緑肥景観作物による北日本夏季のセイヨウミツバチ殺虫剤曝露被害低減技術
要約 養蜂場近くに緑肥景観作物の花畑を用意することで、セイヨウミツバチが餌の少なくなる夏季に作物や農地周辺の雑草に訪花して起こる殺虫剤使用に伴う被害を低減できる。 キーワード セイヨウミツバチ、殺虫剤...
ハチミツ由来菌のマクロライド耐性プラスミドはアメリカ腐蛆病菌を予防薬耐性化する
要約 国産ハチミツにはアメリカ腐蛆病予防薬であるマクロライド(タイロシン)に低感受性を示す菌が多数混入しており、マクロライド耐性遺伝子ermCを載せたプラスミドを保有する菌も存在する。このプラスミドを獲得...
要約 幼虫から回収した血球細胞を市販の培養液で簡便に培養する培養細胞実験系である。外来遺伝子の導入が可能であり、導入遺伝子の発現誘導や発現阻害が容易にできる。セイヨウミツバチの高付加価値化のための標...
鹿児島県の秋作カボチャにおける花粉媒介昆虫の貢献と人工授粉に依らない栽培の可能性
要約 鹿児島県ではカボチャの播種時期を遅らせる抑制栽培(秋作)が行われている。その訪花昆虫の中ではトラマルハナバチの送粉効率が最も高い。ミツバチの送粉効率は劣るが、訪花頻度が高いことで受粉に役立ってい...
要約 このマニュアルは果樹・果菜類の受粉を助ける花粉媒介昆虫の調査に有用な手法を中心に、受粉のしくみや花粉媒介昆虫の見分け方等について解説したものである。このマニュアルを用いることで、花粉媒介昆虫の...
要約 ミツバチの監視伝染病の原因菌であるヨーロッパ腐蛆病菌のうち遺伝子型別でCC3グループに分類される株の病原性は、これらの株が保有するプラスミドpMP19に起因する。本発見は、ヨーロッパ腐蛆病菌の病原因子...
ヨーロッパ腐蛆病菌のローヤルゼリー耐性能発揮に関与する転写調節因子SpxA1a
要約 ミツバチの監視伝染病の原因菌であるヨーロッパ腐蛆病菌は抗菌活性が強い餌の中で生き残って幼虫に経口感染することができるが、この能力の発揮には転写調節因子SpxA1aが関与している。本発見は、幼虫の餌の...
要約 ニホンミツバチの、全ゲノムの塩基配列情報を利用可能にする。セイヨウミツバチとのゲノム比較により、有用形質を遺伝子レベルで解析し、ニホンミツバチの持つ病気に強いなど有用な性質を活かし、養蜂種セイ...
DNAバーコーディングによるセイヨウミツバチが利用する花粉種組成の定量的分析手法
要約 セイヨウミツバチが巣箱に持ち帰る花粉団子の一部を個別に秤量した後、DNAバーコーディングを用いて種同定し、種(属)ごとの重量を合算する方法である。本手法により、セイヨウミツバチが花粉資源としてどの...
要約 核酸クロマト紙およびMultiplex PCR法を組み合わせることで、一度に5種類のミツバチ感染症の病原体を判別できる検査キットである。本キットの利用により、家畜伝染病を含むミツバチ感染症の病原体を簡便かつ...
要約 クリの花から採集した蜂蜜は、アメリカ腐蛆病菌(Paenibacillus larvae)に対して高い抗菌活性を持つ。その抗菌性は、クリ蜜の純度が高いほど、またpHが高いほど高い傾向にある。 キーワード クリ蜜...
要約 カイコで開発したマウス細胞死誘導因子Bax(mBax)の過剰発現により任意の組織に細胞死を誘導できるシステムの有効性をマラリア媒介蚊(ハマダラカ)で証...
ヨーロッパ腐蛆病菌感染実験方法の改良による毒力の異なる菌株の発見
要約 ヨーロッパ腐蛆病菌のミツバチ幼虫に対する感染実験方法を改良し、株によって蜂児に対する毒力が異なることを明らかにした。 キーワード ミツ...
要約 ヨーロッパ腐蛆病はミツバチ幼虫の腸管感染症である。その発症過程においてヨーロッパ腐蛆病菌は中腸内で増殖し、菌からの何らかの物質が体内に拡散して幼虫に悪影響を与えている可能性がある。 キーワード ...
要約 花粉を運ぶ昆虫など(送粉者)が日本の農業にもたらしている利益(送粉サービス)の経済価値を推定したところ、2013 年時点で約 4,700 億円(そのうち約 3,300 億円は野生送粉者による)と推定されました。...
ヨーロッパ腐蛆病菌典型株/非典型株の迅速な検出•識別法の開発
要約 新たに開発したヨーロッパ腐蛆病菌遺伝子検出用Duplex PCR法は、既報のPCR法より特異性に優れ、性状の大きく異なる典型株と非典型株を識別することができる。また、ミツバチ幼虫から菌の遺伝子を直接検出す...
要約 日本を含む世界各国でミツバチ幼虫から分離されるヨーロッパ腐蛆病菌は、遺伝子配列の類似性から大きく3つのグループに分けることができる。同じタイプの株が、異なる国やミツバチ種から分離されており、ハ...
ヨーロッパ腐蛆病菌用遺伝子発現ベクターの開発と形質転換法の確立
要約 ヨーロッパ腐蛆病の原因菌であるMelissococcus plutonius 用の遺伝子発現ベクターpMX2を開発し、それを菌株に導入するための形質転換法を確立した。これにより、M. plutonius ...
幼若ホルモンによる変態抑制遺伝子の発現誘導機構の解明とその利用
要約 カイコ培養細胞を用いて、幼若ホルモン(JH)による昆虫変態抑制遺伝子Krüppel homolog 1(Kr-h1)の発現誘導機構を明らかにした。JHが存在すると、JH受容体Metがステロイド受容体活...
Na/K比1以上で発育可能なヨーロッパ腐蛆病菌非典型株の性状
要約 ミツバチの法定伝染病の原因菌であるヨーロッパ腐蛆病菌はNa/K比1未満の培地でないと発育しないとされていたが、日本にはNa/K比1以上でも発育する非典型的な性状のヨーロッパ腐蛆病菌株が存在する。 キーワ...