フィプロニル粒剤(1%)の播種時覆土前処理および床土混和処理によるイネシンガレセンチュウの防除
要約 イネシンガレセンチュウに対して、フィプロニル粒剤(1%)の播種時覆土前処理および床土混和処理(50g/箱)はベンフラカルブ粒剤(5%)の移植当日の育苗箱施用(60g/箱)とほぼ同程度の防除効果が得られる。...
要約 日平均気温が14℃になる頃に、粉状のなたね油粕を、箱当たり45g混和した床土に播種し、加温出芽後に、ペレット状のものを、箱当たり60g施用した苗床で、苗代ビニルトンネル育苗すると、播種35日後まで高い...
イネ種子伝染性病害に防除効果のある糸状菌Trichoderma atroviride
要約 県内の植物根圏より分離したTrichoderma atroviride SKT-1株は、イネもみを胞子懸濁液に浸漬することにより、糸状菌病のばか苗病、細菌病のもみ枯細菌病、苗立枯細菌病に対し、従来の化学農薬と同等の防除効...
要約 刈払いによる除草管理が困難な大規模畦畔において、土壌流亡と雑草の発生を抑制するマルチで法面を被覆し、景観形成効果の高いシバザクラのセル苗を植栽することによって省力的に管理することができる。 キ...
要約 細菌性苗立枯症である褐条病の発病をグルコース、ガラクトースおよびスクロース液中で催芽することで抑制できる。 キーワード 褐条病、糖類、催芽時処理 背景・ねらい 環境保全型農業が推進される中で化学農...
微生物農薬と化学農薬を組み合わせた細菌性苗立枯症の体系防除技術
要約 細菌性苗立枯症を総合的に防除するには、銅剤で種子消毒したのち微生物農薬シュードモナスCAB-02水和剤の100倍液を播種後覆土前に箱当たり100ml散布することが効果的である。 キーワード もみ枯細菌病、褐条...
要約 矮化剤をイネに処理すると,無病苗の草丈は抑制されるが,イネばか苗病罹病苗は徒長する。イネが徒長する日照不足等の条件下でも罹病苗を容易に区別できることから,温室で周年を通して本病の検定が可能になる...
各種有用微生物を用いたトマトとホウレンソウのFusarium
要約 植物生育促進菌類(PGPF)、Humicola 菌を育苗期に処理することによりトマト萎凋病、根腐萎凋病及びホウレンソウ萎凋病の発病が抑制される。 背景・ねらい トマトとホウレンソウの生産現場では土壌病害が重...
キク白さび病に対するアシベンゾラルSメチル剤の抵抗性誘導効果
要約 アシベンゾラルSメチル剤は病斑の上位伸展を明らかに抑制し、キク白さび病に対する抵抗性を誘導する。本剤を白さび病防除薬剤と組み合わせて使用することにより、防除効果の増進が期待できる。 背景・ねらい...
葉いもち予防粒剤の育苗箱施用による河川への薬剤成分流出の低減化
要約 葉いもち予防粒剤の育苗箱施用は、本田期の水面施用に比べ田面水中への成分の溶出が少なく、河川への薬剤成分の流出は、地域の主な防除体系が本田施用から育苗箱施用へ移行することで検出されないレベルに低...
要約 普通期の水稲稚苗移植栽培で株間を慣行の2倍に広げた疎植栽培は、苗箱数が半分になり、播種・育苗関連の作業時間は35~41%減、総作業時間でも8~11%省力できるため、生産費は8%程度削減でき、収量はほ...
要約 水稲の播種直後~緑化期におけるケイ酸カリウム試薬10~20倍溶液の0.5L/育苗箱灌注処理は、苗いもちの発病抑制効果が高い。 背景・ねらい 近年、いもち病罹病性品種の作付け増加、育苗期の管理の不備など...
要約 イネ種子伝染性細菌病である、もみ枯細菌病(苗腐敗症)、苗立枯細菌病、褐条病に対し、60~62℃・10分間処理の温湯浸漬が有効である。 背景・ねらい 環境への負荷軽減と農産物の高付加価値化の視点から、...
イチゴ炭疽病無病徴感染親株における菌の動態と雨よけによる苗立枯れの防除
要約 イチゴ炭疸病無病徴感染親株において、病原菌はランナー発生直前の4月中旬にはすべての部位に存在し、隣接株へ伝染する。本病の伝染期間である育苗期に雨よけを行い、薬剤防除と組み合わせると、苗の発病(...
プロベナゾール顆粒水和剤の側条施用は田面水への成分溶出を抑制する
要約 葉いもち防除用プロベナゾール顆粒水和剤の側条施用は、土壌中に施用された成分が田面水中へ溶出するのを著しく抑制する。また、土壌中では生育期間内に検出限界値未満となる。 背景・ねらい 秋田県では、排...
内生細菌(Pseudomonas sp. HAI00377株)を用いたハクサイ根こぶ病の防除
要約 内生細菌 Pseudomonas sp. HAI00377株を培土に混和し、ハクサイ苗を育苗すると、ハクサイ根内に侵入し定着する。本苗は、ハクサイ根こぶ病に対して環境要因に左右されることなく高い発病抑制効果を示す。 ...
太陽熱土壌処理並びに被覆資材を利用したとう菜の減農薬安定栽培技術
要約 とう菜栽培において、8月上旬に作畦後、は種前まで畦面を太陽熱土壌処理することで雑草発生が抑制され、除草剤散布が不要となる。また、は種直後から不織布べたがけし、間引きを1回で、ウイルス病や虫害が...
非病原性Fusarium oxysporumによるトマト根腐萎凋病の生物的防除
要約 トマトとラッキョウに非病原性F.oxysporum AR4312菌を前接種し、混植すると、トマト根腐萎凋病の発病が抑制される。 背景・ねらい 現在、土壌伝染性病害の防除は化学的防除法に依存しているが、効果が不安定...
葉いもち初期発生量低減のためのトリシクラゾール水和剤75の1g/箱緑化始期潅注入処理
要約 トリシクラゾール水和剤75の1g/箱緑化始期潅注処理は,本田への伝染源持ち込みを抑制し,広域に実施した場合にも急増期葉いもち発生量の低位平準化が図られる。本処理に葉いもち適期防除を組み合わせること...
本田期葉いもち防除回数軽減のためのカルプロパミド4%粒剤20g/箱覆土混和処理
要約 カルプロパミド4%粒剤の箱あたり20g覆土混和は,葉いもち全般発生開始期を遅らせ,本田期の葉いもち1回防除に相当する発病抑制効果を示す。その結果,少発生地では葉いもち防除が省略され,多発生地でも慣...