要約 ニュージーランドの子牛生産コストは日本の大規模経営平均の約7分の1であり、コスト格差の主な要因は周年親子放牧に加えて、自然交配、輪換放牧と哺育能力の高い繁殖牛選抜、ケール等を利用した冬季飼養、キ...
要約 内生遺伝子のRNA-dependent RNA methylation(RdDM)によるtranscriptional silencing (TGS)誘導を介した形質改変は、これまでイネでは困難とされていたが十分に適用可能である。しかし、形質の安定性には課題...
要約 ゲノム編集と体細胞クローン技術を用い、余分なDNA断片を挿入することなくウシの疾患原因遺伝子が修復できる。 キーワード ゲノム編集、クローン技術、黒毛和種、遺伝子修復、ゲノム育種 背景・ねらい 家畜...
要約 リンゴ台木の育種において、挿し木発根性に対して主働的に寄与するQTLに連鎖するDNAマーカーMdo.chr17.5の遺伝子型を指標として、休眠枝挿しによる発...
要約 外来遺伝子をゲノム編集の標的として利用することで、CRISPR/Cas9によるキクのゲノム編集技術が可能となる。栄養繁殖性の高次倍数性の園芸植物におい...
キクタニギクの高温開花遅延において高温感受性が高いのは暗期後半である
要約 キクは高温で開花が遅延することが問題となっている。キクタニギクにおいて高温に対する感受性が高い時間帯は暗期後半である。高温による開花遅延はフロリゲン様遺伝子の発現抑制によるものである。 キーワ...
南九州の夏播き栽培に適するネコブセンチュウ増殖抑制エンバク「スナイパー」
要約 夏播き栽培でネコブセンチュウの増殖を抑制するエンバク「スナイパー」は、播種適期より20日程度遅く播種した場合でも年内に出穂する極早生品種で、南九州では他の普及品種と同程度に多収である。 キーワー...
要約 形質転換体由来の蛍光タンパク質をマーカーとして用い、キク植物体の培養葉切片の癒合と癒合部分からの植物体再分化を介して、キク周縁キメラ植物を作出できる。 キーワード 周縁キメラ、キク、組織培養、蛍...
低標高地での越夏性や永続性に優れるトールフェスク極早生品種「Kyushu 15」
要約 トールフェスク「Kyushu 15」は、出穂が早生品種「ナンリョウ」より1週間程度早く、低標高地の越夏性と永続性に優れる極早生品種で、放牧に利用できる。 キーワード トールフェスク、越夏性、永続性、放牧、...
多収と耐倒伏性を両立させた夏播き用エンバク極早生品種「K78R7」
要約 夏播き用エンバク極早生品種「K78R7」(商品名:アーリーキング)は、9月上旬に播種し、年内に収穫する作型で既存の多収品種と同程度以上の収量性と極強の耐倒伏性を兼ね備えた品種であり、ひょう紋病等に対す...
要約 雌牛の繁殖性の改良指標として初回授精受胎率の遺伝的能力を評価するとき、未経産から2産までの初回授精受胎率の情報に初産305日乳量と空胎日数の情報を加えることで、初回授精受胎率の推定育種価の信頼度を...
北海道検定牛群における泌乳持続性の分娩年次変化及び産乳・繁殖との関係
要約 泌乳持続性(LP)は1993年以降上昇傾向を示す。高LP牛はピーク乳量や初期増加乳量が低い特徴があり、305日乳量は初産次を除き低いが、搾乳日数が長く、乾乳日数が短く、総乳量が多く、分娩間隔が長い。 キーワ...
要約 生物研が参加する国際ブタゲノム解読コンソーシアムは、ブタゲノムの約90%の塩基配列の高精度解読を行った。また約15,000個のブタ遺伝子の配列解読を行い、約25,000個のブタゲノム上の遺伝子の存在を明らか...
要約 マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ品種同士を交配して、その子供を育成し、より病原力の強いマツノザイセンチュウを接種するなどの検定を進め、格段に高い生存率を示す第二世代品種を初めて開発しました。...
要約 シロイヌナズナ由来の不良環境耐性遺伝子DREB1Aを遺伝子組換え技術により導入したサトウキビは乾燥ストレス耐性を示す。 キーワード 遺伝子組換え、乾燥ストレス耐性、サトウキビ、バイオマス資源作...
要約 身近な植物であるトマトは、交雑・自殖ともに容易である上、果実の色や形に明確な遺伝変異が存在するため、食育や遺伝・品種改良の学習教材に適している。この特性を生かして、学校活動の中でトマトのオリジ...
豚の産子数における選抜指標は総産子数よりも生存産子数のほうが効率的である
要約 豚における生存産子数の選抜は総産子数(生存産子数と死産数の和)の 選抜に較べて、選抜反応が大きく、遺伝的パラメーターの偏りの影響も小さいため、産子数を効率的に育種改良するための選抜指標として適し...
始原生殖細胞と生体の同時保存によるニワトリ遺伝資源の効率的保存システム
要約 ニワトリ遺伝資源の保存において、ニワトリ胚の採取血液より分離した始原生殖細胞を凍結保存するとともに、採血後の胚の孵卵を継続し、孵化させることによって生体としても維持することにより受精卵を最大限...
血清飢餓培養した体細胞ミトコンドリアの注入はウシ卵子の発生率を低下させる
要約 7日間血清飢餓培養を行ったウシ線維芽細胞より精製したミトコンドリアは、MⅡ期のウシ卵子へ顕微注入することにより、単為発生能を低下させる。同様に、マウス線維芽細胞より精製したミトコンドリアの顕微注...
選抜育種した高水温耐性品種の養殖現場における既存品種との特性の差異
要約 千葉県ノリ養殖の年内生産量は、水温上昇等によって変動が大きく近年は減少傾向にある。これに対応するため、室内選抜育種によって高水温に耐性を有するノリ系統を作出した。この系統を秋芽生産期に既存品種...