豚増殖性腸炎を引き起こしたローソニア菌の国内初となるゲノムドラフト解析
要約 国内で増殖性腸炎を発症した豚の腸管から抽出した核酸を用い、ローソニア菌の全ゲノムドラフト解析を行った結果から、国内の3株は米国で報告された豚由来株2株に比べ遺伝的多様性が大きく、宿主適応に関係す...
かび毒および内因性エンドトキシンに反応する新しい牛肝臓由来細胞株の樹立
要約 牛の肝臓から新たに樹立した2種類の肝類洞壁細胞株は、内因性エンドトキシン(LPS)およびフザリウム属かび毒であるデオキシニバレノールに応答し、炎...
モンゴルの伝統的乳製品より分離されたブタ胃ムチンへの付着性を有する乳酸菌
要約 モンゴル国の牧民家庭で作られた乳製品由来の乳酸菌Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 6-8、8-1とLactococcus lactis subsp. cremoris 7-1は試験管レベルで...
要約 赤かび病を発症したトウモロコシの穂において、フモニシンの濃度が高いことがある。その穂は、病徴部位は非常に高い濃度のフモニシンが検出されるが、同じ穂でも無病徴部位のフモニシン濃度は低い。 キーワ...
要約 抗サルモネラO4モノクローナル抗体とそれを用いた競合エライザ法は、サルモネラ血清型O4群に属するSalmonella enterica serovar Typhimurium(ST)に感染したウシ、ウマ、ブタ、ニワトリにおいて、ST...
PCR-ELOSA法を用いた水胞性口炎ウイルスの検出と血清型特定法の開発
要約 新たに開発した水胞性口炎ウイルスの遺伝子診断法は高感度にウイルスRNAを検出できるだけでなく、迅速に血清型の特定も可能である。本法は特異性が高く、緊急時の補助診断法として有用である。 キーワード...
要約 弱溶血性を示す豚由来Brachyspira属菌は、菌種の同定が困難なため腸管感染症への関与の実態は不明である。生化学性状試験による迅速同定法とPCR-RFLP解析または菌種特異PCRを併用することで、菌種の正確か...
要約 繁殖雌豚について、かん骨、背骨を4段階で採点した触診スコア値の合計値は、豚の背脂肪厚と関係があり、繁殖雌豚の肥満度を判定する方法として利用できる。 キーワード 繁殖豚、ボディコンディションスコア...
要約 性腺刺激ホルモンを投与して発情を誘起した雌豚にhCGを投与して、40時間後に凍結精液の人工授精(注入精子数25億)を行うと、活力が良好な精液を用いた場合、高い受胎率が得られる。 キーワード 豚凍結精液、...
馬の新興パラミクソウイルス感染症の血清学的診断法(ELISA)の標準化
要約 馬の新興パラミクソウイルス(ヘンドラ及びニパウイルス)感染症を既存の血清学的診断法(ELISA)で診断する際には、馬血清については方法を簡略化できる。また、未知のパラミクソウイルス感染も検出するた...
要約 馬の大腸粘膜に侵入するBrachyspira抗原陽性腸管スピロヘータは、盲腸上皮の過形成および大腸炎に関与することが明らかとなった。これらは馬腸管スピロヘータ症の病理組織学的診断指標となる病変である。 キ...
モノクローナル抗体を用いたニパウイルス感染症の免疫組織学的診断法
要約 抗ニパウイルスモノクローナル抗体(11F6、13A5)はホルマリン固定、パラフィン包埋した動物組織中のニパウイルス抗原に特異的に反応する。これらの抗体は動物のニパウイルス感染症の免疫組織化学的診断に活...
要約 高知県特産のイノブタ肉の官能特性は、豚肉に比べて、肉の甘み・うま味が強く、各官能検査項目間では相互に相関関係が認められる。 キーワード イノブタ肉、甘み、うまみ、相関 背景・ねらい 高知県の特産で...
要約 原始卵胞が構成卵胞の96%を占めるブタ新生仔卵巣の組織片をヌードマウスに移植し、ホルモン剤投与後、その発育および卵母細胞への成熟を解析した。その結果、多数の胞状卵胞の発育が観察され、さらに採取さ...
要約 ウマ卵巣から採取した卵胞卵子を市販のウシ卵子用成熟培地を用いて成熟培養を行うことにより体外成熟卵子を得ることができる。さらにウマ精子をマイクロマニピュレータを用いて卵子細胞質内に顕微注入(顕微...
要約 豚肉の官能検査法における調理法は、厚さ15mmに整形し、4%食塩水に30分間浸漬後、250℃ホットプレート加熱することにより、遊離アミノ酸損失が少なくなる。調理肉の食べ方の詳細を設定することは各項目評価...
要約 TOKYO Xの豚肉について消費者アンケート調査および官能検査を実施した。TOKYO Xが気に入られている点は、おいしいが最も多く、次に給与飼料、各個体記録等の安全性に関することである。官能検査では、うまみ...
要約 馬の性ホルモンは季節を問わず定期的に動いており非繁殖期(秋)も充分受胎可能である。また、精液賦活剤(メチルキサンチン誘導体:ペントキシフィリン)を凍結精液融解時に添加することで、精液の活力と受...
要約 搾乳牛に乳頭炎が発生し,膿疱からパラポックスウイルスが分離された。分離ウイルスを抗原に用いた寒天ゲル内沈降試験により関東地方の牛について疫学調査を行った結果,50%以上が抗体陽性で,年齢ととも...
要約 複数のプライマーを使用するマルチプレックスPCRを利用した肉種鑑別法を開発した。この方法はPCR産物を電気泳動し、バンドのサイズを見るだけでウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ニワトリの主要食肉6種を...