要約 日本なし「幸水」のえき花芽着生率は園地の立地する土壌群により大きく異なり、灰色低地土では高く、粘質の褐色森林土では低かった。また、同一土壌群においては園地の立地する標高が低いほど着生率は高かっ...
要約 日本なし「幸水」、「豊水」、「南水」の成熟日数は、満開日から30日間の平均気温と高い相関がある。各品種の回帰式は、幸水:y=-3.65x+177.3、豊水:y=-4.29x+203.3、南水:y=-4.06x+209.6(xは満開日から3...
要約 ナシ「新高」の果実肥大は、3~5年生の側枝に着果したものが最も肥大が良いことを明らかにした。したがって、側枝の更新は6年生で行うのが良い。熊本県農業研究センター・果樹研究所・落葉果樹部 背景・ねら...
要約 ナシ「新高」の袋掛けにおいて、慣行の2回掛け資材を併せ袋として1回掛けにすることにより約50%の省力化となった。また、1回掛けを行う場合の袋掛け時期は、満開後80日頃までに行えば品質上問題ない。熊本県...
要約 日本なし「八里」の収穫適期は満開後105日~115日であり、収穫に適した果皮色はナシ地色用カラーチャートの値で3~4である。また、着果枝については腋花芽より2、3年目の短果枝で果重が大きく、果実の変形が...
カラーチャート利用による日本なし「南水」の収穫適期の把握方法
要約 日本なし「南水」の専用果皮色カラーチャートは、糖度,果肉硬度との相関が高く、有袋栽培における収穫適期の把握に有効である。収穫適期はカラーチャート指数2.5である。 背景・ねらい 日本なし「南水」は14...
「ラ・フランス」より早く出荷できる西洋なし新品種「越さやか」
要約 「バートレット」に「ラ・フランス」を交雑して西洋なし新品種の「越さやか」を育成した。収穫適期は9月下旬で、10月上旬から可食期となる中生品種であり、食味は甘酸に富んで良好である。花芽着生が良く早...
日本ナシ「新高」果実の比重測定によるす入り果の判別および発生予測法
要約 日本ナシ「新高」のす入り果は、収穫果実の比重測定により非破壊で判定でき、果実比重は果実横径と果実を水中に入れた時の浮上した部位の比により推定できる。収穫予定日2週間前の果実比重から、収穫期の果...
日本なし花粉採取専用樹の超低樹高仕立てによる花粉採取の効率化
要約 H型整枝および一文字整枝は、樹形の完成が遅いが、1樹当たり花粉採取量が多く、花粉採取量に対する切り枝採取時間も短いので花粉採取専用樹に最適である。開心自然形は、早期から安定的に花粉を採取するのに...
要約 日本なし「幸水」の地上部新生部分(新梢、葉、果実)における生育量、窒素吸収量は、「ゴールド二十世紀」に比較して少ない。また、「幸水」は新梢葉や果実への窒素分配が多く、果実肥大中期の窒素吸収割合...
要約 「新高」×「幸水」の交雑により、日本なし新品種「陽水」を育成した。「豊水」と「新高」の間に収穫できる晩生の赤なし品種で、糖度が14度以上と高く、果重が約1kgと大きい。 背景・ねらい 愛知県の日本なし...
要約 日本なし「南水」において、糖度14%以上、平均果重380~400gの果実で、10a当たり3~4tを確保するためには、予備摘果を満開後14日頃、仕上げ摘果を満開後30~45日に実施する。仕上げ時の着果量は、葉数30~40...
要約 開花前から多目的防災網を被覆し、その中で、1果そう1花に人工受粉することにより、日本なし「幸水」の予備摘果時間を約20~50%減少させることができる。 背景・ねらい 栃木県の日本なし栽培面積の約50%を占...
ベンジルアミノプリンによる日本なし「豊水」のみつ症発生抑制効果
要約 日本なし「豊水」に対する、満開5日後、100mg/Lベンジルアミノプリンの花器への散布は、果実品質に影響することなく、みつ症の発生を抑制する。 背景・ねらい 日本なし「豊水」は品質の高い品種であるが、商...
要約 日本なしの4品種について施設栽培への適応性を「幸水」と比較した結果、早熟性の面で「喜水」及び「筑水」が、花芽の着生の面で「ゴールド二十世紀」が特長を有する品種として選択された。 背景・ねらい な...
要約 「新水」×「42-6」の交雑により、日本なし新品種「あけみず」を育成した。「新水」より7~10日早く成熟する極早生の赤なし品種で、果実重は320g程度、糖度は13%前後で品質が優れている。 背景・ねらい 神奈...
要約 日本なし「秀玉」果実に対し、満開後20日前後に小袋かけを行うことにより、果皮単位面積当たりの果点コルク数が減少し、外観が向上する。 背景・ねらい 「秀玉」は、他の主要品種にはない独特な食味を有する...
要約 日本なし「豊水」では、花芽整理、摘蕾、摘花で花数を減らすことにより、受粉、摘果作業の省力化及び花粉使用量の削減と大玉の生産が可能である。 背景・ねらい 日本なしでは受粉、摘果、収穫調整等の作業に...
要約 ナシ輪紋病菌に対する果実感受性は、果実肥大生長とともに変化し、「幸水」では6月上旬~8月上旬。「豊水」では6月上旬~7月中旬まで高い水準にあり、その後急激に低下した。「幸水」に比べ「豊水」では早い...
要約 日本ナシ「新星」は貯蔵性が高く、適熟果を収穫して直ちに0度C、RH90%以上の冷蔵庫で貯蔵することで、正月から3月頃までの出荷に向けての果実の商品性と貯蔵法の実用性が確認された。 背景・ねらい 日本ナシ...