要約 TMRセンターを利用すれば、飼料給与労働時間は大幅に減少し、同一規模の北海道平均よりも少なくなる。収益の目安となる乳代-飼料費が北海道平均を上回るためには、個体乳量10,500kg、TMR価格1,100円の場合、...
要約 黒毛和種繁殖牛では暑熱期に鈍性発情の発生が増加する。また乗駕許容牛と比較すると鈍性発情牛では黄体退行開始後1日目の黄体ホルモンが高い。このことから、緩慢な黄体退行は鈍性発情の原因となる。 キーワ...
要約 ウシの発情持続時間は16-21時間とされるが、黒毛和種繁殖牛の牛群によっては乗駕許容行動の持続時間が1/3~1/2に短縮している可能性がある。授精適期推定には乗駕許容行動の開始時間の把握が重要となる。 キ...
要約 牧草と飼料イネを組み合わせ、1頭当たり約33aの水田で、妊娠牛の約7か月間の放牧が通年可能なモデルである。このモデル導入による繁殖成績は良好で、肉用牛経営では飼養管理の省力化と飼養頭数の拡大がはか...
要約 飼料イネ収穫圃場周囲の牧草地において、イネWCSを利用して繁殖牛を冬季屋外飼養できる。給餌に当たっては電気牧柵や給餌柵の利用により残餌量を低減できる。これによりイネWCSおよび堆肥の運搬作業等が軽減...
要約 小規模稲単一経営の多い中山間地域では、年金生活者の家計を維持できる所得確保の可能な放牧畜産経営により、農地管理と家畜飼養管理作業を低減しながら農地の活用と肉用牛の増頭が可能となり地域全体の所得...
北海道検定牛群における泌乳持続性の分娩年次変化及び産乳・繁殖との関係
要約 泌乳持続性(LP)は1993年以降上昇傾向を示す。高LP牛はピーク乳量や初期増加乳量が低い特徴があり、305日乳量は初産次を除き低いが、搾乳日数が長く、乾乳日数が短く、総乳量が多く、分娩間隔が長い。 キーワ...
収益性と環境影響の関連性を農場レベルで評価できる肉用牛経営計画モデル
要約 肉用牛繁殖経営において、水田の飼料利用による所得と環境影響の評価が可能な営農計画モデルである。各種の水田の飼料利用に対応して、最適な所得と環境影響の関連性を農場レベルで評価できる。 キーワード ...
乳用牛および肉用繁殖牛における牛白血病ウイルスの全国浸潤状況
要約 近年の全国的な牛白血病ウイルスの抗体陽性率は、乳用牛で約40%、肉用繁殖牛で約30%であるが、それぞれ地域差が認められる。また0歳時点で乳用牛の約20%、肉用繁殖牛の約15%が抗体陽性を示し、その後抗体陽...
1日2回の制限哺乳は哺乳期の胚回収成績に影響せず空胎期間延長を軽減する
要約 1日2回の制限哺乳は黒毛和種分娩牛の分娩後60日以内の過剰排卵処置・胚回収成績に影響せず、自然哺乳個体と同等数の移植可能胚、凍結可能胚が採取できる。また、胚回収後の初回排卵までの日数が短縮され、分...
飼料用サトウキビ品種「KRFo93-1」の栽培方法とその利用技術
要約 「KRFo93-1」は、年2回収穫等により多収かつ作業性の良い栽培ができる。従来牧草よりも低コストで生産でき、そのサイレージは発酵品質に優れ、繁殖牛、肥育素牛、泌乳牛において、慣行給与体系に劣らない飼...
要約 水田放牧には、放牧管理者の怪我等のリスク、家畜自体のリスク(転落等の事故、栄養低下、熱射病等)、地域農業や地域社会に影響を与えるリスク(牛脱柵による農作物盗食や交通事故等)があり、各リスク顕在化の...
要約 茎葉型の飼料イネ専用品種タチアオバの茎葉TDNは冬季でも高く、晩植、出穂期追肥、ストリップ放牧により、水田10aあたり180日頭以上の牛の放牧飼養が可能であり、耕種農家の冬季就農機会確保と畜産農家の家...
要約 デキサメタゾンとプロスタグランジンを用いて分娩誘起したホルスタイン初産牛に対し、子牛の娩出後にオキソアラキドン酸を注射すると後産停滞が回避できる。また、本法の昼分娩確率は約8割であり、畜産農家...
2007年に実施された牛白血病ウイルス(BLV)浸潤状況調査
要約 全国各ブロックから7県の協力を得て、6ヶ月齢以上の牛5,420頭のBLV浸潤状況調査を行ったところ、25年前に比べて乳用牛で約8倍、肉用牛で約2倍の抗体陽性率の上昇がみられた。 キーワード 地方病性牛白血病、...
複数産次に亘り空胎期間を延長せずに分娩後の過剰排卵処置・胚回収ができる
要約 黒毛和種雌ウシでは、分娩後60日以内に過剰排卵処置・胚回収を行うことができる。同一個体において連続する複数産次に亘ってこのプロトコルを行っても、単独年次に適用した場合と変わらない胚回収成績と胚回...
要約 汎用コンバインにより圧砕処理された稲わらを黒毛和種繁殖雌牛或いは日本短角種去勢肥育牛に飽食量給与した場合、通常稲わらに比べて採食時間は短くなるが反芻時間は同等であり、粗飼料価指数は通常給与で60...
要約 寒地型牧草を利用した小規模移動放牧方式により、30aの圃場で、春から夏までは3頭、夏から秋までは2頭の黒毛和種肥育素牛を放牧することができ、補助飼料無給与で全期間平均0.69kg/日の日増体量を得ることが...
要約 分娩後の乳牛では、高泌乳化に伴って人工授精開始時期の発情行動が微弱化している。また発情回帰後に再び無発情に戻る例も、総頭数に対して15%、無発情排卵総数に対して13%存在する。さらに早すぎる初回発情...
道央の放牧地における牛ふん尿由来の一酸化二窒素とメタンの排出係数
要約 道央の放牧地におけるガス発生量の実測値から算出した牛ふん尿由来の一酸化二窒素とメタンの排出係数は、北関東で得られた値に比べ同等か小さい。また、ふん由来のメタン排出係数は繁殖牛の方が搾乳牛に比べ...