新たな無花粉スギ品種の開発と今後の品種改良を促進するDNA マーカーの開発
要約 初期成長に優れた新たな無花粉スギ品種「林育不稔1号」を開発しました。また、今後の無花粉スギの品種改良の促進につながる、高い精度で無花粉遺伝子...
粗飼料用オオムギの穂形状は黒毛和種育成牛の嗜好性に影響を及ぼす
要約 ホールクロップ利用において、無芒および三叉芒のオオムギは硬い芒がないため、通常の芒を持つオオムギに比べて、黒毛和種育成牛の嗜好性が高い。 キーワード 粗飼料用オオムギ、穂形状、嗜好性、黒毛和種育...
要約 水田環境でアンモニア態窒素濃度が上昇すると、イネの根による窒素吸収能力は低下する。アンモニア態窒素吸収能力を調整する遺伝子OsACTPK1を同定した。 OsACTPK1の機能が失われたact...
要約 播種箱を用いたイネ冠根の伸長方向および数を分布として評価する簡易検定法は、従来のバスケット法に比べて、調査期間を短縮し、かつ単一面積当たりの調査個体数を大幅に増やすことができ、多様な遺伝資源や...
水稲の開花期における高温不稔耐性を再現良く効率的に評価できるシステム
要約 水稲高温不稔耐性評価システムは、人工気象室において、ランプから穂までの距離を個体間で一定にできる機能を持ち、稈長の異なる多数の水稲品種・系統の高温不稔耐性を、年間を通して同一条件で再現良く効率...
紫斑点病抵抗性のソルガム細胞質雄性不稔系統「JNK-MS-7A」および維持系統「JNK-MS-7B」
要約 「JNK-MS-7A」および「JNK-MS-7B」は、それぞれ、早生の細胞質雄性不稔系統および維持系統である。紫斑点病抵抗性遺伝子(ds1)を持ち、一代雑種品種「ナツサカエ」の種子親系統として利用できる。 ...
炊飯後に褐変しにくく、食味に優れる二条裸麦品種「キラリモチ」
要約 裸麦品種「キラリモチ」は、プロアントシアニジンフリーの特性を有し、炊飯後に褐変しにくい。もち性であるため食味に優れ、既存品種に比べてβ-グルカン含量が高い。オオムギ縞萎縮病、うどんこ病に抵...
要約 ヤマノイモ(Dioscorea)属作物の一種であるギニアヤム(D. rotundata)の全ゲノム配列を世界に先駆けて解読した。得られたゲノム情報からギニアヤムの性別を決定するゲノム領域を同定した。...
要約 西アフリカ産遺伝資源のうち、アジアイネの栽培種 (Oryza sativa L.) は、いもち病に対して広い変異を有し、多くの品種が高い抵抗性を示すが、アフリカイネの栽培種 (O. glaberrima Steud.
要約 GmERA1遺伝子の発現を抑制したダイズでは、乾燥ストレスに対する生理応答が促進され、干ばつ耐性が向上する。 キーワード ダイズ, 干ばつ耐性, ウイルスベクター 背景・ねらい 世界各地で頻発して...
要約 「JNK-2」は中生のスーダングラスの自殖系統である。高消化性(bmr-6)および紫斑点病抵抗性遺伝子(ds1)を持ち、一代雑種品種「ナツサカエ」の花粉親系統として利用できる。 キーワード 自...
要約 サトウキビより出穂が早い日本で収集されたエリアンサスの出穂は、電照処理により遅延させることが可能である。株出し時期を遅らせた材料に処理を実施することで遅延効果が高まる。出穂を遅延させた穂は花粉...
要約 「ナツサカエ」は早生のスーダン型ソルガムで紫斑点病抵抗性である。暖地では4月下旬から5月中旬播種で「峰風」より年間乾物収量が高く、また、イタリアンライグラスの9月下旬播種前に2番草を収穫ができる。...
南方さび病抵抗性で晩播できる早生の飼料用トウモロコシ新品種「さとみどり」
要約 飼料用トウモロコシの新品種「さとみどり」は、九州での早晩性が"早生"で、南方さび病抵抗性が強く晩播栽培ができる。晩播栽培では晩生品種と同程度のTDN収量、春播き栽培では中生品種以上の収量で耐倒伏性...
ワラビー萎縮症及び南方さび病抵抗性飼料用トウモロコシ新品種「なつひむか」
要約 飼料用トウモロコシの新品種「なつひむか」は、九州の夏播き栽培の減収要因であるワラビー萎縮症と南方さび病に抵抗性の晩生品種で、耐倒伏性や折損抵抗性も強い。晩播適性も高く、九州の夏播き及び晩播栽培...
葉緑体ゲノム情報に基づくエリアンサス、ススキ、サトウキビの系統分化の解明
要約 エリアンサスおよびススキの葉緑体ゲノムサイズは、それぞれ141,210bpおよび141,416bpであり、イネ科植物に共通の76種類のタンパク質コード領域を含む。これらの塩基配列を用いた系統解析の結果は、サトウキ...
日本で収集されたエリアンサスの遺伝学的特性の解明とSSRマーカーの開発
要約 日本で収集されたエリアンサスは、染色体数に違いはないものの、温帯地域(九州以北)で収集された遺伝資源のDNA含量は、沖縄を含む熱帯・亜熱帯地域で収集された遺伝資源のそれより有意に高い。これらの遺...
バングラデシュにおけるいもち病菌レースの分化とイネ遺伝資源の抵抗性変異
要約 バングラデシュにおける、イネ遺伝資源のいもち病抵抗性変異は多様である。イネいもち病菌レースは栽培されているイネ品種の抵抗性遺伝子型に対応しており、天水田と灌漑水田では異なるレースが分化している...
要約 キクの花弁では低い生合成活性と高い分解活性により、葉よりもクロロフィル量が少ない状態が作られている。緑色花弁では白色花弁よりもクロロフィル蓄積量が多いが、この要因の一つとして、生合成活性が高い...
要約 「くすもち二条」は暖地・温暖地の平坦地に適応する皮性のもち性二条大麦である。「ニシノホシ」と比較して、出穂期は同等で、成熟期は2日程度早い。短稈で穂が長く、穂数および整粒歩合は同等だが整粒重は...