新定着害虫ガイマイツヅリガの分布拡大の可能性の検討(113)
摘要 ガイマイツヅリガ(Corcyra cephalonica)は熱帯から亜熱帯にかけて問 題のある貯蔵食品害虫で、特に米(精米)での被害が大きい。本種はわが国においては沖縄県でのみ定着が確認されて...
摘要 9年8月、長野県と山梨県の県境付近を中心とする高原地帯でわが国未記録のインゲンテントウの発生が確認された。本種は北米ではマメ科作物の重要害虫であり、わが国においても今後の分布拡大が懸念される。...
摘要 わが国の肉用素牛飼育農場では,狭い牛舎で多数頭をオガクズ敷料を用いてる飼育形態が一般的になっている。このような特殊な飼育環境の普及にともなって,夏季における子牛の突然死・ポックリ病が出現し,大...
寒冷地水稲作における雑草の発生生態・生育予測と要防除水準による除草剤低減化技術の開発(114)
摘要 多年生雑草であるエゾノサヤヌカグサ、シズイ、オモダカ及びクログワイの繁殖器官の土壌中における生存率を明らかにするために、増殖3年後の発生消長を調査した。その結果、クログワイ以外の3種では種子か...
摘要 コナガの導入寄生蜂、セイヨウコナガチビアメバチの性比や繁殖に影響を与える諸要因を解析し、効率的大量増殖技術の開発に資する。8~9年は、この蜂が持つグルコースリン酸ムターゼのアロザイム変異を利用...
摘要 高度の殺虫剤抵抗性により、殺虫剤による防除が困難になっているコナガの生物的防除法を開発する。10~12年には土着寄生蜂および導入寄生蜂のコナガ密度抑制能力の評価と野外繁殖条件の解明を行い、13...
スクミリンゴガイの総合管理技術確立のための基礎調査(261)
摘要 乾土状態の水田におけるスクミリンゴガイの越冬密度を調査する篩法および本田内の密度を調査する見取り・網法を開発し確立した。水田内の個体群調査の結果、貝の成長、増殖率が貝の密度に著しく依存すること...
摘要 きのこ産業の発展にともない、各地のきのこ栽培現場では病害などが多く発生しており、被害額が増大している。これに対処する基礎資料を得るため、必要に応じて研究課題を発掘するため、きのこ病虫害の被害状...
摘要 「マツ穿孔虫類の天敵昆虫の生態」(7年度完了)において、樹皮下での穿孔虫-天敵間の捕食、寄生関係、とくに寄生バチの種構成および寄主種、樹幹内における密度の季節変化、垂直分布などが明らかになった...
摘要 共生微生物は中腸後部盲嚢部のmycetomeに局在する。ここにはビタミンA1またはカロチン及びビタミンEが特異的に検出され、共生微生物が生産している可能性が極めて高い。各種餌植物で発育したチャ...
摘要 水稲の重要害虫であるイネウンカ類の管理技術を高度化するためには発生予察精度の向上が必要である。近年の研究によってイネウンカ類の海外からの飛来をモニターする技術は確立されたが、水田内における個体...
摘要 スクミリンゴガイは水稲直播の最大の障害のひとつであり、その管理システムの構築が緊急に求められている。その基礎として不可欠な本種の水田内における生活史と個体群動態を解明し、本種の密度低減にとって...
摘要 スクミリンゴガイは九州で湛水直播栽培を普及するうえで大きな障害になっている。これまで水稲に対する加害は移植水稲で調べられてきたが、湛水直播条件下での加害の実態はあきらかでない。さらに、侵入動物...
摘要 水稲害虫イネミズゾウムシのように繁殖力や移動能力が大きく、国内初発見後12年間で全国に蔓延し、水稲作付面積の50%に発生し、大被害を及ぼす害虫については今後も検疫措置が必要と考えられる。これま...
物理的及び生物的機作を利用した穀物・豆類の品質保全技術の開発(108)
摘要 収穫後の穀物・豆類の品質劣化や損耗原因となる貯穀害虫類の防除には、残留毒性や環境汚染で問題となるくん蒸剤等の化学的手法が用いられ問題となっている。本研究では、安全性や環境汚染で問題の少ない物理...
リンドウのウイルスに対する弱毒ウイルス及び検定技術の開発(181)
摘要 挿し木繁殖性わい性リンドウ産地では、ウイルス病による被害が甚大であり、ウイルス病制御技術の開発が緊急に要望されている。8年度は埼玉県で採集したモザイク症状リンドウ株から電顕観察により、9株中6...
摘要 温帯と熱帯の食植性テントウムシについて、餌条件と関連した繁殖行動と成虫寿命の関係を明らかにした。温帯産でアザミ、ルイヨウボタンなど野生植物を寄主とする個体群は少産・長寿命であったが、ジャガイモ...
摘要 コナガは世界中の熱帯から温帯のほぼ全域に分布し、アブラナ科野菜の最も重要な害虫になっている。本種は高温には比較的弱く、成虫の短寿命化、産卵数の減少、寄主植物現存量の減少などによって、温帯の盛夏...
豚繁殖・呼吸障害(生殖器呼吸器)症候群(PRRS)ウイルスの構造蛋白質の性状解明(11)
摘要 豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)ウイルスを培養・精製し、抗PRRSウイルス抗体を作成するとともに、イン・ビトロおよびイン・ビボにおけるPRRSウイルスの抗原性状の変化を血清学的ならびに分子生...
環境ストレスに対する桑の生育反応及び生体防御機構の解明―病原菌等ストレスに対する桑の生体防御機構の解明―
摘要 機械収穫は病原菌が多数生息する土壌付近で桑枝を切断し、密植栽培は桑の樹勢を弱めると共に病原菌の繁殖に適した多湿条件を与え、周年栽培は、桑の抵抗性が弱まる初秋季にも侵入開口部を病原菌に提供してし...