水酸化アルミニウムゲルを用いたウシのワンショット過剰排卵誘起法
要約 卵胞刺激ホルモンと水酸化アルミニウムゲルを混合した製剤を用いれば、従来6~8回の筋肉内投与が必要であった牛の過剰排卵処置を、ただ1回の投与で効果的に実現できる。 キーワード ウシ、家畜繁殖、過剰...
要約 黒毛和種雄子牛を人工哺乳する際に、段階的に哺乳量を増加させることで、自然哺乳産子(5か月間哺乳)と同等の発育を得ることができる。また、離乳前に哺乳量を減らすことで、養分摂取を液状飼料から固形飼...
要約 ウシの栄養膜小胞(Trophoblastic vesicle、TBV)は、子宮内に注入すると黄体退行抑制作用があり、受精卵移植において胚と共移植することで受胎率を向上させる可能性がある。また、TBVは授精後16日目の回収...
要約 電気化学顕微鏡を用いて凍結受精卵の融解直後の呼吸量を測定したところ、融解直後の呼吸量が高い集団は、その後の生存性が高いと思われる。 キーワード 受精卵、凍結、受胎率、品質評価、呼吸量、電気化学顕...
要約 「北乃桜号」は藤良系の「糸光」を父に、藤良系の「第7糸桜」を母方祖父とする哺育能力の高い血統で、脂肪交雑が特に優れ、繁殖雌牛の改良に適した種雄牛である。 キーワード 黒毛和種種雄牛、北乃桜、脂肪...
要約 新しい遺伝子増幅法であるLAMP法を利用して、簡易で迅速な牛受精卵の性判別技術を開発するとともにキット化を図り、その有効性を実証した。開発したキットは、63℃、35分でDNAを増幅し、反応液の白濁により簡...
哺育能力が高い血統で脂肪交雑に優れた黒毛和種種雄牛「北美津清号」
要約 「北美津清号」は哺育能力の高い気高系の「賢深」を父に、藤良系の「糸光」を母方祖父とする血統で脂肪交雑が特に優れ、繁殖雌牛の改良に適した種雄牛である。 キーワード 黒毛和種種雄牛、北美津清、脂肪交...
放牧乳用育成牛への受精卵移植後の黄体ホルモン製剤(CIDR)の適用
要約 放牧乳用育成牛(受卵牛)における受精卵移植の受胎率を向上させるため、移植直後の受卵牛にCIDRを挿入した(7日間)。その結果、移植前日にHCG投与した受卵牛群が高い受胎率を示した。 キーワード 受精卵...
組換えウシインターフェロンτの子宮内連続投与は発情周期を延長させる
要約 バキュロウイルス発現系により作出した組換えウシインターフェロンτを、発情周期の13日から24日に、ウシ子宮内に1日1回200mg投与することにより、黄体の退行が一定期間おさえられ、発情周期が延長する。 ...
要約 ウシの妊娠認識物質であるインターフェロンタウ(IFN-τ)について、その遺伝子の一部を大腸菌の利用頻度の高いコドンに改変することにより、遺伝子組換え大腸菌による大量発現が可能となった。精製した組換...
要約 体細胞クローン子牛は対照子牛に比べて、出生直後に採取した血中のコルチゾールとインスリン様成長因子(IGF)-1の濃度が低く、IGF結合タンパク質(IGFBP)1とIGFBP2のレベルが高いことから、分娩招来や胎子...
要約 ウシの栄養膜小胞(Trophoblastic vesicle、TBV)は、受精卵移植における受胎率を向上させる可能性のあるインターフェロンτを産生するが、凍結保護剤としてエチレングリコールなどを用いた緩慢冷却法により...
要約 全兄弟検定を組み込んだ検定システムを用いて黒毛和種種雄牛「深晴波」を作出した。気高系の「賢深」を父に、藤良系の「ほうせい」を母とする血統で、発育性は全国平均と同水準だが、脂肪交雑と皮下脂肪厚が...
要約 受胚牛にCIDR(膣内留置型徐放性黄体ホルモン製剤)とPGF2α(プロスタグランディンF2α)を併用すると、36~48時間内に92%の受胚牛に発情誘起させることができ、胚移植すると自然発情時の受胎率と差...
要約 採胚直後の牛にPGF2αを投与し、卵巣内の複数の黄体を人為的に退行させた結果、採胚後の発情回帰が早くなった他、年間採胚回数が57%、採胚総数が53%、正常胚数が65%増加する。 背景・ねらい 受精卵移植技術が...
要約 血統が明らかで、肉質等級4等級以上の優れた「黒毛和種」の卵巣を用いて、個体別体外受精法による胚の生産性を検討したところ、期待できる胚の生産個数は1頭当たり約4個であり、これを移植して生産された...
胚移植を活用した肉用牛経営−酪農経営の地域連携生産システムモデル
要約 地域連携生産システムでは、肉用牛経営と酪農経営が胚の出し手、受け手としての役割を各々分担する。また、胚移植を円滑に実施するための支援組織を組み込む。システム内の胚価格の設定は、両経営が新たに得...
ガラス化保存した牛胚の融解後のグリセリン・ショ糖液による3段階希釈法
要約 の胚は融解時にグリセリン・ショ糖液によって3段階希釈後、野外での移植に供した。その結果、受卵牛254頭中127頭(50%)が受胎し、10%グリセリン凍結牛胚の受胎率と差が認められなかった。 背景・ねらい ガ...
要約 黒毛和種子牛を人工哺育する場合に、91日間における給与方法を去勢子牛と雌子牛で変えることにより、去勢子牛ではDG0.87(日齢体重1Kg)、雌子牛ではDG0.82(日齢体重0.94Kg)の増体が得られる。大分県畜産...
要約 ホルスタイン種高能力乳牛から採取した受精卵を性判別し、雌と判定されたものを管内農家へ新鮮胚として配布、移植を行った。受胎率は70.0%、産子の性と判定の一致率は100%であった。性判別新鮮胚について近...