インフルエンザウイルスゲノム自動解析ソフトウェア「FluGAS」の開発
要約 次世代シーケンサーで得られたインフルエンザウイルス塩基配列情報を迅速に解析することを目的に開発した本ソフトウェアは、解読したウイルス塩基配列を元に型別及び亜型同定や、遺伝子分節ごとの配列情報フ...
要約 公共牧場やその利用畜産農家等が省力的に取り組める、運搬時の労力および放牧初期ストレスを緩和する馴致技術ならびに適正なマダニ対策について、わかりやすく解説したマニュアルである。 キーワード 放牧牛...
ルーメン内セルロース分解菌Fibrobacter succinogenesは乳糖を利用する
要約 F. succinogenesを異なるセロビオース濃度を含む乳糖培地で培養すると乳糖のみの場合より誘導期と世代時間が短縮する。このことから、哺乳期のルーメンでは本菌は乳中の乳糖を利用し、飼料中のセル...
摂餌開始期における飢餓状態がスケトウダラ仔魚の生残と成長に及ぼす影響
要約 摂餌開始期のスケトウダラ仔魚に及ぼす飢餓の影響を飼育下で調べた。2~8℃で、初回摂餌は1~3日齢、point-of-no-return(PNR)は10~15日齢であった(図1、2)。孵化後の飢餓が短いほど成長と生残は良好であ...
黒毛和種繁殖牛に対する「たちすずか」WCSの飼料特性を活かした飼料設計
要約 「たちすずか」WCSは非繊維性炭水化物(NFC)が高く、粗蛋白質(CP)が低い飼料である。要求量に対するCP不足を補った上で、飼料全体のNFCと分解性蛋白質(DIP)の比率(NFC/DIP)を5.0~6.0程度にすると、分娩後に...
要約 クヌギ林放牧による原木椎茸と肉牛生産で構成される林畜複合経営は、経営資源の家族労働力と繁殖牛、里山の汎用利用が行われ、単一経営と比べて各部門の作業労働や経費が低減されるため収益性が高く、生産物...
要約 粗飼料多給下の黒毛和種子牛において、7.5ヵ月齢で離乳するとストレスレベルが低く、栄養の切り替えもスムーズなことから、3ヵ月齢離乳と比べ発育成績は向上する。 キーワード 黒毛和種子牛、粗飼料多給、発...
要約 乾乳前期40日のエネルギー水準を要求量の80%に制限すると、分娩直後の血漿中グルコースおよびケトン体の濃度変動と泌乳期のルーメンエンドトキシン産...
要約 泌乳持続性が高い牛群を飼養する酪農経営は乳牛1頭当たり年間乳房炎罹患回数が少なく、乳房炎治療費を始めとする家畜診療費が少ない。また、生乳販売代金に対する家畜診療費の割合も小さい。 キーワード 泌...
要約 我が国ブロイラーおよび採卵鶏の窒素・リン・カリウム排せつ量原単位を最新のデータに基づき推定したところ、窒素排せつ量原単位は従来のものより29-33%小さく、鶏ふんに由来するN2O排出量の算定...
要約 農研機構のワクチン製造施設で作られる牛疫ワクチンが国際標準ワクチンとして国際機関に認定されています。 キーワード 牛疫、ワクチン、清浄性維持、国際貢献、高度弱毒株 背景・ねらい 牛疫は高い致死性と...
要約 口蹄疫発生時の迅速な防疫対応を支援するため、口蹄疫の感染の広がりや、防疫対応に要する人員や費用の推定が可能な口蹄疫の伝播シミュレーターを開...
夜間帯のトリプトファン静脈内投与は子牛のメラトニン分泌を増加させる
要約 昼間帯にトリプトファンを子牛の静脈内に投与してもメラトニンの分泌量は変化しないが、夜間帯ではメラトニンの分泌量を顕著に増加させる。 キーワード トリプトファン、明暗環境、メラトニン、静脈内投与、...
要約 日本のIPCCガイドラインに準拠した牛の通常の放牧期間(5~10月)における排せつ物に由来するメタンの排出係数は0.076%で、IPCC既定値(0.067%)と同等であるが、一酸化二窒素の排出係数は0.684%で、IPCC既定値(...
生産現場での肥育豚への玄米および甘藷残さの給与はトウモロコシの代替となる
要約 養豚の生産現場において、肥育後期豚への飼料用玄米と干し芋加工残さまたは芋ようかん残さの併給は、トウモロコシ主体飼料給与の豚と遜色のない飼養成績で、トウモロコシ主体飼料給与の豚とは背脂肪の脂肪酸...
要約 オーエスキー病ウイルス(ADV)陽性農場は陰性農場より離乳後死亡率が高く、出荷頭数、分娩回数、分娩率が低い傾向が認められる。ADVの撲滅の推進により、養豚農場の生産性の向上が期待される。 キーワード オ...
周年親子放牧により子牛生産コストを半減する繁殖経営の生産管理と経営対応
要約 労働時間の7割低減と生産コスト半減を実現する肉用牛繁殖経営の要点は、放牧用地の団地化と定置方式による周年親子放牧、1日2回の集畜と個体管理、高い牧養力を維持する草地管理、コントラクターとの連携に...
搾乳ロボットと飼料生産等の外部化による酪農収益性向上の可能性と条件
要約 ロボット等による搾乳および飼養管理の省力化と飼料生産等の外部化等により、夫婦1世代で経産牛約120頭の飼養と収益性の高い酪農が可能となる。ただし、高泌乳牛飼養となるため収益確保にはICT等を活用した...
要約 泌乳期の進行に伴って分泌量が増加するラクトフェリンは、支持組織の乳腺線維芽細胞の増殖を促進し、乳合成を担う乳腺上皮細胞の増殖を抑制することで、産乳に対し抑制的に作用する。 キーワード 乳腺上皮細...
BSE感染サルに由来する異常プリオン蛋白質の超高感度検出技術の開発
要約 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の診断法の樹立のため、牛海綿状脳症(BSE)に感染したカニクイザルの異常プリオン蛋白質の高感度増幅法(PMCA法)を確立する。本法により、発症期のサルの脳脊髄液および白血...