野生イネ遺伝子の活用によって雑草の生育を抑制する新たな草型のイネ
要約 野生イネ遺伝子を活用して新たに作出したイネは、玄米品質や収量を変えることなく、雑草の生育を抑制する新たな草型(開張型)を有する。本成果は、水稲栽培における除草剤使用量の削減に貢献し、生産者にも環...
要約 北海道水稲糯品種「きたゆきもち」と「しろくまもち」間で異なる糊化特性および餅の硬化性に関わる遺伝領域が第2染色体上に検出される。領域内の澱粉枝付け酵素SbeIIbのコード領域上に存在するSNPを基にした...
要約 日本産高級マスクメロンの標準品種「アールスフェボリット春系3号」の全ゲノム情報を解読し、遺伝子情報をデータベース化して公開する。さらに複数のメロン系統のゲノム情報を解読して比較し、レトロトラン...
要約 ラピッドビスコアナライザーの測定容器(RVA缶)を用いて炊飯から物性測定までを行う炊飯米物性評価法である。物性測定容器を用いて炊飯することで5 gと少量の精白米で一日に最大50点程度の炊飯米物性が評価可...
要約 ダイズの機能性成分であるソヤサポニンやカンゾウの有効成分であるグリチルリチンの合成に必要なC3位グルクロン酸転移酵素は、セルロース合成酵素ファミリーから派生した新規な配糖化酵素である。本酵素を用...
要約 ブタ血中の代謝物である分岐鎖アミノ酸濃度の高さは、豚の筋肉内脂肪含量の高さを推定する指標となるため、育種効率化が期待される。 キーワード 豚肉質、筋肉内脂肪含量、メタボロミクス、分子マーカー、分...
べと病菌感染時に発現が誘導される「シャインマスカット」の防御応答関連遺伝子
要約 中程度のべと病抵抗性を示すブドウ「シャインマスカット」において、5種類の防御応答関連遺伝子の存在が明らかとなり、その中の一つであるPR-2 はべと病菌の感染時に発現誘導される。 キーワード ...
要約 ダイズのサポニン組成には4種類の自然変異体が存在する。同定した各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体は、自然変異体と同様のサポニン組成を示す。遺伝子情報ならびに変異体を...
要約 胚乳デンプン難糊化性変異系統AGE1およびAGE2はデンプン分枝酵素BEIIb遺伝子の機能が低下しており、DNAマーカーを用いてインディカ米型デンプン合成酵素SSIIa遺伝子と組み合わせることで...
炊飯後に褐変しにくく、食味に優れる二条裸麦品種「キラリモチ」
要約 裸麦品種「キラリモチ」は、プロアントシアニジンフリーの特性を有し、炊飯後に褐変しにくい。もち性であるため食味に優れ、既存品種に比べてβ-グルカン含量が高い。オオムギ縞萎縮病、うどんこ病に抵...
イネいもち病圃場抵抗性遺伝子の効果をなくしてしまうイネの遺伝子座
要約 「さとじまん」(関東209)は、イネいもち病圃場抵抗性遺伝子Pb1を持つにも関わらず抵抗性を発現できない。「関東209」を解析した結果、Pb1抵抗性を伝えるサリチル酸感受性が低下しており、...
リンゴ「ふじ」のハプロタイプ家系解析で蜜入りなどの原因染色体領域を解明
要約 リンゴ「ふじ」の染色体上に散在する大量のSNP遺伝子型から、家系品種(脚注1)への「ふじ」染色体の伝播が追跡できる。「ふじ」が保有する「蜜入り」...
ウンシュウミカンの親がキシュウミカンとクネンボであることをDNAマーカーで推定
要約 206種類のSNPマーカーを用いたカンキツ67品種系統のDNA鑑定により、ウンシュウミカンの種子親がキシュウミカン、花粉親がクネンボと推定される。
「はねうまもち」のもち性遺伝子を判別するDNAマーカーの開発
要約 「はねうまもち」は「ファイバースノウ」に突然変異処理を行って作出したもち性大麦系統である。DNAマーカー「dCAPS-waxy-Sac II」又は「dCAPS-waxy-Sal I」を使用することで、「はねうま...
要約 長崎県と共同育成した六条裸麦新品種「長崎御島」は、「御島裸」と比較して、出穂期で7日、成熟期で5日程度の早生で、短稈で倒伏に強く成熟期の稈の...
収量および果形の優れる単為結果性のナスF1品種「あのみのり2号」
要約 「あのみのり2号」は「あのみのり」と同等以上の高い単為結果性を有し、着果促進処理を行わなくても果実は正常に肥大する。さらに、「あのみのり」よりも収量性および果形が優れる。 キーワード ナス、単為...
寒地向け多収・低アミロース米水稲新品種候補系統「北海324号」
要約 「北海324号」は北海道での出穂期が"やや早"に属し、Wx1-1とqAC9.3の2つの低アミロース遺伝子を持つアミロース含有率が約10%の系統である。炊飯米は粘りが強く良食味であり、玄米ご飯やい...
要約 稲良食味系統「空育162号」の有するアミロース含有率を1ポイント程度低下させるQTL(qAC2)は、第2染色体上の74.9kbの領域内にある。qAC2はデンプン粒結合型デンプン合成酵素遺伝子Wx
黒斑病・黒星病複合抵抗性を持つ良食味のニホンナシ新品種「ほしあかり」
要約 「ほしあかり」は、黒斑病と黒星病に対して複合抵抗性を持つ、やや早生で良食味のニホンナシ新品種である。殺菌剤無散布圃場での栽培でも両病害の発生は認められず、減農薬栽培や黒星病の多発する年次・地域...
ニンジンの香気特性の品種間差異とそれを形成する重要香気成分の特定
要約 官能評価により、ニンジン品種の香気特性の特徴付けを行うことができる。また、GC/MSによる香気成分の分析データから、官能特性値と関連が強い成分を明らかにできる。 キーワード ニンジン、官能評価、QDA、...