ニホンナシの交雑育種における重要形質に関連したDNAマーカー情報の整理
要約 主要なニホンナシ59品種・系統におけるニホンナシの重要な育種形質(黒星病抵抗性、自家和合性、早生性、果皮色、黒斑病抵抗性)の遺伝子型および表現型情報を利用することで、ニホンナシ品種育成を加速化する...
要約 ナシ93品種・系統と7交雑実生集団を用いて果皮色に関連する領域を解析すると、複数のハプロタイプに分類される。在来品種およびその後代の果皮色形質とハプロタイプの関係を整理して開発したDNAマーカーによ...
要約 ニホンナシ成熟果実の主要な糖の含量を、育種実生集団においてQTL解析すると、スクロースからフルクトースとグルコースの代謝に関わるQTLが第1連鎖群と第7連鎖群に、全糖含量のQTLが第11連鎖群に同定される...
「あきづき」のコルク状果肉障害はエテホン散布による熟期促進で低減できる
要約 ニホンナシ「あきづき」において満開後100日頃にエテホン100ppmを散布することによって平均収穫日が8~9日早まり、コルク状果肉障害の発生個数および発生果率が顕著に低減する。 キーワード ニホンナシ、生...
多様なアジアナシ遺伝資源からみたニホンナシ育成品種の遺伝的多様性と分類
要約 ニホンナシ育成品種の遺伝的多様性は、育成年代とともに減少している。20世紀後半以降のニホンナシ育成品種は、イワテヤマナシやチュウゴクナシ品種...
ニホンナシ「あきづき」と「王秋」に発生するコルク状果肉障害の特徴
要約 ニホンナシ「あきづき」と「王秋」に発生するコルク状果肉障害は、果実重の大きい果実に多く発生し、ジベレリン塗布剤処理により増加する。「あきづ...
ホルクロルフェニュロン添加によるナシ「豊水」の溶液受粉における結実率向上
要約 ニホンナシ「豊水」において、ナシの溶液受粉用の液体増量剤にホルクロルフェニュロン(CPPU)2ppmを添加することによって、溶液受粉による結実率を向上させることができる。 キーワード ニホンナシ、溶液受粉...
高糖度、軟肉質で食味良好、豊産性の晩生ニホンナシ新品種「甘太(かんた)」
要約 「甘太」は、高糖度で果肉が軟らかく良食味の晩生のニホンナシ新品種である。樹勢が強く、花芽が容易に着生し、豊産性である。 キーワード ニホンナシ新品種、晩生、高糖度、軟肉質、豊産性 背景・ねらい ニ...
要約 ニホンナシ「あきづき」および「秋麗」において、溶液受粉によって慣行の梵天受粉と同等の結実率、果実品質を確保することが可能である。 キーワード ニホンナシ、溶液受粉、省力化、結実 背景・ねらい ニホ...
長い塩基反復単位を持ち誤判定の少ないニホンナシの新規SSRマーカー
要約 ニホンナシ「豊水」の次世代シーケンス解析から開発した4, 5, 10-14塩基反復単位を持つ合計120種類のSSRマーカーは、ナシの連鎖地図上に位置づけられる高精度DNAマーカーである。 キーワード ニホンナシ、SS...
S遺伝子およびSSRマーカー解析によるニホンナシ55品種の来歴の確認
要約 ニホンナシ55品種の交雑親を自家不和合性(S)遺伝子型および18種のSSRマーカーの解析により同定した結果、12品種については既報の来歴と矛盾する。また、「新高」と「新興」の交雑親は、それぞれ「長十郎」...
要約 ニホンナシ「あきづき」は果梗が上向きの大きな果実で軸折れが発生しやすいが、果梗が仰角45度よりも水平向きの果実を残すように摘果すると軸折れが軽減でき、収量は10a当たり4t以上を確保できる。 キー...
ニホンナシ「あきづき」の無着葉短果枝における早期摘果による次年度の花芽確保
要約 ニホンナシ「あきづき」の無着葉短果枝に結実した果実を満開後20日頃に全て摘果することで、短果枝の盲芽化を防ぎ、花芽を着生させることができる。 キーワード あきづき、短果枝、花芽、摘果 背景・ねらい ...
ナシ「ゴールド二十世紀」高糖度果実安定生産のための短果枝せん除程度
要約 糖度11度以上の「ゴールド二十世紀」の果実を安定して生産するためには、葉果比30以上が必要である。冬期剪定において結果枝1mあたり12の短果枝を残し、8果を着果させることで葉果比30以上が確保できる。...
要約 日本ナシ「幸水」のハウスおよび露地栽培で寒天0.1%添加した10%ショ糖溶液を用いた人工受粉では、花粉希釈倍率が250倍で慣行の梵天受粉と同等の結実が確保でき、果実品質もほぼ同程度であるが完全種子数は少...
要約 ニホンナシ「あきづき」において短果枝の着生した結果枝を育成するには、主枝・亜主枝から発生した新梢を7月に夏季誘引して予備枝候補とし、翌年、100cm以上の予備枝には切り返しを加えて誘引し6~7月に摘...
要約 ニホンナシ「あきづき」では、夏期に新梢誘引を行って長果枝を育成し、葉数確保に有利なえき花芽を 積極的に利用する。えき花芽のない枝は長い予備枝とすることで十分な短果枝が確保できる。平均果重500gを ...
要約 「あきづき」「王秋」は、3~5番果で、側枝1mあたりに、5~6果の果実を着果させることにより 品質のよい果実を得ることができる。 キーワード ニホンナシ、着果番果、着果密度 背景・ねらい 「あきづ...
ニホンナシ「新生(しんせい)」と「秋麗(しゅうれい)」の受粉樹としての利用方法
背景・ねらい 現在のニホンナシ主要品種は自家不和合性であるため、結実確保のための人工受粉とそれに用いる花粉採取は重要な作業である。花粉採取用の受粉樹は「新興」、「二十世紀」、「長十郎」等が用いられて...
要約 花芽の着生が少ないニホンナシ「あきづき」では、長さ 150cm程度の1年枝の先端を切り返さずに予備枝として利用し、先端部以外の新梢を摘心処理することにより、発育枝数を減少させ、短果枝及び先端新梢にえ...