少ない窒素肥料で高い生産性を示す生物的硝化抑制(BNI)強化コムギの開発
要約 高いBNI能を持つ野生コムギ近縁種であるオオハマニンニクとの属間交配により、多収品種にBNI能を付与したBNI強化コムギを開発できる。BNI強化コムギは、土壌中のアンモニア態窒素の硝化を遅らせ、その土壌中...
要約 カイコと並び主要なモデル生物であるショウジョウバエの初期胚から始原生殖細胞を単離し、ガラス化し超低温下にて保存後、別のハエに移植することで元の系統を再現できる手法を開発した。本法は昆虫始原生殖...
野生イネ遺伝子の活用によって雑草の生育を抑制する新たな草型のイネ
要約 野生イネ遺伝子を活用して新たに作出したイネは、玄米品質や収量を変えることなく、雑草の生育を抑制する新たな草型(開張型)を有する。本成果は、水稲栽培における除草剤使用量の削減に貢献し、生産者にも環...
ニホンナシ育種における黒斑病抵抗性実生の選抜を効率化するDNAマーカーセット
要約 黒斑病感受性と連鎖する2種類のDNAマーカーは、ニホンナシ黒斑病感受性品種に特異的なバンドを増幅できる。本マーカーセットにより検出される特異的なバンドを利用することで、幅広いニホンナシ間の交配にお...
国内で有効なダイズ茎疫病抵抗性遺伝子を有する育成系統を選抜できるDNAマーカー
要約 国内のダイズ茎疫病菌株に広く効果的な抵抗性を示す「すずみのり」は第三染色体短腕に抵抗性遺伝子RpsT1、RpsT2、RpsT3を保有する。3遺伝子を挟むDNAマーカー(BARCSOYSSR_03_209とBARCSOYSSR_03_385)は「す...
室温-1°C、湿度30%の貯蔵庫で保存された作物50種の種子寿命の推定
要約 室温-1°C、湿度30%の種子貯蔵庫で保存された種子の、のべ40万回の発芽試験結果を統計的に解析することにより、主要な作物の種子寿命および生存曲線パラメータを推定できる。推定種子寿命は、作物間で、また...
ダイズさび病に高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ
要約 ダイズさび病に抵抗性を示す4種の判別品種を含む7品種は、さび病抵抗性遺伝子Rpp1、Rpp1-b、Rpp2、Rpp3の1つを保有する。高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ。DN...
要約 作成したチャの標準連鎖地図は、SSR(単純反復配列)マーカーを基に作成され、コアマップと遺伝解析集団の両親の連鎖地図から構成される。この連鎖地図は、チャの選抜マーカー開発や品種識別、ツバキ科植物の...
クライオプレートを用いた栄養繁殖性植物遺伝資源の超低温保存法
要約 アルミニウム製のクライオプレートを用いた超低温保存法は、茎頂をプレート上に固着して脱水処理等を行うため、作業効率の向上、茎頂の損傷の最小化や冷却・加温速度の急速化による高い再生育率を得ることが...
要約 ステンレス製の小さな金網に、豚受精卵および凍結媒液を付着させて直接液体窒素中に浸漬してガラス化する方法(MMV法)を開発した。この方法は、従来法と比較して、特別な器具を要さず、かつ、簡単に受精...
要約 受精卵段階での遺伝病の診断は、QP法を用いることにより、従来法のPCR後の制限酵素処理、電気泳動を省けるため、コスト低下と大幅な所要時間の短縮(約2時間、従来法の1/4)ができる。しかし、現状では、QP...
冷屠体由来牛組織のガラス化保存と派生した培養細胞からの体細胞クローン牛生産への利用性
要約 屠殺後3~4日目の格付成績の判明した冷屠体から採取した組織をガラス化保存した後、組織片のまま培養し、増殖した細胞をドナー細胞とした核移植によって、体細胞クローン牛の生産が可能である。 キーワード ...
要約 eCGおよびhCGを投与し発情誘起した未成熟ブタに対して、hCG投与36~40時間後に、0.5mlストローで簡易凍結後、融解した精液30ml(30億個;0.5mlストロー6本)を1~2回人工授精することで通常の受胎率と産子数...
要約 和子牛の価格形成には血統が大きな影響を与えており、種雄牛の違いによる価格差は大きい。胚移植には、市場評価の高い種雄牛が多く用いられ、遺伝資源の有効利用に寄与し、経済的効果が得られている。 キー...
要約 血縁情報とマーカー多型情報を利用して、遺伝的類似度をより正確に推定することによって、血縁的に最大限回避した場合よりもさらに近交を低く抑えることができる。 キーワード 近交・血縁、マーカー、全家畜...
要約 凍結融解後の精子活力、頭帽正常率は0.5mlストローをゴム製ラック上にのせ、液体窒素液面から4cmの位置に20分間静置して凍結した時に最も良好であった。グリセリン平衡時間は凍結、融解後の精子の生存性にほ...
豚凍結精液における炭酸ガスを通気しpHを修正した前処理液による活力向上
要約 炭酸ガスが精子の代謝を可逆的に抑制することを利用し、豚凍結精液作製時の前処理液へ炭酸ガスを通気しpHを修正したところ、融解後の精子の活力が向上した。熊本県農業研究センター畜産研究所・中小家畜部 ...
要約 ビーズガラス化法により、ばれいしょ、いちご、ゆり、やまのいもの培養茎頂の超低温保存法を確立した。超低温保存後の植物の外観や生育量とそのばらつき及びRAPD分析の結果は液体窒素処理していない植物体と...