要約 牧草と飼料イネを組み合わせ、1頭当たり約33aの水田で、妊娠牛の約7か月間の放牧が通年可能なモデルである。このモデル導入による繁殖成績は良好で、肉用牛経営では飼養管理の省力化と飼養頭数の拡大がはか...
要約 標準泌乳曲線は5次のLegendre多項式とWilminkの指数式を併せたモデルを用い、全国を北海道、東北、関東・北陸・中部・中国、近畿・四国・九州の4区、産次を初産、2産、3・4産、5・6産の4区に分け、分娩月ご...
海上施設での中間育成におけるクロマグロ人工種苗の衝突死の発生頻度
要約 クロマグロ人工種苗の海上施設における中間育成(以下、海上育成)では、沖出し後の生残率が非常に低いことが問題となっている。原因の一つとして生簀網への衝突が知られている。本研究では、衝突死の明確な...
要約 ガザミの種苗生産で発生する大量死の原因解明を目的に、幼生の形態と種苗生産の生残率の関係を検討した結果、本来消失するはずのゾエアの背中の棘などの特徴がメガロパに残っている場合に生残率が低くなる傾...
アップウエリング装置を利用したアサリ稚貝飼育における淡水洗浄効果の検証
要約 アップウエリング装置を用いた自然海水の掛流しによるアサリ稚貝の飼育試験を行った。装置内の堆積物と付着物を除去するための洗浄方法について調査し、アップウエリング装置に水道水を掛けて洗浄する方法は...
乳用牛および肉用繁殖牛における牛白血病ウイルスの全国浸潤状況
要約 近年の全国的な牛白血病ウイルスの抗体陽性率は、乳用牛で約40%、肉用繁殖牛で約30%であるが、それぞれ地域差が認められる。また0歳時点で乳用牛の約20%、肉用繁殖牛の約15%が抗体陽性を示し、その後抗体陽...
国内新規のアルボウイルスの性状解明とRT-PCRによる検出法の開発
要約 近年、国内への侵入を繰り返し、牛の異常産との関連が疑われるサシュペリウイルスとシャモンダウイルスを、RT-PCRにより高感度に検出することができる。これらのウイルスは、欧州に出現した新興ウイルス(シ...
要約 持続性エストロジェン製剤であるエストラジオールプロピオン酸エステルとプロスタグランジンF2αを用いると、簡便にブタの発情周期を同期化できる。また、本法は、養豚農場においても発情同...
要約 暑熱下に分娩した乳牛は、血中のアスコルビン酸が減少し、チオバルビツール酸反応物(TBARS)が増加して体内の酸化ストレスが亢進している。分娩直後のTBARS濃度と肝機能の指標となる血中アスパラギン酸アミノ...
要約 2010年に発生した口蹄疫の流行データを用いて近距離の農場間伝播(近隣伝播)のリスク要因を分析したところ、豚農場は口蹄疫の近隣伝播を起こすリスクが高く、牛農場は飼養規模が大きいと近隣伝播を受けるリス...
ネットワークシミュレーションモデルを用いた馬伝染性貧血サーベイランスの評価
要約 馬伝染性貧血のサーベイランス手法を検討するため、競走馬以外の馬を対象に馬の移動に伴う本病の伝播モデルを構築した。乗馬施設の馬と施設間で移動する馬を検査対象にすることによって、サーベイランスの効...
要約 3つの血清型特異的遺伝子とサルモネラ特異的なinvA遺伝子を同時検出するマルチプレックスPCRにより、被検菌が家畜衛生及び公衆衛生上重要な7つのサルモネラ血清型であるか否かを高精度に判定できる...
唾液中のIL-18は豚の急性ストレスの非侵襲的マーカーとなる
要約 豚の唾液中IL-18濃度は急性拘束ストレス時に有意に上昇することから、非侵襲的なストレスマーカーとなりうる。IL-18の産生細胞は唾液腺の導管上皮細胞であり、その発現はストレスによる交感神経刺激と関連し...
東南アジアにおける豚を介した新型インフルエンザウイルスの出現リスク
要約 東南アジアでは豚でのウイルスの遺伝子再集合が頻繁に起こっており、豚を介した新型インフルエンザウイルスの出現のリスクが高いことが示唆される。一貫経営型養豚農場での豚インフルエンザサーベイランスに...
要約 水温、水面照度、日長条件、餌料サイズおよび密度等について適正な環境条件下でクエ種苗生産初期飼育の実証試験を行った結果、10日齢までの初期生残状況が約80%となり、クエの種苗生産初期飼育技技術を確立...
要約 アサリを高密度で飼育する技術を開発するために、飼育容器(砂敷き、被せ網あり)内への通気がアサリ稚貝の成長と生残に及ぼす影響を調査した。飼育容器内に通気を行うと、アサリ稚貝を高密度で飼育すること...
要約 グリシンに対するアサリ浮遊幼生の耐性は発育段階ごとに高くなり、正常発生率と摂餌個体率に悪影響を与えない濃度と浸漬時間は受精卵では1,000ppm濃度で10分、D型とアンボ期では10,000ppm濃度で30分、フルグ...
要約 試験規模でふ化から稚エビまで70%以上の生残率が安定的に得られるようになったイセエビ幼生の飼育技術を幼生期間がより短いとされるケブカイセエビ幼生の飼育に応用可能かどうか検証した。その結果、稚エビ...
要約 ブタの成長に伴い脂肪細胞が肥大する一方で、皮下脂肪組織には小さい脂肪細胞集団が常時存在する。 キーワード ブタ、背脂肪厚、皮下脂肪組織、脂肪細胞、細胞特性 背景・ねらい 豚枝肉取引規格において背脂...
要約 豚の唾液中IgA濃度は急性拘束ストレス時に有意に上昇することから、非侵襲的なストレスマーカーとなりうる。IgAの産生細胞は唾液腺形質細胞であるが、IgA陽性細胞数は耳下腺で少なく、下顎腺や舌下腺で多く...