条件不利地域の農業生産強化のための多様な農作物の育成と利用技術の開発
摘要 サトウキビでは、株出し多収品種の育成向け選抜を進めたほか、国内野生種「西表8」由来の黒穂病抵抗性に関するDNA マーカーを開発した。テンサイでは、直播栽培での生産力を評価し、収量が6t/10a を超える3...
菌間寄生菌Pythium oligandrumを用いた畑作物土壌病害の低減手法の開発(126)
摘要 北海道の畑地から分離したPythium oligandrum(PO)菌株を用いて、テンサイ根腐病に対する抑制効果を検定するとともに、てんさいへの耐病性誘導関連物質をPO菌体成分より探索した。供試したPO菌株は、...
てんさい直播栽培における中苗期土壌病害総合防除技術の開発(124)
摘要 苗立枯病の発生に及ぼす前作の影響として、テンサイ以外の畑作物の跡地における発生の増加が少ないこと、野生エンバクは夏以降に播種し、気温が低下してからすき込む必要があることを明らかにした。資材の影...
テンサイ根腐病に対する抵抗性の機作の解明及び検定法の開発(123)
摘要 抵抗性程度の異なるてんさい品種・系統を粒状培土をつめた試験管に播種し、グロースチャンバー内で8~9週間育生した後、フスマ培地で培養した根腐病菌を地際部に接種する試験管育苗・接種法により、圃場試...
畑作地帯における野菜の導入に伴う植物寄生性線虫生態の変化の解析(122)
摘要 10年度および11年度の2年輪作として、畑作物(ばれいしょ、てんさい、小麦、小豆、大豆)栽培後に、根菜類(だいこん、にんじん、ごぼう、ながいも)の栽培、及び根菜類栽培後に畑作物の栽培を行い、そ...
摘要 そう根病の媒介菌の休眠胞子をテンサイの根浸出液成分とされる糖やアミノ酸の水溶液に懸濁すると、空洞化が促進された。また、蛍光色素の水溶液では染色されない媒介菌休眠胞子をSDSで前処理することによ...
摘要 12年度は真正種子重の遺伝性を解析し、種子親のヘテロシス効果を期待できる3系交配育種法が、大きな真正種子を生産する上で優れていることを明らかにした。また、プライミング処理による発芽促進について...
摘要 北海道の畑作地帯においては灌漑水の不足が問題となっており、作物ごとの適正な灌漑水量を明らかにすることが求められている。そこで、灌水による土壌水分含量の変化を、作物からの蒸発散、地下からの毛管上...
てんさい直播栽培における中苗期土壌病害総合防除技術の開発(140)
摘要 薬剤粉衣ペレット種子を直播した場合の苗立枯病の発生実態、即効性窒素肥料、拮抗微生物、殺菌剤による防除効果、前作の影響について調査した。5月上旬以降に播種するとAphanomyces菌による苗立枯病の発生...
テンサイ根腐病に対する抵抗性の機作の解明及び検定法の開発(139)
摘要 テンサイ根腐病菌の接種源、供試植物体の生育量等の接種条件をかえた人工接種法により、圃場試験で抵抗性程度の異なる3品種・系統の抵抗性発現程度の差異を調べた。品種・系統の根腐病抵抗性の検定は、菜根...
畑作地帯における野菜の導入に伴う植物寄生性線虫生態の変化の解析(138)
摘要 ばれいしょ、てんさい、小麦、だいず、あずきの畑作物とだいこん、にんじん、ごぼう、ながいもの野菜を前後作に組み合わせた場合の、ネグサレセンチュウの密度変化および野菜への影響を調査した。10年度畑...
摘要 テンサイそう根病の媒介菌Polymyxa betaeの土壌中における休眠胞子を汚染圃場中で直接観察した。細胞質を失い空洞化して失活した休眠胞子が多く見られ、この空洞化が高温、高pH、しょ糖添加処理条件で促進...
摘要 てんさい種子のソリッド・マトリックス・プライミング処理による発芽促進を試みた。春先の温度条件を想定した8℃濾紙発芽試験では、プライミング処理により平均発芽日数が3~4日短縮した。明期14h(2...
摘要 ポット試験において、拮抗細菌と抵抗性品種の組み合わせによる抑制効果の増強が認められた。最確値法によって調査したウイルス保毒菌数は、野生エンバクの栽培により減少し、感受性品種の栽培により増加した...
摘要 てんさい中苗期に問題となる土壌病害の発生生態について、発病に及ぼす前作や輪作等の耕種的要因、土壌水分や土性等の土壌条件、及び尿素施用等の土壌環境要因を明らかにするとともに、薬剤防除、耕種的手法...
摘要 テンサイ根腐病菌の畑土壌の感染源に近い接種源が開発され、接種量による発病程度が明らかになる。複数存在する病原菌の生態型によるてんさい育成系統の抵抗性差異が検定できるようになる。組織学的、病理化...
摘要 てんさい直播無間引き栽培においては、苗立ちの良否による収量変動が問題となっており、低温下での早期発芽、苗立ちの安定化が求められている。そこで、苗立ちに関わる種子特性について解明するとともに、低...
摘要 直播無間引き栽培では、苗立ちの良否が収量を大きく左右する。てん菜研保有の4品種・69交配育成系統のスクリーニングを行い、苗立ちに関わる種子特性(低温発芽性と真正種子重)を調査した。8℃平均発芽...
摘要 拮抗細菌の施用法として、バーミキュライト処理、灌注処理、種子処理を比較したところ、バーミキュライト処理で最も高い効果が得られた。ヘイオーツ栽培による土壌中の媒介菌密度の変動を最確値法を用いて調...
発病抑止土壌の拮抗作用を利用したテンサイ根腐病抑止技術の開発(121)
摘要 リゾクトニア菌に対する発病抑止土壌から分離された拮抗微生物を利用して、根腐病の防除法の開発を行うことを目的とした。リゾクトニア菌による苗立枯病に対する抑制効果を指標として選抜されたトリコデルマ...