極短穂茎葉型イネWCSの飼料特性を活かして黒毛和種胚回収での正常胚率を向上させる
要約 非繊維性炭水化物(NFC)が高く、粗蛋白質(CP)が低い極短穂茎葉型イネWCSの飼料特性を利用して、給与飼料中のNFCとDIP(分解性蛋白質)の比率(NFC/DIP値)を5.8に設計した飼養管理により、残存卵胞数と変性胚数が...
要約 適正な吸引圧を維持することにより簡単に卵巣の卵胞内卵子を採取する器具を開発した。本器具は、本体とストッパー、ジョイント付きチューブで構成され、ヒト用痰吸引器に接続する。本器具の使用により効率的...
L-カルニチンは牛体外受精卵の胚盤胞期への発生率と耐凍性を高める
要約 発生培地へのL-カルニチンの添加により、牛体外受精卵内の脂肪が減少し、胚盤胞期への発生率や凍結保存・融解後の生存率が高くなる。 キーワード ウシ、体外受精卵、体外発生、L-カルニチン、胚盤胞、発生率...
免疫不全マウス体内で成熟させたブタ精子を用い、正常仔豚が誕生
要約 仔豚の精巣を免疫不全であるヌードマウスに移植し、その体内でブタの成熟精子を作出した。これを成熟卵と顕微授精させた後に雌豚に移植し、仔豚を分娩させることに世界で初めて成功した。本技術は、家畜だけ...
要約 交雑種肉用牛の雌に黒毛和種胚を移植し、分娩後に肥育する。通常肥育と比較して、ロース芯面積の減少、脂肪交雑の低下が見られるが、肥育期間の延長により枝肉重量は同等となる。経済的には一産取り肥育にメ...
グリセリンとショ糖の混合液を凍結媒液に用いた牛凍結胚直接移植法
要約 牛胚移植において、20%子牛血清加PBSの基礎培地に、1.36Mグリセリンと0.25Mショ糖を溶解した混合液を凍結媒液として形態ランクAおよびAーの胚を凍結し、融解後に直接移植できる。 キーワード 牛、胚...
体細胞クローン受胎牛の末梢血中エストロンサルフェートの濃度推移と妊娠期間
要約 体細胞クローン受胎牛の末梢血中エストロンサルフェート濃度は人工授精受胎牛に比べ低く推移し、妊娠中期以降、濃度上昇が遅れる傾向が認められる。体細胞クローン受胎牛は、胎子の成熟を図ることで分娩後の...
黒毛和種受胚牛への卵胞刺激ホルモン投与による誘起複数黄体の効果
要約 黒毛和種受胚牛への低単位卵胞刺激ホルモン投与により、6割の受胚牛に複数黄体が誘起される。複数黄体誘起牛は無処理牛より血液中黄体ホルモン濃度が高く、受胎率も高くなる傾向を示す。また、複数黄体誘起...
要約 PCR法で、フローサイトメーターによる精子分取の精度を評価できる。黒毛和種の分取精子を用いた体外受精および人工授精により、子牛の性比を偏らせることができる。精子をクエン酸緩衝液で希釈し、MTG法で凍...
春機発動後の豚において発育ステージの揃った胚を回収するホルモン処置
要約 春機発動後の豚にプロスタグランジンF2α(PGF2α)、PMSGとhCGを組み合わせて投与する方法は、発育ステージの揃った胚の回収が期待できる。 キーワード PGF2α、PMSG、hCG、ブタ、胚、発育ステ...
要約 黒毛和種雌子牛を人工哺乳する場合、哺育前期に哺乳量を段階的に増やすことで、自然哺乳と同等の発育となる。人工哺乳中の濃厚飼料摂取量は6週齢まで哺乳量に関係なく、6週齢以降は哺乳量を減量することで...
ホルスタイン育成牛への黄体ホルモン製剤(CIDR)の利用による受胎率向上
要約 ホルスタイン種育成牛への受精卵移植直後に、CIDRを7日間挿入すると受胎率が有意に高まる。 キーワード ウシ、受精卵移植、受卵牛、受胎率向上、CIDR 背景・ねらい ホルスタイン種育成牛は経産牛に比べ子宮...
携帯型測定器による血中アンモニア濃度は受卵牛選定項目になりうる
要約 ホルスタイン種および黒毛和種とも受精卵移植時の血中アンモニア濃度が不受胎牛で高く、血中アンモニア濃度が受卵牛選定の1つになりうる。 背景・ねらい 県内の肉用牛及び乳用牛の改良促進を図るためには、...
要約 妊娠認識のシグナルとして知られているウシインターフェロン(bIFN)τならびに特異抗体を作製し、測定系を確立した。類縁物質と交差反応が無く、bIFNτを特異的に検出し測定することができる。 キーワード 家...
過剰排卵処理排卵前卵胞吸引による成熟卵子回収と黄体形成およびその受胎性
要約 繁殖雌牛に過剰排卵処理を行い、発情観察後排卵前の大型卵胞を経腟採卵により吸引することで第1極体の放出した成熟卵子の回収が可能である。また、吸引7日後には受精卵移植可能な黄体が複数形成され、移植後...
要約 中山間地に偏在する繁殖和牛の高品質・安定生産に資することを目的に簡易採卵装置を開発した。本技術は、低コストで従来法と変わらない回収率を示し、受精卵回収から検卵まで短時間で終了する野外で有効な採...
ウシ栄養膜小胞は発情周期を延長させ胚と共移植すると受胎率が向上する
要約 ウシ栄養膜小胞を子宮内に注入すると、発情回帰が遅延し、血中プロジェステロン濃度が発情後25日目まで平均で1ng/mlを維持して黄体退行抑制が推察された。また、胚との共移植では、受胎率が50%以上になり...
要約 家畜市場に出荷された県内産子牛の出荷体重を用いた直接的遺伝効果の遺伝率は0.29で、母性遺伝効果の遺伝率は0.22で、遺伝相関は-0.29でる。 キーワード 肉用牛、黒毛和種、繁殖雌牛、母性遺伝効果、育種価 ...
要約 黒毛和種雄子牛を人工哺乳する際に、段階的に哺乳量を増加させることで、自然哺乳産子(5か月間哺乳)と同等の発育を得ることができる。また、離乳前に哺乳量を減らすことで、養分摂取を液状飼料から固形飼...
要約 同一ドナー細胞由来ホルスタイン種体細胞クローン牛3頭は一般牛同様に過剰排卵処理することにより受精卵を回収することができ、また、得られた胚の移植により後代牛の生産が可能である。 キーワード 乳用牛...