要約 キャベツの倒伏性は、押倒し抵抗測定により、解析・評価が可能である。キャベツセル苗の深植え定植では、浅植え定植に比べ、少し深い(3-5cm深)層に多数の側根を発達させるため、転び型倒伏への抵抗性が増し...
東海において秋播性小麦品種「さとのそら」の早播栽培は凍霜害の危険性が低い
要約 東海において、秋播性の小麦品種「さとのそら」の早播栽培(11月上旬播種)は、節間伸長開始期が遅く、早春の凍霜害の危険性が低い。「さとのそら」は標準播栽培(11月中旬播種)に加えて早播栽培が可能であり、...
発酵粗飼料用イネ品種「たちあやか」の採種栽培では穂肥の効果が大きい
要約 籾の少ない短穂性をもつ発酵粗飼料用水稲品種「たちあやか」の採種栽培においては、穂肥を多く施用することが採種効率向上に有効である。穂肥により一穂籾数および総籾数が増加し、比重選歩合と発芽率には影...
アラビノースおよびキシロース濃度はカボチャ貯蔵性を反映する指標である
要約 カボチャ成分は貯蔵性の違いを反映する。貯蔵性の高い品種ではアラビノース、キシロースの濃度が初期において低濃度で推移することを利用し、貯蔵開始時の濃度から貯蔵性の評価が可能である。 キーワード カ...
要約 大気CO2濃度の上昇によりコメ品種「あきたこまち」の収量は増加するが、高温条件では生育期間が短縮し、収量の受容器官になる籾数の増加程度が小さくなる。さらに籾の充実程度を示す登熟歩...
要約 赤外光を利用してササゲ子実の粉体サンプルの窒素含有量を推定し、これをタンパク質含有量に換算することにより、育種過程で利用可能な子実タンパク...
要約 北海道における中生品種の移植水稲栽培において慣行栽培と同程度の収量、産米品質を維持可能な栽植密度は約15株/m2(泥炭土以外)または約18株/m2(泥炭土)である。疎植では2.4日から5.2...
要約 東北および北陸地域におけるタマネギの春まき夏どり作型の開発により、これら地域での生産性が慣行の秋まき作型より向上し、端境期出荷も可能となる。公表した栽培マニュアルから、適品種選定等栽培技術情報...
要約 吸収リン量に対する乾物生産量を示す一つの重要な指標であるリン利用効率(PUE)に関する量的形質遺伝子座(QTL)は、イネゲノムの第1および11染色体上にある。 キーワード イネ, リン利用効率, ゲノムワイド連...
プラウ耕・グレーンドリル播種による稲-麦-大豆の2年3作輪作体系
要約 耕起にスタブルカルチ、播種にグレーンドリルを用いる本体系を仙台平野津波被災圃場で実証した平均収量は、水稲乾田直播533kg/10a、小麦403kg/10a、狭畦密植大豆226kg/10aであり、60kg当たり費用合計は東北...
要約 アップカットロータリを活用した播種機で、ロータリの整地板を外した状態で、ロータリ後方へ飛散する土の中に種子を散粒することにより、目的とする播種深度を保ちつつ全面播きを一工程で、畑状態の圃場に麦...
「イタリアンライグラス中間母本農3号」を利用した低硝酸新品種
要約 「イタリアンライグラス中間母本農3号」及びその後代系統を育種母材として育成したイタリアンライグラス新品種の硝酸態窒素濃度は、堆肥や窒素肥料を多量に施用する栽培条件において、市販品種で最も低いレ...
飼料用トウモロコシの新たなカリ減肥指針「土壌養分活用型カリ施肥管理」
要約 飼料用トウモロコシ栽培において、カリ施肥が不要と判定される交換性カリの基準値を従来値よりも大幅に引き下げた36mg/100gとし、低カリ肥沃度条件におけるカリ施肥量を10kg/10aに抑える施肥管理により、目...
FOEAS導入圃場で不耕起播種機を用いた低コストな水稲・小麦・大豆輪作体系
要約 FOEASを導入した大規模営農において、高能率な大型不耕起播種機の使用、事前の耕起・整地による水稲乾田直播、小麦の追肥重点施肥、大豆の不耕起播種等を用いた技術体系により、全算入生産費を慣行対比で稲...
関東地域におけるトウモロコシ二期作栽培に適した品種の早晩性及び栽培適地
要約 関東地域では関東中部(栃木県南部)を北限として飼料用トウモロコシの二期作が可能であり、4月上旬~7月下旬の1作目には極早生~早生品種が、8月上旬~11月あるいは12月までの2作目に中生から晩生品種が適す...
要約 東海の小麦栽培において、節間伸長開始期は、幼穂が小花分化期の時であると共に、偽茎長(地面から最上位の展開葉の葉節までの長さ)が約5cmの時である。偽茎長は窒素追肥の時期や麦踏みの時期などに関係する...
要約 東北地域における水稲品種・系統の高温耐性を評価するため、ガラス温室で高温条件の栽培を行い、高温耐性の基準となる品種・系統を選定した。検定基準品種は登熟期間の気温条件が異なる熟期に分けた15品種・...
要約 「東北5号」は根雪期間80日程度までの地域で栽培が可能なイタリアンライグラス四倍体早生品種である。「ワセアオバ」では雪腐病が問題となる地域において10%以上多収である。 キーワード イタリアンライグラ...
乳酸菌添加は施肥の異なる茎葉型飼料イネサイレージの発酵品質を改善する
要約 茎葉型飼料イネ「リーフスター」の無添加サイレージは、窒素の施用により粗タンパク質含量が増加し、酪酸発酵により発酵品質が低下する。乳酸菌の添加は、窒素施肥12kg/10a、堆肥2t/10aの施用量までは乳酸発...
要約 「つきあかり」は、極めて食味が優れる水稲粳品種である。収量性に優れ、炊飯米の外観が良いため、弁当等の用途への利用が期待される。寒冷地南部では早生に分類され、中生の主力品種「コシヒカリ」との作期...