要約 豚のNOD2遺伝子の特定の遺伝型はウイルス感染症における斃死を有意に抑制でき、豚の抗病性改良のためのDNAマーカーとしての利用が可能である。 キーワード 豚、抗病性、パターン認識受容体、DNAマーカー、豚...
食肉で'氷点下の未凍結貯蔵'を行うための温度設定値の下限は-1.0°Cを推奨する
要約 ウシ45頭、ブタ10頭、ニワトリ12羽を用いて、骨格筋の凝固点を調べたところ、家畜種別の平均値はウシが-1.12°C、ブタが-1.15°C、ニワトリが-1.12°Cである。従って、氷点下の未凍結貯蔵をこれらの食肉に適用...
要約 豚抗病性の遺伝的改良のために、リボヌクレアーゼL(RNASEL)遺伝子のプロモーター型をDNAマーカーとして種豚選抜を行い、RNASELの遺伝子発現の増加を通じて白血球貪食能を向上させることが可能である。 キー...
豚雌性繁殖形質間の因果構造を利用した里子処置に影響されない遺伝的能力評価モデル
要約 豚の生存産子数は21日齢生存頭数および21日齢腹体重に影響し、21日齢生存頭数は21日齢腹体重に影響するという因果関係があり、この因果構造を反映させた統計モデルによって、生存産子数の影響を取り除いた21...
家畜ふん堆肥等の有機質資材中のAD可溶有機態窒素含量の特徴およびC/N比との関係
要約 有機質資材中のAD可溶有機態窒素(ADSON)含量は、植物油かすや魚かすで高く、牛ふん堆肥で低い。植物質の有機質資材では、C/N比が小さいほどADSON含量は大きい。鶏ふん堆肥の一部やカニガラなど、C/N比が小さ...
要約 豚NLRP3遺伝子の2906番目の一塩基多型(A2906G)は、細菌感染症に対するワクチン接種後の有効性と関連しており、この多型を種豚選抜時のDNAマーカーとすることで、ワクチン応答能を指標とした豚の抗病性改良が...
要約 レンチウイルスベクターを用いて、Simian virus 40 large T遺伝子とブタテロメラーゼ逆転写酵素遺伝子の2種類を同時に導入する新手法により、ブタマクロファージを不死化できる。 キーワード ブタマクロファ...
要約 乳頭数の相関反応を利用することで、ブタの産子数や離乳頭数などの繁殖形質を選抜によってより効率的に改良することができる。 キーワード ブタ、乳頭数、産子数、離乳頭数、相関反応 背景・ねらい ブタにお...
要約 回腸末端アミノ酸消化率は、飼料用米「ふくひびき」はいずれのアミノ酸もトウモロコシと差が無いが、「モミロマン」は6つのアミノ酸でトウモロコシより低い。 キーワード 育成豚、回腸末端アミノ酸消化率、...
要約 赤かび病を発症したトウモロコシの穂において、フモニシンの濃度が高いことがある。その穂は、病徴部位は非常に高い濃度のフモニシンが検出されるが、同じ穂でも無病徴部位のフモニシン濃度は低い。 キーワ...
要約 生物研が参加する国際ブタゲノム解読コンソーシアムは、ブタゲノムの約90%の塩基配列の高精度解読を行った。また約15,000個のブタ遺伝子の配列解読を行い、約25,000個のブタゲノム上の遺伝子の存在を明らか...
要約 肉用に用いられているブタ品種の椎骨数を決めている新規遺伝子VRTNを単離した。VRTNの遺伝子診断を枝肉生産に用いることにより、肉量を増大させるだけでなく、肉質を制御することも可能と...
サルモネラ認識能が低下するTLR5一塩基多型(C1205T)の簡易検出法
要約 サルモネラのべん毛およびサルモネラ菌体の認識を低下させる豚Toll様受容体5(TLR5)の一塩基多型(C1205T)を簡便に検出するための、アリル型特異的プライマーPCR(ASP-PCR)を開発する。 キーワード サルモネラ...
品種の異なる卵子を用いたクローン豚におけるミトコンドリア蛋白質の発現量差異
要約 梅山豚の体細胞をヨーロッパ系品種豚の卵子に核移植した体細胞クローン豚と梅山豚との網羅的比較解析により検出される肝臓ミトコンドリア可溶化蛋白質発現量の差異は、ミトコンドリア遺伝子の相違によるもの...
要約 国内調査を行った結果、体細胞クローン豚(90頭)における死産、生後直死および病死の発生割合は、それぞれ、24.4、8.9および27.8%である。一方、後代豚(145頭)における死産、生後直死および病死の発生割合は...
要約 ブタの成長に伴い脂肪細胞が肥大する一方で、皮下脂肪組織には小さい脂肪細胞集団が常時存在する。 キーワード ブタ、背脂肪厚、皮下脂肪組織、脂肪細胞、細胞特性 背景・ねらい 豚枝肉取引規格において背脂...
最後胸椎部位から体長1/2部位のロース断面積推定は可能である
要約 豚では超音波探傷器で最後胸椎部位のロース断面積を測定し、農場、体重区分および生年月を考慮して品種ごとに補正を行うことにより、体長1/2部位のロース断面積を推定することができる。 キーワード 豚、ロ...
飼料用米と乳酸菌RO50株を用いた4-アミノ酪酸(GABA)高含量飼料原料
要約 飼料用米に乳酸菌(Lactococcus lactis)RO50株を加えて室温~40℃で半月~1ヶ月程度発酵させることによって、4-アミノ酪酸(GABA)を1.2g/kg程度含有する飼料原料が調製できる。 キーワード 4-アミノ酪酸...
飼養成績に影響させず低リジン飼料給与で豚の筋肉内脂肪含量を高める
要約 肉豚飼料のリジン含量を要求量の80%に制限して、体重75kgから115kgまで給与すると、飼養成績に影響を及ぼさず筋肉内脂肪含量の高い豚肉が生産できる。 キーワード リジン、飼養成績、筋肉内脂肪含量 背景・...
肉豚用配合飼料の10%量を飼料米に代替して肥育後期に給与できる
要約 飼料イネ専用品種ホシアオバの穀実をモミ米のまま肉豚用配合飼料の10%量代替した飼料を肥育後期に給与すると、背脂肪が薄くなり、肉色が淡くなるが飼養成績や豚肉の脂肪酸組成は慣行の肉豚用配合飼料と同等...