東北地方北部におけるセット球を用いたタマネギ初冬どり新作型に適した栽培条件
要約 東北地方北部において、タマネギ極早生品種のセット球を8月12日頃に定植することにより、暖地のセット球を利用した慣行作型に比べて1ヶ月程度早い11月に生食用タマネギを収穫することができる。被覆マルチの...
ダイズ品種「里のほほえみ」における不定形裂皮粒の発生量と開花時期の関係
要約 「里のほほえみ」の裂皮粒は不定形裂皮粒と線形裂皮粒に大別され、不定形裂皮粒が主要部分を占める。不定形裂皮粒の発生量と開花時期の間には高い負の相関が認められ、開花時期は「里のほほえみ」の不定形裂...
トマト、さやえんどう、スイートピーの初期生育に影響する土壌中クロピラリド濃度
要約 供試した作物の中でトマト(ミニトマト)はクロピラリドに対する感受性が最も高く、土壌中クロピラリド濃度が1 μg/kg乾土以上で初期生育に影響が現れる。また、土壌中クロピラリド濃度が高いほど早くかつ複...
関東地域のダイズ有機栽培には「フクユタカ」の7月上~中旬播種が適している
要約 関東地域におけるダイズ有機栽培には、中~晩生の品種が適している。「フクユタカ」は関東地域の一般的な標準播種期よりやや遅い7月上~中旬に播種することで、カメムシ等による吸汁害が軽減され、200kg/10a...
小型トラクタにより中耕管理が可能なパリセードグラスの広条播種栽培
要約 線虫抑制性飼料作物パリセードグラスは初期生育が緩慢のため、中耕管理により雑草抑制する条播栽培が有効である。条間120cmで播種すると13PS程度の小型トラクタにより中耕管理できる。このときの収量は栽培...
要約 構築したデータベースは利用目的、地域、時期等に適合するカバークロップの機能、栽培条件等の情報について、インターネットを介して広く簡易に検索利用でき、情報提供の面から「環境保全型農業直接支払制度...
要約 窒素付加堆肥の窒素肥効率は0.7で土壌中での窒素の溶出はナタネ油粕よりも速い。本堆肥を全面全層施用した野菜栽培では化学肥料主体の慣行施肥と同等の収量、品質が得られ、跡地土壌の交換性カリウム含量も...
南九州シラス台地上の多腐植質厚層黒ボク土畑における年間浸透水量
要約 土壌保水量の実測に基づく水収支法によって推定される無植生条件の多腐植質厚層黒ボク土畑における1m深を通過する年間浸透水量は、年間降水量(2536mm)の約65%である。また、春夏作期間は秋冬作期間よりも...
要約 畦表面硬化法は、降雨後の排水が迅速で、出芽率は安定して高い。生育量の多くなる播種期早進化での安定生産を図るには、播種深度を5~8cmとし、播種密度を8.9~13.3株/m2(1株2本立て)にするとことが効果的で...
要約 畑雑草の多くはキタネグサレセンチュウの好適寄主であるため、対抗植物栽培時の雑草は線虫密度の低減効果を阻害する。すき込み後も線虫密度が減少するマリーゴールドに比べ、殺線虫作用が劣る野生エンバクで...
水稲ロングマット水耕苗の麦あと普通栽培における生育特性と側条施肥への適応性
要約 二毛作地帯の麦あと普通栽培条件で、ロングマット水耕苗の苗質は稚苗と同程度であり、本田初期生育はやや小さめに推移する。出穂、成熟はやや遅くなるが慣行の箱育苗の中苗と同等の収量であり、側条施肥も適...
要約 水耕ホウレンソウは、1穴当たりの株立ち数が少ないほど、また、生育ステージが早いほど、アスコルビン酸濃度が高く、硝酸態窒素濃度が低い。水耕栽培の給液回数を葉長15cm程度から制限し、更に、収穫約1週間...
トルコギキョウの固化若苗定植と種子冷蔵によるトルコギキョウのロゼット回避
要約 トルコギキョウの秋出し作型では、固化剤を利用した若苗定植と種子冷蔵を併用することによって、ロゼットが回避され切り花品質が向上するが、品種によって効果の大きさは異なる。 キーワード トルコギキョウ...
硝酸態窒素濃度を低減できる秋作エンバクの栽培技術と導入地域の推定
要約 極早生エンバクを11月初旬に出穂するように播種し、収穫時の乾物率を50%以上にすることで硝酸態窒素濃度を0.2%以下にできる。そのためのエンバク播種日を求めた。また、本技術をトウモロコシと組み合わせる...
促成ナスのロックウール栽培における播種期の前進化と若苗定植による生産安定
要約 宮城県における促成ナスのロックウール栽培では播種期は7月下旬で、本葉4葉期に定植すると冬期の草勢が維持しやすく収量が高くなる。 背景・ねらい 宮城県内では県北地域を中心にロックウール耕ナスの栽培面...