被覆尿素を利用した苗箱施肥法による「コシヒカリ」の穂肥の省力化
要約 溶出特性の異なる2種類の被覆尿素を混合し、育苗箱に層状に施用することによって、本田への穂肥を省略し、安定生産できる「コシヒカリ」の苗箱施肥法を確立した。 キーワード コシヒカリ、被覆尿素、苗箱施...
要約 稲作時に施用したオガクズ牛糞堆肥は、施用直後の稲作期間に約16%が、施用後3年間で約42%が分解される。分解に伴う窒素の供給は、麦作期間より稲作期間が多いが、1t(7.2kgN)/10aの単年施用では肥効は小さい...
水稲中生品種における晩期穂肥省略による玄米中タンパク質含量の低減
要約 水稲中生種の「ヒノヒカリ」および「森のくまさん」に対する出穂前10日頃の追肥を省略する施肥法は、標準施肥と同等の収量を維持しながら玄米中のタンパク含量を低減するのに有効である。熊本県農業研究セン...
要約 重窒素標識牛糞堆肥を用いて評価されるキャベツによる堆肥由来窒素の利用率は、堆肥単独施用で5.8%、化学肥料と併用の場合9.1%であり、堆肥由来窒素は外葉部より結球部で多い。熊本県農業研究センター・農産...
要約 湛水土壌中における2価鉄濃度の上昇は、直播されたイネ体内の鉄濃度を上げて生育を抑制し、苗立ち率を低下させる。播種深度を浅くすることや落水により鉄毒性を軽減できる。 背景・ねらい 湛水直播におけ...
要約 〔要約〕茶園からは地温の低い冬期を除いて多量の亜酸化窒素が発生する。亜酸化窒素発生量は窒素施肥量が30 kgN/10aを越えると増加するが、石灰窒素の併用により低く抑えることが出来る。 キーワード 茶園、...
要約 〔要約〕慣行施肥72kgN/10a/年に対し、被覆尿素を使用して春肥1回施肥で39kgN/10a/年にまで窒素施肥量を削減しても、一番茶の収量・品質は低下しない。 キーワード 被覆尿素、春肥1回施肥、窒素施肥量を削...
要約 被覆窒素肥料の組み合わせによるレタス2作1回施肥は窒素施肥量を20%削減でき、県基準施肥よりレタスの収量は15%増加する。長崎県総合農林試験場・環境部・土壌肥料科 背景・ねらい レタス産地ではほとんどの...
要約 〔要約〕通常の肥料を使って窒素施肥量を40kg/10a/年に削減した場合、吸収根の再生等により、茶の生葉収量および全窒素含量は確保される。硝酸化成抑制作用の強い石灰窒素を使用することによってさらに施肥...
異なるカルシウム濃度条件下におけるトマト青枯病抵抗性の品種・系統間差異
要約 〔要約〕トマト20品種・系統の幼苗の青枯病抵抗性を異なるカルシウム濃度条件下で検定した場合、抵抗性が高い品種・系統では培養液カルシウム濃度が高い条件で抵抗性が顕著に向上する。 キーワード トマト...
要約 前年の秋に播種した緑肥作物ヘアリーベッチは水稲移植前における水田雑草抑制効果が大きい。また、ヘアリーベッチの開花期にローラ鎮圧により生草マルチした水田に水稲を不耕起移植すれば、水稲生育前期の雑...
要約 促成ピーマンのかん水施肥栽培は、化学肥料を3割減肥しても慣行施肥栽培と同等の収量を得ることができる。鹿児島県農業試験場・土壌肥料部 背景・ねらい 促成ピーマンは、施設果菜類のなかでも施肥量の多い...
雨よけ栽培小ネギの長期連作で養分が集積した土壌における施肥窒素の削減
要約 小ネギ栽培で長期連作により養分が集積した土壌では、施肥窒素を削減できる。作土に無機態窒素が35kg/10a以上集積している場合、初夏~初秋(6~11月)にかけては、無窒素で栽培しても標準施肥とほぼ同等の...
要約 ハウストマトにおいて籾殻牛糞堆肥5t/10aと緩効性肥料との併用の場合、緩効性肥料を3割減肥すると無減肥より跡地土壌の無機態窒素含量が少なくなり、かつ、トマトの根重および収量は増加し、品質も問題ない...
メチオニン(アミノ酸)の土壌混和のネコブセンチュウ密度低減効果
要約 アミノ酸の一種のメチオニンを土壌に混和すると、サツマイモネコブセンチュウの密度が顕著に低下する。また、トマトに対する線虫の寄生程度も下がり、トマトの生育が良くなる。メチオニン処理は、土壌中の物...
小ネギ栽培における少副塩肥料を用いた塩類集積の回避 高知農技セ
要約 従来からの土壌診断による施肥窒素の低減とともに、少副塩系肥料の使用により除塩を必要としない持続型施肥が可能となり、小ネギの省力安定生産が期待でき、環境負荷の低減にもつながる。高知県農業技術セン...
要約 年間降水量1880mmの黒ボク露地野菜畑で、窒素を45kg/10a/年施用し、葉菜類を年2作栽培すると、施肥窒素量の24%、牛ふん堆肥由来の窒素も含めた全窒素量の21%が硝酸態窒素として溶脱する。また、硝酸態窒素の...
要約 黒ボク土壌では圃場への正味の浸入水量、土層内の貯留水量の変化量、土壌溶液中の硝酸態窒素濃度から硝酸態窒素溶脱量を推定することができる。この方法には圃場レベルの栽培条件下で測定可能、ある程度任意...
要約 床土として火山灰土壌とpH調整済みピートモスを使用した場合、アールスメロンの育苗時における適正窒素施肥量は200~400mgN/リットルで、過剰窒素施肥は根量減少をひきおこす。また、育苗温度条件としては摂...
肥効調節型肥料を利用した側条施肥によるサトイモの3割減肥栽培
要約 サトイモの早堀マルチ栽培において、速効性肥料と肥効調節型肥料(40日タイプ)を併用(成分比1:1)し、側条施肥を行うことで、施肥量を3割減肥でき、環境負荷低減に有効である。鹿児島県農業試験場・土壌...