交信攪乱による交尾遅延に伴うメスの老化がフジコナカイガラムシの生殖に与える影響
要約 フジコナカイガラムシのメスのフェロモン量は、成虫となってから約30日でピークに達し、老齢個体が若齢個体よりも多くのオスを誘引する。交信攪乱法による交尾遅延は、老齢個体の割合増加を促し、産卵数の多...
要約 果樹の害虫であるチャバネアオカメムシは、免疫応答を活性化する、これまで他の昆虫では知られていない微生物認識タンパク質を持つ。カメムシ類だけに作用する新しい害虫制御技術の開発につながる可能性があ...
九倍体「平核無」由来のわい性で八倍体の枝変わりカキ新品種「八秋」
要約 カキ新品種「八秋」は、九倍体「平核無」のわい性枝変わりであり、世界で初めて発見された八倍体である。「平核無」に比べて一年生枝長と節間長は短...
カキ「富有」におけるカキノヘタムシガ第1世代幼虫の防除適期は満開10日後である
要約 カキノヘタムシガの第1世代幼虫がまだカキの芽から果実に移動していない「富有」の満開10日後を防除適期と設定することにより、「富有」の生育状況が平年と相違しても被害を効果的に抑制できる。 キーワード...
要約 合成ピレスロイド抵抗性ネギアザミウマには薬剤の作用点であるナトリウムチャネルをコードする遺伝子に3種類の点突然変異が存在する。2タイプに分類される抵抗性系統はともに、点突然変異部位を標的にした遺...
性フェロモンによる交信撹乱を用いてカキのフジコナカイガラムシを防除できる
要約 フジコナカイガラムシの性フェロモン成分をゴムセプタムに含浸させたフェロモン剤による交信撹乱は、飼育容器から小規模野外の各レベルで交尾阻害効果を示す。さらに現地カキ園においても交信撹乱による密度...
要約
フジコナカイガラムシを芽出しソラマメで飼育した結果、雌のふ化から羽化までの発育零点は12.2℃、有効積算温度は331日度と推定された。これらパラメータを用いると発生時期が推測で...
要約 カキ「富有」を側枝単位で環状剥皮することで、樹勢を低下させずに着色と果実肥大が促進され、果実糖度が上昇する。日持ち日数は処理により短くなる。6~8月に処理すると果実品質の向上効果が高く、処理時期...
要約 カキ「早秋」の日持ち性は収穫時期との関係が高く、果色とは関係が低い。収穫時期が早いほど日持ち性が悪いが、10月以降は果色が進んでも日持ち性は良い。また、中間台木の有無による差は少ない。 キーワー...
要約 天敵に悪影響の少ない殺虫剤とフジコナカイガラムシの土着天敵を活用したカキのIPM体系は、慣行防除体系に比べて殺虫剤の年間散布回数が少なく薬剤費も安い上にフジコナカイガラムシに対して高い防除効果が...
要約 カキ平棚栽培において多目的ネットを6月下旬~7月上旬から収穫期の11月下旬まで被覆すると、カメムシの被害が顕著に軽減され、殺虫剤の散布回数を約40%削減できる。また、被覆による果実品質や次年度の着花...
要約 カキで使用する主な農薬の内、殺菌剤、BT剤、IGR系殺虫剤はフジコナカイガラクロバチ成虫にほとんど悪影響をおよぼさないが、有機リン系、合成ピレスロイド系およびネオニコチノイド系殺虫剤は常用濃度で強...
要約 カキ害虫フジコナカイガラムシの天敵として、寄生蜂8種(うち未記録5種)と捕食者4種(全て未記録種)が確認される。最も多く採集された天敵は、寄生蜂ではフジコナカイガラクロバチ、捕食者ではタマバエの1...
要約 白色撥水紙の果実袋を条紋発生前に掛けることにより、果重、果肉硬度、糖度及び果皮色については無袋と大きな差はなく、8月下旬までに袋掛けを行うことで条紋からの汚損を軽減することができる。 キーワード...
太陽熱消毒や防虫ネット等を利用したスイカ後作ホウレンソウの有機栽培
要約 ハウス太陽熱消毒、防虫ネット、フェロモン剤等を利用し、油粕、魚粉を主体とした施肥によりスイカ後作ホウレンソウの有機栽培が可能である。 キーワード ホウレンソウ、太陽熱消毒、有機質肥料、防虫ネット...
盛岡市の放牧地と牛舎におけるCulicoides属ヌカカとその吸血源及び発生源
要約 放牧地と牛舎では,ミヤマヌカカ,シナノヌカカ,ナミヌカカ等15種のヌカカ類が採集され,そのうち6種はウシから吸血している。ミヤマヌカカは牛舎周辺の牛糞が混入した土壌から,マキバヌカカは放牧地裸...
盛岡市の放牧地と牛舎におけるCulicoides属ヌカカの主要種とその吸血源及び発生源
要約 放牧地と牛舎では、ミヤマヌカカ、シナノヌカカ、ナミヌカカ等15種のヌカカ類が採集され、そのうち6種はウシから吸血している。ミヤマヌカカは牛舎周辺の牛糞が混入した土壌から、マキバヌカカは放牧地裸地...
リンゴにおける新害虫ツマグロアオカスミカメの発生とその被害の確認
要約 秋田県鹿角市においてツマグロアオカスミカメによるリンゴへの加害が確認された。被害の症状は、葉では多数のせん孔が生じ、幼果では窪みや奇形、サビの形成が見られた。 背景・ねらい 2000年6月上旬に、秋...
要約 かきの新害虫カキノヒメヨコバイEmpoasca nipponicaの発生消長は、黄色平板粘着トラップをかき園に設置して5~7日ごとに調査することにより把握できる。 背景・ねらい 平成5年に岐阜県揖斐郡大野町でかきの...
要約 アールス系メロンの無農薬有機栽培では、カボチャ台の茎葉の活用、整枝法の改善、落葉堆肥の溝施用、天敵保護のための野草帯形成等により、連作3年目から高品質・多収となり、アブラムシ被害もなくなる。 背...