの方法で重み付けを施した3つのゲノミックBLUP法は、ゲノミック育種価および遺伝分散の推定精度を向上させる。 キーワード ゲ...
要約 牧草サイレージ給与時にイアコーンサイレージ(ECS)を圧片トウモロコシの代替に飼料中15%給与すると乳中揮発性成分のラクトン類が増加する。一方、トウモロコシホールクロップサイレージ多給時はECS代替給与...
飼料用玄米の破砕粒度を細かくすることにより泌乳成績は向上する
要約 飼料用玄米の破砕粒度を粗挽き(粒度2mm以下の割合が全体の37.0%)または粉砕(粒度2mm以下の割合が73.3%)とし、発酵TMR中に乾物で20%混合して、泌乳中期の乳牛に給与すると、TMR摂取量は差が認められないが、...
要約 イアコーン茎葉残渣は易分解性有機物の含有割合が高く、乳牛ふんと混合した場合には堆積物のかさ密度を低下させることから堆肥化促進効果が高い。その温度上昇効果はもみ殻やおがくずを水分調整材として混合...
要約 初産乳牛は分娩4週前から血漿中ビタミンAやE濃度及び摂取ビタミンEとβ-カロテン量に対する血漿中ビタミンA濃度の割合が低下し、分娩後0週から1週に最低となる。また、早期排卵牛は分娩後0週から1週に酸...
要約 泌乳期の進行に伴って分泌量が増加するラクトフェリンは、支持組織の乳腺線維芽細胞の増殖を促進し、乳合成を担う乳腺上皮細胞の増殖を抑制することで、産乳に対し抑制的に作用する。 キーワード 乳腺上皮細...
多収と耐倒伏性を両立させた夏播き用エンバク極早生品種「K78R7」
要約 夏播き用エンバク極早生品種「K78R7」(商品名:アーリーキング)は、9月上旬に播種し、年内に収穫する作型で既存の多収品種と同程度以上の収量性と極強の耐倒伏性を兼ね備えた品種であり、ひょう紋病等に対す...
耐塩性が強く茎葉が多収な稲発酵粗飼料用新品種「ソルトスター」
要約 「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用系統である。「ソルトスター」は「リーフスター」と比較し出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。 キーワード 稲...