日本のトマト品種改良は多収化させず、果実糖度を高めて水分含量は維持した
要約 日本のトマトでは品種改良による多収化はみられない。桃太郎系品種以外では果実の糖度と乾物率との間に強い相関関係がみられるが、桃太郎系品種では果実の乾物率当たりの糖度が高く、それ以前の品種よりも糖...
要約 オオムギの完全長cDNA塩基配列情報を利用して、オオムギゲノムに存在する26,159遺伝子の構造を決定した。本情報は、農業上有用な遺伝子の同定を可能にし、オオムギの品種改良に役立つ。 キーワード オオムギ...
要約 粒形の形質情報を簡便かつ迅速に抽出することが可能なソフトウエア(SmartGrain)を開発した。従来手法に対する計測精度および作業効率の向上を確認し、粒形の僅かな差異を制御する遺伝子の単離に...
高CO2濃度によるコメの増収効果は高温条件で抑制される-岩手と茨城で実施したFACE実験から予測、品種による違いも確認-
要約 国内の2地点におけるFACE(開放系大気CO2増加)実験の結果、高CO2濃度によってコメの収量は増加しましたが、その効果は高温条件で低下することが分かりました。また、高CO2
葉の水分保持に関与するオオムギのEibi1遺伝子の単離と機能解析
要約 葉のクチクラ層の構造が崩れ水分を保持できないオオムギの突然変異体eibi1を解析し、その原因がHvABCG31遺伝子の機能消失によるものであることを発見した。イネでも、対応する遺伝子であ...
オオムギ完全長cDNA 24,783配列をデータベースから公開
要約 全ゲノム情報が解読されていないオオムギから大規模な完全長cDNAライブラリーを構築し、このうち代表的な24,783のcDNAの全長配列を解読した。本配列は各遺伝子の機能情報と共に生物研のウエブサイトから公開...
要約 水中でのイネの葉の光合成活性状況をクロロフィル蛍光から把握する技術を開発し、冠水耐性を示すイネの選抜の簡便化を可能にする。 キーワード イネ、冠水、クロロフィル蛍光、光合成、耐性評価 背景・ねら...
要約 我が国には200種類を超えるサクラの伝統的栽培品種があります。祖先が育てた栽培品種を正しく継承して、将来の利用に役立てていくため、DNAマーカーによる精度の高い品種識別技術を開発しました。 背景・ね...
気候変動影響下におけるバングラデシュの長期的な食料安全保障の条件
要約 コメを主食とするバングラデシュでは、21世紀中の気温上昇が2.5℃程度までならば、現在の単収(収量)成長率で食料供給が保たれるが、それ以上では減少する可能性がある。今後は長期的な視点から、高い収量成...
トマトのジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子を判定するDNAマーカー
要約 国内のジャガイモシストセンチュウ抵抗性トマト品種は抵抗性遺伝子Hero Aを持ち、新規作成PCR-RFLP DNAマーカーによって明確に判定できる。 キーワード ジャガイモシストセンチュウ、トマト、抵抗性...
要約 身近な植物であるトマトは、交雑・自殖ともに容易である上、果実の色や形に明確な遺伝変異が存在するため、食育や遺伝・品種改良の学習教材に適している。この特性を生かして、学校活動の中でトマトのオリジ...
要約 日本で最も重要なイネ品種「コシヒカリ」の全ゲノム塩基配列を解読し、「日本晴」塩基配列との比較により、67,051か所の一塩基多型(SNP)を検出した。この情報を用いて品種改良の歴史において重要な151品種...
要約 イネの穂発芽耐性遺伝子Sdr4を単離し、Sdr4が種子の発達過程で休眠性を誘起する因子であることを明らかにした。多様なイネ品種の発芽率とSdr4の塩基配列を比較した結果、Sdr4は休眠性...
要約 マニュアル化した遺伝子組換えカイコの大量飼育法により生産した、緑色蛍光絹糸および赤色蛍光絹糸を活用して、撚糸会社、織物会社、有名デザイナーおよび人形メーカーによる異業種連携により、ウエディング...
コメの粒幅を大きくしたDNA変異の同定とイネ栽培化における役割の解明
要約
イネの粒幅を決める遺伝子のひとつqSW5 を単離し、日本晴がqSW5欠失変異により、収量性が増加することを明らかにした。また、その欠失の有無を各種イネ在来品種で調べ、他の栽培化関連変異の分布と比...
遺伝子組換えカイコを用いた蛍光色を持つ高機能絹糸の開発とその利用
要約 遺伝子組換えカイコの作出技術を利用して、緑、赤、オレンジ色等の蛍光を持つ絹糸を始めとして、極細の繭糸、細胞接着性を高めた絹糸を作る実用系統を育成した。次いで、導入した遺伝子産物の性質を残したま...
要約 ポプラの花成を促進する遺伝子や抑制する遺伝子を単離しました。遺伝子組換え技術を用いて、それらの遺伝子を制御することで、ポプラを短期間で開花させるなど、花成を自在に制御することに成功しました。 ...
要約 DNAマーカーによって、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子H1およびジャガイモYウイルス抵抗性遺伝子Rychcを判定できる。 キーワード ジャガイモシストセンチュウ、ジャガイモYウイルス、抵抗性遺伝子、...
要約 高茎水分による大豆の青立ち現象は、各種ストレスによる莢実減少などにより、登熟後半に根系へ光合成産物がより多く分配されて根系の吸水力が維持されることが関係している。 キーワード 大豆、青立ち、茎...
要約