要約 このマニュアルは果樹・果菜類の受粉を助ける花粉媒介昆虫の調査に有用な手法を中心に、受粉のしくみや花粉媒介昆虫の見分け方等について解説したものである。このマニュアルを用いることで、花粉媒介昆虫の...
要約 ミツバチの監視伝染病の原因菌であるヨーロッパ腐蛆病菌のうち遺伝子型別でCC3グループに分類される株の病原性は、これらの株が保有するプラスミドpMP19に起因する。本発見は、ヨーロッパ腐蛆病菌の病原因子...
ヨーロッパ腐蛆病菌のローヤルゼリー耐性能発揮に関与する転写調節因子SpxA1a
要約 ミツバチの監視伝染病の原因菌であるヨーロッパ腐蛆病菌は抗菌活性が強い餌の中で生き残って幼虫に経口感染することができるが、この能力の発揮には転写調節因子SpxA1aが関与している。本発見は、幼虫の餌の...
DNAバーコーディングによるセイヨウミツバチが利用する花粉種組成の定量的分析手法
要約 セイヨウミツバチが巣箱に持ち帰る花粉団子の一部を個別に秤量した後、DNAバーコーディングを用いて種同定し、種(属)ごとの重量を合算する方法である。本手法により、セイヨウミツバチが花粉資源としてどの...
要約 核酸クロマト紙およびMultiplex PCR法を組み合わせることで、一度に5種類のミツバチ感染症の病原体を判別できる検査キットである。本キットの利用により、家畜伝染病を含むミツバチ感染症の病原体を簡便かつ...
要約 ニホンミツバチの、全ゲノムの塩基配列情報を利用可能にする。セイヨウミツバチとのゲノム比較により、有用形質を遺伝子レベルで解析し、ニホンミツバチの持つ病気に強いなど有用な性質を活かし、養蜂種セイ...
要約 クリの花から採集した蜂蜜は、アメリカ腐蛆病菌(Paenibacillus larvae)に対して高い抗菌活性を持つ。その抗菌性は、クリ蜜の純度が高いほど、またpHが高いほど高い傾向にある。 キーワード クリ蜜...
ヨーロッパ腐蛆病菌感染実験方法の改良による毒力の異なる菌株の発見
要約 ヨーロッパ腐蛆病菌のミツバチ幼虫に対する感染実験方法を改良し、株によって蜂児に対する毒力が異なることを明らかにした。 キーワード ミツ...
要約 カイコで開発したマウス細胞死誘導因子Bax(mBax)の過剰発現により任意の組織に細胞死を誘導できるシステムの有効性をマラリア媒介蚊(ハマダラカ)で証...
要約 花粉を運ぶ昆虫など(送粉者)が日本の農業にもたらしている利益(送粉サービス)の経済価値を推定したところ、2013 年時点で約 4,700 億円(そのうち約 3,300 億円は野生送粉者による)と推定されました。...
要約 ヨーロッパ腐蛆病はミツバチ幼虫の腸管感染症である。その発症過程においてヨーロッパ腐蛆病菌は中腸内で増殖し、菌からの何らかの物質が体内に拡散して幼虫に悪影響を与えている可能性がある。 キーワード ...
ヨーロッパ腐蛆病菌典型株/非典型株の迅速な検出•識別法の開発
要約 新たに開発したヨーロッパ腐蛆病菌遺伝子検出用Duplex PCR法は、既報のPCR法より特異性に優れ、性状の大きく異なる典型株と非典型株を識別することができる。また、ミツバチ幼虫から菌の遺伝子を直接検出す...
要約 日本を含む世界各国でミツバチ幼虫から分離されるヨーロッパ腐蛆病菌は、遺伝子配列の類似性から大きく3つのグループに分けることができる。同じタイプの株が、異なる国やミツバチ種から分離されており、ハ...
ヨーロッパ腐蛆病菌用遺伝子発現ベクターの開発と形質転換法の確立
要約 ヨーロッパ腐蛆病の原因菌であるMelissococcus plutonius 用の遺伝子発現ベクターpMX2を開発し、それを菌株に導入するための形質転換法を確立した。これにより、M. plutonius ...
Na/K比1以上で発育可能なヨーロッパ腐蛆病菌非典型株の性状
要約 ミツバチの法定伝染病の原因菌であるヨーロッパ腐蛆病菌はNa/K比1未満の培地でないと発育しないとされていたが、日本にはNa/K比1以上でも発育する非典型的な性状のヨーロッパ腐蛆病菌株が存在する。 キーワ...
幼若ホルモンによる変態抑制遺伝子の発現誘導機構の解明とその利用
要約 カイコ培養細胞を用いて、幼若ホルモン(JH)による昆虫変態抑制遺伝子Krüppel homolog 1(Kr-h1)の発現誘導機構を明らかにした。JHが存在すると、JH受容体Metがステロイド受容体活...
ヨーロッパ腐蛆病菌(Melissococcus plutonius)基準株の全ゲノム配列の決定
要約 世界ではじめてミツバチのヨーロッパ腐蛆病の原因菌であるMelissococcus plutoniusの全ゲノム配列を明らかにした。これにより、ヨーロッパ腐蛆病の発病機構や本病の診断・予防に関する研究の飛躍的...
要約 カイコの幼虫脱皮回数の変異体である「2眠蚕」の原因遺伝子が、幼若ホルモン合成に必須のエポキシダーゼCYP15C1遺伝子であることを明らかにした。「2眠蚕」では、幼若ホルモンを生合成することがで...
省力栽培が可能な短側枝性・雌雄同株型メロンF1品種「フェーリア」
要約 「フェーリア」は、短側枝性で雌雄同株型のF1品種であり、側枝の摘除と余剰果の摘果のための作業を大幅に短縮できる。 キーワード 雌雄同株型、省力、短側枝性、メロン 背景・ねらい わが国のメ...
要約 広葉樹林には生物多様性が社会に大きな恩恵をもたらす昆虫類が多く、山菜やキノコの採取もさかんです。また、森林資源に依存する地域住民ほど、森林保護よりも利用を重視していることがわかりました。 背景...